地域の魅力、行事や活動のねらい等について地域内外の多くの人々と共有・継承する手段として、動画による発信があります。
地域の魅力、行事や活動のねらい等について地域内外の多くの人々と共有・継承する手段として、動画による発信があります。
昔から心に残っている場所や、今暮らすまちの好きな場所を、AIで動画にしてみましょう。
この実習の目的は、完成度の高い動画を作ることではなく、「動き」「カメラ」「雰囲気」をどう言葉で伝えると、AIの結果が変わるかを体験することです。
上手な文章を書く必要はありません。まず一度つくり、結果を見て、少しずつ指示を変えてみましょう。
Googleアカウントでログインし、Google Flowを開いてください。
Google Flow
https://flow.google.com/
「新しいプロジェクト」を作成します。
※画面表示や利用できる機能は、アカウントや時期によって異なる場合があります。
※動画生成には時間がかかることがあります。待っている間に、次にどこを変えるか考えておきましょう。
まず、
誰に
何を伝え
どんな気持ちになってほしいか
を考えます。
例
地域のお祭りに来てほしい
商店街の楽しさを伝えたい
西播磨の自然の魅力を見せたい
未来のまちの姿を感じてもらいたい
最初は、短い動画で表せる一場面に絞りましょう。
動画は、次の5つを考えると指示しやすくなります。
誰、または何を中心にするか
例
家族
子ども
祭りの屋台
電車
田園風景
どこで起こる場面か
例
商店街
川沿い
山あいの駅
祭り会場
何がどう動くか
例
歩く
振り向く
手を振る
風で揺れる
電車が近づく
どこから、どう見るか
例
人の目の高さ
低い位置
ゆっくり近づく
後退する
少し上昇する
どんな印象にするか
例
温かい
にぎやか
静か
映画的
懐かしい
未来的
まずは短いプロンプトで生成してみましょう。
可能なら、
横長16:9
5〜8秒程度
1本
を基本にします。
夏の夕暮れの地域のお祭り。
赤や橙色の提灯が並ぶ屋台通りを、浴衣姿の家族が楽しそうに歩いている。
子どもが金魚の袋を持っている。
温かく親しみやすい、実写風の動画にしてください。
カメラは子どもの目の高さから、ゆっくり後退してください。
提灯や人々は自然に動き、夕暮れの光が感じられるようにしてください。
横長16:9、5〜8秒。
文字、字幕、ロゴは入れないでください。
まず一度、生成してみましょう。
完成した動画を見て、次の点を確認します。
伝えたいことが伝わっているか
人物や物の動きは自然か
カメラの動きは意図どおりか
不要なものが入っていないか
雰囲気はイメージに近いか
実在の場所なら、現実との違いは大きくないか
完璧でなくて構いません。
「どこがよかったか」「どこを変えたいか」
を考えます。
同じ会話の続きで、修正したい点を具体的に伝えます。
例えば、
「カメラをもう少し低い位置にしてください」
「人物を減らして、屋台の通りを広く見せてください」
「夕暮れをもう少し暗くしてください」
「提灯の光を強くしてください」
「歩く速度をゆっくりにしてください」
「背景の人の動きを自然にしてください」
「風を弱くしてください」
「家族を中心にして、周囲は少しぼかしてください」
ポイントは、
「もっと良くして」ではなく、
「何を・どのように変えるか」を具体的に伝えること
です。
一度に多くを変えず、1〜2点だけ変えて、最初の動画と比べてみましょう。
できた動画を、班の人や隣の人と見せ合いましょう。
次のどちらかを一言添えてください。
「誰に、何を伝える動画です」
「最初の動画から、ここを変えました」
気に入った動画は、ダウンロードして保存します。
用意した画像を開始フレームなどに設定できる場合は、
「この画像の人物が笑顔で手を振る」
「この風景の中を、カメラがゆっくり前へ進む」
「木々や旗だけが風で自然に揺れる」
など、画像からどのように動いてほしいかを指示します。
※利用する写真や人物画像は、使用してよいものを選んでください。
動画の質を上げるには、次の要素も追加できます。
カメラの速度
被写体との距離
光の方向
色合い
背景の動き
音
ワンカットか場面転換ありか
例えば、
「一つの連続したショットにする」
「途中で場面を切り替えない」
「遠くに祭り太鼓の音を入れる」
などの指示もできます。
動画生成は、画像生成より時間がかかることがあります。
時間内に再生成できない場合は、
最初の動画を見ながら、次にどんな指示を出すかを班で話し合えばOKです。
完成本数を競う実習ではありません。
人が考える
↓
AIに伝える
↓
AIが動画をつくる
↓
人が結果を見る
↓
動きやカメラを修正する
↓
伝えたい動画に近づける
AIに任せるのではなく、人が目的を持ってAIを使う。
これが動画生成の基本です。
AIが生成した動画は、実際の地域や出来事を正確に記録した映像ではありません。
地域について発信するときは、
地名
歴史
日時
建物
人物
行事内容
などの事実を確認してください。
必要に応じて、**「AI生成動画」**であることも示しましょう。
動画は、
地域イベントのPR
SNS投稿
観光・移住PR
企画説明
将来イメージの共有
などにも活用できます。
以下、参考資料
① 商店街に人が戻ってくる
午前中の日本の昔ながらの商店街。最初は人通りが少ない。カメラがゆっくり前進すると、店が次々と開き、八百屋、喫茶店、パン屋に人が集まり始める。高齢者、親子、若者が自然に挨拶を交わす。最後は活気のある商店街になる。ドキュメンタリー映画風、自然光、温かい雰囲気、ゆっくりしたドリーショット。
② 空き家が地域拠点に生まれ変わる
古くなった日本家屋の空き家。カメラを固定し、時間の経過を表現する。住民たちが掃除し、壁を塗り、本棚やテーブルを運び込む。最後には子ども、高齢者、若者が集う明るい地域交流スペースになる。タイムラプス風、現実的な映像。
