プロフィール

 昭和47年、北九州市立黒崎小学校(現:黒崎中央小学校)合唱部が、坂田正克の指導のもと全国学生音楽コンクールで全国1位を受賞した。歌を歌い続けたいという卒業生の熱望を受け、昭和49年12月に本団が結成され、現在に至る。合唱団のモットーは「心を育てる」。合唱活動を通して、素直で、明るく、礼儀正しく、最後までやり通す、健全な青少年の育成を目指している。

 現在、団員は幼児から高校生までの約70名。幅広い演奏レパートリーを持ち、中でも宗教曲への取り組みは特徴である。毎年、定期演奏会、クリスマスコンサート、依頼を受けた出演や病院慰問などのほか、15年間チャリティーコンサートを主催して、世界の恵まれない子どもたちや災害の被害を受けた被災地などへ、関係機関を通じて義援金を寄贈してきた。

 国内では「全日本ジュニアコーラスフェスティバル」に3回出場、いずれも優秀団体賞を受賞。団の結成10周年には東京都市文化センターで記念公演を、また20周年にはオーストラリア演奏旅行を実施。これを機に海外演奏旅行に数多く取り組み、合唱音楽の向上を図るとともに、世界の青少年との友好も深めている。

 オーストラリア演奏旅行(平成6年、9年、16年)では、シドニーオペラハウスで単独公演や、メルボルンやゴールドコーストで、教会や小・中・高校でコンサートを行う。

 中国演奏旅行(平成17年、18年、21年、24年、30年)は、大連市での「日中青少年国際音楽祭」参加を皮切りに、中国政府より「天津国際児童少年文化芸術祭」に日本代表として4度にわたり招待され、ステージ演奏のほか開幕式、閉幕式にも選抜出演。同時に世界40ヶ国から参加した子どもたちとの盛んな交流も注目を浴びた。

 ヨーロッパ演奏旅行(平成13年、20年、23年、26年、31年)では、ウィーン少年合唱団との3日間合同合宿のほか、ポーランドのワルシャ国立劇場アラ・ポラッカ児童合唱団、チェコのピルゼン少年少女合唱団、ドイツのドレスデンフィルハーモニー少年少女合唱団、ハンブルクカンテムス少年少女合唱団、ゲッティンゲン少年合唱団、ベルギーのリリカ少年少女合唱団などとジョイントコンサート等を開催。平成26年にはスウェーデンのアドルフ・フレデリクス少年合唱団と交流ジョイントコンサートを行った。また、平成31年には在ベルギー日本大使館にて親善コンサートを行った。

 このような活動が認められ、平成24年度福岡県アンビシャス運動優秀団体賞を受賞した。

 合唱団設立からの代表であった坂田正克が逝去したことにより、令和4年5月より、合唱団の卒団生である高津紗亜弥が代表として就任した。令和6年12月に創立50周年を迎える予定。