私たちと思いをきょうゆうしませんか?
2024/09/28
こんにちは!きょうゆうプロジェクトです!
音楽家の声、今回はピアニストの八巻梓さんにご寄稿いただきました。
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きょうゆうプロジェクトの音楽会では、病院をはじめとして、病院周辺施設、学校など、さまざまな場所へおじゃまさせていただきました。いわゆるコンサートホールのような場所で行う音楽会とは違って、音楽家が直接お客さまのもとへおじゃまする形は、お客さまにとって特別なように、私自身にとっても大変特別な体験です。
きょうゆうプロジェクトが大切にしていることのうちのひとつとして、医療従事者の(私たちが音楽を届ける相手の)こころを支える、というものがありますが、音楽会を通じて、実は私のほうも贈り物をいただいているような気持ちになります。それはきっと、音楽をリクエストしてくださった方の想いなのかもしれませんし、その場で生の音楽を共に共有できている、という生きた感動なのかもしれません。
私の中で、大切な思い出として残っている音楽会のひとつに、緩和ケア病棟を訪れた日のことがあります。音楽をリクエストしてくださったお一人お一人のお部屋まで楽器を運び、本当に文字通り目の前という近距離で、時間の許すかぎり演奏させていただきました。みなさん聴き方もそれぞれで、目を閉じてじっくり音に耳をすませていた方、頷きながら聴いてくださった方、涙を流しながら聴いてくださった方、そんな方々のそばで演奏しながら、なんて尊い瞬間なのだろうと胸がいっぱいになりました。
音楽は、人のこころに寄り添ってくれるものだと私は信じていますが、その時々のコンディションによって、聞きたい音楽は変わるでしょうし、聞きたくないこともあるはずです。しかし、音楽が誰のこころの中にもあることは確かで、それは同時に、音楽はいつでも必ずそばにいる、ということでもあると信じています。これからも、きょうゆうプロジェクトが音楽を必要としている方のもとへどんどん伺えるよう、そしてあたたかい時間をきょうゆうできるよう、私もいち音楽家として願っています。
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八巻さん、ありがとうございました!
そしてこれからもよろしくお願いいたします!
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