③ 地域のお祭りへの参加を誘う
日本の地域の夏祭り。夕暮れから夜へ時間が移る。提灯に明かりが灯り、太鼓が鳴り、浴衣姿の住民が集まってくる。子どもから高齢者まで一緒に踊る。カメラは祭りの中を歩く人の視点で進み、最後に大勢の笑顔を映す。活気のあるドキュメンタリー映像。
④ 高齢者と子どもの交流
地域の集会所。高齢の女性が小学生に昔の遊びを教えている。最初は戸惑っていた子どもが成功して笑顔になる。周囲の高齢者も拍手する。カメラは手元のクローズアップから始まり、ゆっくり引いて全員の笑顔を映す。柔らかな昼の自然光、温かな映像。
⑤ 地域防災を「自分ごと」にする
静かな住宅街。突然大雨が降り始め、道路に水がたまり始める。場面が切り替わり、地域住民が避難所へ向かい、互いに高齢者を助ける。最後は地域の防災訓練の場面へ自然に移行する。リアルな防災啓発映像、過度に恐怖を煽らない表現。
⑥ 昔の写真から地域の歴史へ
机の上に置かれた昭和時代の日本の商店街の白黒写真。カメラがゆっくり写真へ近づくと、写真の中の人々が動き始める。そのまま当時の商店街の風景へ入り込み、最後に同じ場所の現代の街並みへ自然に変化する。ノスタルジックだが写実的、滑らかな時代転換。
⑦ 地域の魅力を30秒観光PR風に
日本の小さな地方の町を紹介する観光PR映像。朝霧の山、田園、古い町並み、地元料理、伝統工芸、夕暮れの祭りをテンポよく切り替える。ドローンショット、料理のクローズアップ、人々の笑顔を組み合わせる。映画的で高品質なプロモーション映像。
⑧ 住民会議を「楽しそう」に見せる
地域交流施設で7人ほどの住民がテーブルを囲んで話し合う。ノートPCやタブレットを使いながら、若者と高齢者が意見を出し合う。最初は真剣な表情だが、新しいアイデアが出て笑顔と会話が広がる。カメラがテーブルの周囲をゆっくり移動する。
⑨ 地域の未来を可視化する
現在の少し寂しい駅前広場。カメラ位置を固定したまま、未来の姿へ徐々に変化する。木々とベンチが増え、歩行者空間が整備され、カフェ、子どもの遊び場、地域イベントが現れる。さまざまな世代の人が自然に交流している。現実的な都市デザイン、未来的すぎない日本の地方都市。
⑩ 「あなたも地域活動へ」
一人の高齢男性が地域イベントの会場の前を通り過ぎようとする。中から楽しそうな声が聞こえ、立ち止まる。少し迷った後に扉を開ける。中ではさまざまな世代の住民が活動している。誰かが笑顔で迎え、男性も笑顔になる。最後は交流する人々をゆっくり引きの画面で映す。短編映画風、自然な演技、温かい照明。
練習帳を見て興味を持つ → 右側の番号を選ぶ → HPから文章をコピー → Flowなどに貼る → 生成結果を見て左側の11パラメーターで改造する、という実習にチャレンジ。特に「①の商店街を自分の地域に置き換える」「⑦の地元料理を具体名に変える」など、まず一部分だけ書き換えるところから始めてみませんか。
(2)コンテキストエンジニアリング版(細かく指示するのでなく、前後関係を伝える手法)プロンプト例
① 商店街のにぎわい
私は地域の商店街を紹介したいです。朝、店が開き始める瞬間に、人々が歩き始め、笑顔が増える4~6秒の映像を作ってください。温かい雰囲気でお願いします。
② 空き家の再生
古い空き家が、これから地域の交流拠点として生まれ変わることを伝えたいです。住民が掃除を始める場面の4~6秒の映像を作ってください。希望を感じる雰囲気でお願いします。
③ 地域の祭り
地域の夏祭りの楽しさを伝えたいです。提灯が灯り、太鼓の音で人々が集まってくる4~6秒の映像を作ってください。世代を超えて楽しめる雰囲気でお願いします。
④ 高齢者と子ども
地域の高齢者と子どもたちの交流の温かさを伝えたいです。昔の遊びを一緒に楽しむ笑顔の秒4~6の映像を作ってください。自然で優しい雰囲気でお願いします。
⑤ 地域防災
地域の防災の大切さを伝えたいです。大雨の中で住民が協力して高齢者を助ける4~6秒の映像を作ってください。リアルですが、恐怖を煽らず前向きな雰囲気でお願いします。
⑥ 地域の歴史
昔の写真から今の町並みに変わる様子を見せたいです。白黒写真が動き出し、当時の風景から現在の風景へ変わる4~6秒の映像を作ってください。ノスタルジックで温かい雰囲気でお願いします。
⑦ 観光PR
私たちの地域の魅力を伝えたいです。美しい風景や町並み、地元の食べ物、人々の笑顔を組み合わせた4~6秒の映像を作ってください。行ってみたくなる雰囲気でお願いします。
⑧ 住民会議
地域の住民会議が楽しい場であることを伝えたいです。世代の違う人たちが意見を出し合い、笑顔になる4~6秒の映像を作ってください。前向きで明るい雰囲気でお願いします。
⑨ 地域の未来
少し寂しい駅前が、これから魅力的に変わっていくイメージを伝えたいです。整備が進み、人が集まる未来の姿へ変化する4~6秒の映像を作ってください。現実的で希望のある雰囲気でお願いします。
⑩ 地域活動への参加
地域活動に参加したことがない人に、気軽に参加してほしいです。一人で会場の前を通りかかった人が、笑顔に迎えられて中に入る4~6秒の映像を作ってください。温かく親しみやすい雰囲気でお願いします。
この10本は、あえてレンズ、カメラワーク、照明などをほとんど指定していません。「何のために」「何を伝えたい」「どんな印象にしたい」を渡し、映像表現をAI側に考えさせる練習用です。
その後、生成結果を見て練習帳左側の11項目から「カメラを追跡に」「夕暮れに」「もっと写実的に」などと追加する。このコンテキストで生成 → パラメーターで改善の往復が、効果的です。
(3)英語でのプロンプト例(より安定)
ーゴミ拾いがカンフー大会になる
