天河七楽―あまかわ ならく

怪異事件に巻き込まれ、螺旋巴に救われた青年。以降は弟子として彼の元で活動することとなる。朝起きるのが苦手な二十代。

・所属 「東条造形事務所」

・本質 「否定」

趣味 アニメ鑑賞、二次元系全般

寛解不能の起立性障害を患っており、朝は極めて苦手。螺旋巴と共に仕事をする前はコンビニの夜勤で働いていたが、それでも起床時は気分の悪さに見舞われていたし、それは今も変わらない。


悪夢を毎日見る体質であり、目覚めの度に泣いていたり、汗まみれなのはよくあること。ルーティーンのように嘔吐もしている。

投薬治療も中々受け付けない体で、治療には四苦八苦している。


親は典型的な毒親だった。とは本人談。

両親共働きであったが、仕事が終われば帰ってきて、罵声が飛び交うので、家で過ごす夜は苦手だった。

二十代になった今、一人暮らしを続けているが、両親からはほぼ勘当されたも同然。

本人曰く、「どうしてあれが家族になれたのか分からない」とのこと。勘当されたことも、別に不満ではない様子で、むしろ安心したという。


一つ上の姉がいるが、そちらとの関係も良好ではない。遠方で結婚し子供もいるようだが、それを知ったのは両親に向けて送られてきた年賀状である。(ちなみに第二子にいたっては共通の友人を経由して知った)


誰も関心しない特技の一つに、「いつ如何なる時でも嘔吐できる」という変な技を習得している。これは起床時の嘔吐グセが完全に体に定着したためだという。


【コミュニケーション】

コミュニケーションに関して、強い苦手意識を持つ。ただ、第三者からみれば気さくな好青年という印象であり、本人がただひたすらにネガティブなだけ。

恋愛は嫌いで、自分の周囲が親密になり発展していくのを見るのも嫌。両親という最悪の例を見た結果、偏屈になっている。

【特異体質/否定】

新人類ではないのだが、一部魔術が無効化される。主に精神的に関与してくる魔術が通用しない。物理的に肉体を強化し襲いかかられた場合はなんの効果もない。

病気をした際に薬物療法があまり通用しないのも、この体質のせいではないかと巴に指摘されている。

本人にそんな自覚はないが、根底にあるのはいろんなものを「拒絶・否定」したい人間であり、死の衝動に駆られていた前作主人公と同じように闇がある。


仕事の怪異退治では、そんな特殊な体質とナイフを用いて活動する。命がけの作業にも関わらず、彼が銃を持たないのは単に「まだ螺旋巴からの信頼」を勝ち得ていないため。(本人も銃は怖いので触りたがらないが)

そのため後方からのバックアップや、ただ見ているだけということも多い。(まだ研修中の職人みたいなもの)

筋力・★★☆☆☆ 魔力・★★☆☆☆ 魔力出力・★★☆☆☆ 耐久・★★★★☆ 特殊・★★★☆☆ 

総合評価・★★★

表には出さないものの、非常にネガティブ思考。

コミュニケーションは取れるが、誰とも親密な仲にはならない。天河七楽は無意識的に、定期的に友人達と距離をとる。

ただひたすらに日々を生きるばかりだったが、「首ねじれ事件」をきっかけに螺旋巴に雇われ、東条幽志朗と出会う。妙に波長の合う幽志朗とは腹の内まで明かす仲で、親友と呼べる存在となった。

ゲームやアニメなど、いわゆるオタク文化にも精通しており、知る作品はどれもマニアック。彼にその話題を振ればずっと話をしてくれる。が、基本的に一世代前の作品の話ばかりをするので、誰も理解できない。


また、極度のオーディオマニアであり、三ヶ月分の家賃が消え去るような買い物をすることも。ただでさえ金欠なために泡を吹いていることが多い。CD収集癖がある。デジタル配信の音楽は嫌っている。

その趣味が派生して、ガジェット系には詳しく、カセットテープ、VHS、MD、レコードなど、古い規格の媒体や機械の使い方も熟知している。(本編序盤において、カセットテープを知っていたのもそのため)

【呪詛返し】

特異体質を魔術的な能力として昇華したもの。

相手から受けた呪いを反射し、無効化する。本人に意思があれば、カウンターとして機能する。

また、呪いを受けたと自己暗示することで無理矢理カウンターを成立させ、相手に呪いを送りつけることも可能。

【精神干渉無効(特)】

特殊な体質故、精神干渉を無効化する。オンオフが可能な場合とできない場合がある。


【自己暗示(下)】

魔術を使った自己暗示ではなく、自分の思い込みだけで成立させる暗示。呪詛返しと併用して利用する。

作品登場人物からの一言。

花鳥琥珀・「私の彼氏でーす!

螺旋巴・「嘘をつくな」

東条幽志朗・「二人でよく映画に行きます」