螺旋巴―らせん ともえ(スピラの魔術師版)

赤石世界樹顕現事案を経験し、体に大きな傷を残しながらも魔術師として活動することを望んだ少年。

・登場 「魔法使いと吸血鬼/スピラの魔術師

・所属 「日本魔術機構幻影spec-B」

・本質 「死・赤」

趣味 読書(主に東条ムラサキ作品)


赤石世界樹顕現事案の後始末のため、組織に加入する。

その際、魔導院まで出向いており、ある特位魔術師が中心となった事件に巻き込まれる。


階級は「spec-B」と、組織内では平均的なポジションとなっているが、本人の能力的には「spec-C」相当。幻影に加入する際、世界樹顕現を阻止した魔術師が「spec-C」では他の魔術師に示しがつかないためため、仕方なく「spec-B」となっている。

終章と比較すると、大幅にステータスダウンしており、フェイズブルーによって無理矢理強化した新人類としての能力も失った。おかげで延命することはできたものの、超常現象を扱う人間としては半端者である……………が、最新話でとんでもない力を


【身体的な変化】

魔術深度の一時的な超過により、目失明、腕の麻痺、脚の麻痺などを負っている。当人は特に気にしている素振りを見せない。(この症状は、終章・REVERSE/新生の頃より存在する)感情が高ぶったときは稀に動くことがあるとかないとか。

あくまでも“魔術深度の汚染”による身体麻痺のため、一般的な麻痺とは違う。よって、一般的な医師に検査してもらったところで、具体的な解決策は提示されない。

【精神的な変化】

終章で使用したフェイズブルーの効果によって、本来の人格である螺旋巴と、主人公である青咲巴が融合した状態。

二つだった人格は完全に消え去って、新たな何者かへと新生した。彼は今、そんな状態である。

一人称が「僕」から「俺」に変わり、以前より僅かにアクティブ。


【螺旋家との繋がり】

血縁関係で近しい人物である、分家の人間である螺線久遠とその家族と出会ったのが最後であり、螺旋巴はそれ以上、自分に近しい人間(=実の両親等)の情報を知ることはなかった。無論、幻影の組織内データーベースを調べ上げはしたものの、家族と呼べる存在には出会えていない。

・父に関しては、「新人類計画の際、非人道的な行いを看過できず、それに刃向かう形で死亡した」

・母に関しては、「亡くなっているということがわかったものの、新人類計画に関わったがために死んだのか、それとも単なる病死なのか、それすらもわからない。加えて、写真なども残っていなかったがために母親がどんな顔をしていたかも覚えていない


【螺旋という姓を名乗ることについて】

新人類計画という忌まわしき計画に関与し、自分の精神性を異常なまでにねじ曲げてきた祖父をひどく憎んでいる。が、螺旋という姓が嫌いなわけではない。新人類計画を阻止しようと尽力した、父と同じ姓であることは確かだし、自分の本当の名前なわけなので、名乗ることに躊躇いはなかったようだ。しかしながら、魔導院や幻影の組織内において、一部奇異の目で見てくる人間がいるのも事実。


【旧血種の力を内包した存在】

スピラの魔術師編終盤において、疑似新世界創世を発動。適応できなかった黄金の旧血種を一度追い込むも、反撃され打つ手なしの状況だったが、終章でフェイズブルーを使用したときのように二つの能力を行使できることが判明。平行世界のあらゆる螺旋巴と一時的に全ての記憶を共有することで、黄金を掌握。殺害はせずに自らの中で使役することで危機を回避した。が、これは相応に危険な行いであり、螺旋巴の負債は蓄積するばかり……。

当然、禁忌指定に該当してしまうわけだが、あまりにも枠組みを超えているため、魔導院側も公式に見解を述べることができず、「螺旋巴=黄金の旧血種の力を背負う者」という事実をひた隠しにしているのが現状。

筋力・★★☆☆☆ 魔力・★★☆☆☆ 魔力出力・★☆☆☆☆ 耐久・★★★☆☆ 特殊・★★☆☆☆ 

総合評価・★★☆☆

前述のとおり、青咲巴らしさと螺旋巴らしさを混ぜたような状態。

寒暖差が激しい。

相変わらず死の衝動は持ち合わせているようで、体調の不調時や興奮した際は、その衝動に飲み込まれそうなときもある。

【螺旋流式・時間掌握】

ほんのわずかな間だけ時間を操作できる。時間を過去に戻したり、逆に自身の時間だけを加速させる事も可能。魔術深度の影響で使用できないこともしばしば。


【その他能力】

時間操作系以外は倉井戸香夜に教わったものがほとんど。

・基礎魔術(下)

・時間操作魔術(下)

・怪異知識 日本(中)

・怪異知識 海外(下)

・自己暗示(中)

・肉体強化魔術 自身(下)