小論文とは、ある問題に対して自分の考えを、根拠と一緒に道線を立てて、第三者的視点によって書かれた短い文章です。
・問題に適切に答えているかどうか
・自分の考えに対する根拠を述べているかどうか
・論点に沿っているかどうか
・客観的かどうか
このポイントを押さえて、小論文を書きましょう。つぎは構成についてです。
小論文の構成は、応用力が高いほど、説得力の高い文章となります。
基本構成1 主張→根拠→まとめ
例
問:従業員の給料をあげるべきか。
主張:従業員の給料をあげるべきだと思う。
根拠:給料を上げるとやる気があがるから。
まとめ:従業員の給料をあげるべきである。
基本構成2 背景→問題提起→主張→根拠→まとめ
背景:近年、企業はコスト削減の一つとして、アルバイトの賃金を下げようとする傾向がある。
問題提起:しかし、それが企業にとって良い結果をもたらすだろうか。
主張:わたしは従業員の給料をあげるべきだと思う。
根拠:給料を上げるとやる気があがるからだ。
まとめ:従業員の給料をあげるべきである。
応用構成1 主張→根拠1→根拠2→根拠x→まとめ
主張:わたしは従業員の給料をあげるべきだと思う。
根拠:給料を増やすとやる気があがるからだ。
根拠2:ほかにも給料を増やすと、愛社精神が増すからだ。
まとめ:従業員の給料をあげるべきである。
応用構成2 主張→根拠→譲歩→反論→まとめ。
主張:わたしは従業員の給料をあげるべきだと思う。
根拠:給料を上げるとやる気があがるからだ。
譲歩:確かに給料アップはコスト増につながる。
反論:しかし、給料アップすると、コスト増以上にパフォーマンスが向上し、企業の利益につながっている。
まとめ:従業員の給料をあげるべきである。
応用構成3 主張→根拠→例1→例2→例x→まとめ。
主張:わたしは従業員の給料をあげるべきだと思う。
根拠:給料を上げるとやる気があがるからだ。
例1:私の友人Aはコンビニでアルバイトをしていたが、賃金があがってとてもやる気があがっていた。
例2:私の父は会社での給料があがって、より仕事に熱中するようになった。
(とはいえ上記の例は個人の感想であり、いくらでも創作が可能なため、説得力が乏しい。そのため「有名人がこう言っていた」というみんなが知っているような例を挙げたほうがいい。)
まとめ:従業員の給料をあげるべきである。
小論文や説明文といった説明的な文章は
序論 ⇒ 本論 ⇒ 結論
という基本構造があります。
小論文の場合は
序論:背景・問題提起
本論:主張・根拠・例など
結論:まとめ
という構造となります。
書いた小論文を先生や友人に読んでもらい、フィードバックをもらうことも有効です。客観的な意見を参考にして、書き方や論理の展開を改善できます。
幣塾で小論文の添削、より詳細な小論文の書き方の指導もおこなっています。
徹底的に小論文を書く練習をして、高得点を目指しましょう!