「沖縄旅行」と三線
もう六年程前、観光で石垣島を訪れた。中でも近くの離島「西表島」や「竹富島」に渡り「水牛車」にゆられ乍ら、ゆったりと景色、景観を楽しんだ、昔ながらの集落は思いがけなくも新鮮で時間がとまったままの原風景や自然の豊かさが今でも目に残る。
“水牛車”の案内人(御者)は説明の合間合間に沖縄「三線」をつま弾きながら「島唄」をうたってくれる。沖縄独特の節回しが周囲の景色に溶け込んで・・・
忘れられないたびの想い出である。
「三線」のはなし
旅を終え帰宅後、TVから「三線」の音が聞こえると旅の想い出がよみがえる。ある日、CPUの部品探しにいつもの”ハードオフ”を訪ねた。
木製の(胴皮まで)「三線」が目に留まり、手にとって胴を手でたたいて見ると・・・以外や響きが良い、値段もそこそこ躊躇無く購入した。
しかしこのままでは使えない、弦を張り替えなければと早速ネットで、数日して届いた弦一式、発送元は沖縄の楽器店からである。いやはやネット時代スピーディーだ。三線の皮には本物ならばニシキヘビかなんかの蛇皮がはってあるがこれはすべて木製、裏はガランドウだ、しかし本物と(よく知らないが)
そう違わない音色のように私には聞こえた。 沖縄民謡の音階は、琉球音階で独特な節回しだ。よくは知らないが「ドミファソシド」という”五音”で構成され「レ」「ラ」が抜けていると言う(ギタークラブに曲を提供してくれる大先輩のMさんから教わった知識である)あとで出てくる〈ミ-ファ〉、〈シ-ド〉の半音との結びつきに特徴がある。さて、調弦をすませ、「島唄」一曲は覚えたが・・・いつもの伝で”ハイ~ソレマ~デ~ヨ”・・・
飽きてしまえば、いつものとうり我が作業部屋の邪魔な置物に変じていく・・・
「三味線」のはなし
三味線は誰もが知っている和楽器だがこの「三味線」のルーツは沖縄「三線」にある。15~6世紀頃、本土に渡って来て現在の「三味線」へと変化してきたらしい。さて、木製の「三線」紛い物に飽き足らず、時々ネットを探し回るが、中古にしても高い、それに比べ「三味線」の中古は(安いものは胴皮が破れている)なぜこうも安いのだろう?もちろん高級品は別だが、送料の方が高くつく、ジャンクとしてネットショップに氾濫している三味線の多くはこういった代物である。皮の張り替えに数万円?新しく買い換えた方が、と言うのもうなずける。
さてここで”ムラムラ”と探究心が燃え上がるのが悪い癖?・・・ジャンク品一台では収まらずいつの間にか4台が手元に・・・三味線の皮貼り換え、代用品による実験のはじまりである・・・