A quiet Japanese shopping street looks empty in the morning. A local organizer claps their hands once, and one shop shutter opens dramatically. Then another opens, and another, each shop owner stepping out with exaggerated dance moves. Soon the whole shopping street becomes a cheerful dance parade, with customers joining in, banners waving, and the street full of life. Photorealistic, cinematic, humorous, festive, community revitalization theme.
ーシャッター商店街に灯りが戻る
A quiet shopping street in Nishiharima, Hyogo, early in the morning. One by one, local shop owners raise their shutters: a bakery, a small vegetable shop, a soy sauce store, a café. They greet each other warmly, sweep the street, and place handmade signs outside. A young mother with a child walks through, and several neighbors smile and wave. By the end, the street feels alive again with soft morning light and gentle activity. Photorealistic, cinematic, warm, emotional, subtle community revitalization.
ー空き地がみんなの花壇になる
In a small neighborhood in Nishiharima, Hyogo, residents gather to transform an empty lot into a flower garden. Elderly neighbors dig the soil, a father and daughter carry seedlings, and a local volunteer places a handmade wooden sign. At first the land looks plain and empty, but by the end colorful flowers begin to fill the space. The final shot shows the group standing quietly together, looking at the new garden with satisfaction. Photorealistic, cinematic, realistic human expressions, warm sunset light, moving and hopeful.
ー祭りの練習で世代がひとつになる
Inside a community hall in Nishiharima, local residents of different generations gather to practice for a traditional festival. Elderly women teach children the dance steps, while older men help younger participants with drums and rhythm. At first, the timing is awkward, but gradually everyone moves together in harmony. The final moment shows the whole group smiling after a successful run-through, breathing hard but laughing softly. Realistic, photorealistic, cinematic, heartwarming, community spirit, documentary-style emotion.
ー農作業のトラクターがロボになる
An elderly farmer drives a small tractor through a rice field. The tractor smoothly transforms into a giant robot while he remains seated the whole time. His seat becomes the cockpit in the robot's chest. He calmly keeps driving and the robot starts working in the field. Photorealistic, cinematic, seamless and surprising.
各種参考資料(これまでに作成したもの)
補足1 GoogleFlow型の動画生成AIは他にもあります
補足2 その他参考事項