表向きは「株式会社東条造形事務所」というデザイン会社を名乗りつつ、地元の怪異事件へ対処している。
行政組織だけでなく、反社会勢力とも癒着がある。天河七楽はこの件に関して否定的であるが、「人間以上の怪物を相手にしているんだ。選択肢は多い方がいい」とのこと。
それもあって顔が広いため、怪異絡みの事件が発生すればすぐ耳に入る仕組み。
ヘビースモーカーであり、作中の時代では相当レアな喫煙者。倉井戸香夜の予言通り、喫煙者になった。
お酒は二十代のとある悪酔いから自主的に禁止している。
右目を失明しており、目を隠すように片側だけ髪を伸ばしている。
手足にも障がいがあり、歩行は困難。移動の際はかつて親友から受け取った木製の杖を愛用している。
自動車の運転はできず、(一応は)事務所の職員である岩座守や天河をドライバーとして利用している。娘の送り迎えさえ二人にやらせているとか。
言うまでもなく、「魔法使いと吸血鬼」の主人公だった少年であり、その二十年後の姿。
世界的に有名な魔術師で日本において時間を扱う魔術師といえば彼だ、と言われる。また、最近では「永久影の赤」という異名までついた。
しかし、本人は時間魔術そのものに否定的な意見であり、めったなことがない限り、簡易的な時間魔術しか使わない。
最新鋭の高級電気自動車。
数十年前、ある魔術師が残していったものを引き取ったもの。年代物のため、至るところにガタが来ており、使用することは少ない。
複数の境界の魔眼を用いて後出しで事象を操作できる「領域外の箱」を雲雀朧に使用され、戦闘に発展する。一度目の邂逅以上の苦戦を強いられ、領域外の箱の力で魔力の生成を阻害される。魔力が枯渇するということは、魔術が使えないということ。得意とする時間魔術を封じられた螺旋巴は、あっという間に敗北。殺害された。
しかし、自らの死を条件に「岩座守鷹彦の魔眼の安全弁の解除」が行われ、彼の弟子は報復へと動き始めた。
雲雀朧との戦いが決着し岩座守が彼を見逃した後、ボロボロの体で地を這う男の前に現れたのが死んだはずの螺旋巴だった。
この世界では一度死んだ者は決して蘇らない。存在したとしてもそれは怪異であり、人ならざる者。
螺旋巴は人間ではない。
限りになくヒトに近い存在ではあるものの、その正体は旧血種。
超常始祖の一体であり、過去の事件で同化した黄金の旧血種。
その力を継承した巴は完全な不死であり全能。
世界を転覆させかねない力であるため、自ら力に制約を用意していたが今回は雲雀朧の愚行によって条件を満たしてしまった。
しかし絶対的な力の対価として、巴は世界樹(この世界の魂の循環システム)に還ることのできない魂になる。
皮肉にもそれは青咲紡稀と極めて近しい存在になったということでもあった。
筋力・★★☆☆☆ 魔力・★★☆☆☆ 魔力出力・★★☆☆☆ 耐久・★★★★★ 特殊・☆☆☆☆☆
総合評価・★★★☆☆
ドライな性格。たとえ怪異事件の被害者であろうと、凄惨な事件の被害者であろうと、同情はしない。
すべてに同情していれば、こちらの心が壊れるからと割り切っている。(逆恨みされることもしばしば)
あくまでも仕事は怪異や魔術師を殺すこと。
死の衝動に悩まされる事はなくなったが、未だ彼の中でそういう欲望はある様子。
前作とはちょっと違う、時間魔術。自分だけを時間の法則を無視し加速させ、擬似的に瞬間移動などを可能とする。
空間そのものの時間停止も可能ではあるものの、魔力消費が尋常ではないため、巴が改良を加えた魔術である。
抑えきれない異常な欲望。積層したその負の感情は呪術的にも強い影響力を与える。
刀身に風を纏う刀。
かつて最初に戦うこととなった魔術師が所持していた刀。自分の師である魔術師が独自に改良を加え、使うことなく保存していたものを受け継いだ。
使用者の才能に左右されるが、当たらずとも裂傷が発生するほどの威力を持つ。