ご挨拶
この度、第49回熊本救急・集中治療研究会の当番会長を務めさせていただくこととなりました。開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
本研究会は、熊本県内の救急・集中治療に携わる医師、看護師をはじめとする多職種の医療従事者が、職種や施設の垣根を越えて知識や経験を共有し、議論する場として長く継続されてきました。日々の診療から得られた経験や課題を共有し、熊本の救急・集中治療のさらなる向上につなげていくことが、本研究会の大きな役割であると考えております。
今回のテーマは、「令和8年熊本地震から学ぶ ― 災害に強い救急・集中治療をめざして ―」といたしました。
令和8年熊本地震では、県内各地の医療機関が大きな影響を受ける中、多くの医療従事者が救急患者への対応、患者搬送、診療機能の維持、被災医療機関への支援など、それぞれの立場で災害医療に携わりました。一方で、実際の災害を経験したからこそ明らかになった課題や、改めて認識された平時からの備えの重要性も少なくなかったものと思います。
災害時に救急・集中治療の機能をいかに維持するのか。限られた人的・物的資源の中で患者をどのように受け入れ、搬送し、地域全体で医療を支えるのか。そして、今回の経験を次の災害への備えにどのようにつなげていくのか。本研究会では、被災した医療機関、患者を受け入れた医療機関、救急搬送や災害医療に携わった方々など、さまざまな立場から経験を共有していただき、今後の熊本の救急・集中治療について皆様とともに考える機会にしたいと思っております。
災害時に得られた経験や教訓を一施設の中だけにとどめることなく、地域全体で共有し、次の備えへとつなげていくことが重要です。本研究会が、そのための有意義な場となることを願っております。
皆様におかれましては、本研究会の趣旨をお汲み取りいただき、多くのご発表とご参加を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
第49回熊本救急・集中治療研究会
当番会長
熊本大学大学院生命科学研究部 麻酔科学講座
平田 直之