撮影機材・画像処理

ここでは,使用している機材や画像処理のためのソフトウエアなどの紹介をします。予算も限られますので,昔購入したものを大切に使ったり,少しずつ購入しています。画像処理についてもネットでいろいろな方のレポートを参考にしてあれこれ試しているところです。そのような情報も掲載したいと思います。

使用機材,ソフトウエア等 (2021年11月現在)

○カメラ:

  1. Canon EOS 6D HKIR改造
    メインカメラです。天体写真撮影をもうちょっと本格的に行いたいと思い,奮発して購入しました。Hα輝線で輝く赤い星雲を撮影しやすくするために,色調整フィルタを外す改造をしたカメラです。ネットで探したらハヤタカメララボで販売しているのを見つけ,長年夢見ていた改造カメラでもあり,ついに2020年5月に購入しました。さすがに星雲の写りがすばらしく大変満足しています。

  2. Canon EOS M3
    普段使いのミラーレスカメラです。父から譲り受けたCanon 7のレンズ(1950年代のオールドレンズ)を使うために購入しました。たまに,天体写真にも使っています。

○レンズ:

  1. Canon EF200mm F2.8L II USM
    EOS 6Dを購入したことをきっかけに,天体写真専用ということで2020年5月に中古で購入しました。古い設計のレンズですが単焦点で非常にシャープな像が得られます。しばらくはこのレンズをメインに,いろいろな天体の撮影に使いたいと思います。

  2. SAMYANG 24mm F1.4 ED AS IF UMC(New)
    広角の明るいレンズを廉価で購入したいと思い選択したのがこれです(2021年7月購入)。周辺での星像もシャープで5万円程度でこの性能は素晴らしく大変満足しています。マニュアルフォーカスですが,天体写真では全く問題ありません。

  3. Canon EF35mm F2
    1995頃,フィルムカメラを使っていたときに海外で廉価で購入したものです。今回,さそり座と天の川を撮影してみました。周辺の星像の収差はありますが,全体的にはなかなかシャープな像で,広角の写真撮影にはいい印象です。星座などを撮影するのに使っていきたいと考えています。

  4. Canon EF50mm F1.8 STM
    超廉価な単焦点レンズです。これもだいぶ前に購入したものです(いつか忘れました)。星座などの撮影に使っています。

○ソフトウエア

  1. StellaImage
    定番の天体写真用ソフトです。2020年7月に8を購入しました。教育関係者用ライセンスだと2万円(2/3の価格)で購入できますので,関係者は見逃さないようにしましょう。2020年末に9にバージョンアップしました。現在,メインでコンポジット,ダーク減算,フラットフィールディング等に使っていますが,9になり動きなど大変改善されたと思います。いろいろ試しているところです。
    ※コンポジット:複数撮影した写真を重ねることで,画像の質を向上させるテクニックです
    ※ダーク減算:撮像素子固有の点状の欠陥を,何も写していないダーク原板を作成して引き算することで,打ち消すテクニックです。
    ※フラットフィールディング:一般に画像は周辺がわずかに暗くなるなど一様ではありません。それは使用レンズや絞りさらには撮像素子の特性などにより変わります。そこで,同じ条件で一様に白いものを撮影し,その情報から画像の周辺の減光などを補整するテクニックです。

  2. Adobe Photoshop + Lightroom
    Photoshopは1995年頃からいろいろな画像処理に使用しています。WindowsPC上でStellaImageなどを用いて処理し,iMac上のPhotoshopで最終的な画像仕上げを行っています。

  3. RStacker
    swetake.comさんのFreeソフトで,RAWデータを質を下げずにコンポジット,ダーク減算,フラットフィールディングができ,Photoshopにデータを渡せます。このようなソフトを無料で提供いただき感謝です。たまに使います。

  4. Registax
    惑星を動画で撮影してコンポジットしフィルタ処理するのに使っています。100mm反射望遠鏡でもかなりの分解能の写真が仕上げられます。フリーなのにすごいソフトです。

○赤道儀,望遠鏡など

  1. Vixen GP Guide Pack
    2006年に購入したガイド撮影専用の赤道儀セットで,旧モデルということで廉価で購入(4万円程度)。望遠鏡用なのでがっちりした作りで三脚もしっかりしています。結構ガイド精度もよく,ノータッチガイドで200mmレンズでも今のところ問題なく撮影できています。
    ガイドモーターのコントローラーは電池で駆動する仕様ですが,市販のポータブル電源を用いています。注意点として,コントローラーのプラグの極性が外が+と一般的なものと逆になっていますので,極性を変換するコードを間に入れています。

  2. 自動シャッターコントローラー
    ロワジャパン シャッター リモコン Canon RS-80N3 TC-80N3 対応【プロ専用 液晶LCD タイマー機能付 撮影回数設定無制限】。Amazonで1,890円で購入(純正品は1万円以上)。大丈夫かなと思ったのですが,結構良くできていて,しっかり動いています。この価格であれば満足。

  3. 結露防止 レンズヒーター
    PROTAGE 結露 防止 レンズ ヒーター 夜露 除去 USB ウォーマー 3段階調節 温度コントローラー 付き,Amazonで2,280円で購入。問題なく機能しています。

  4. 高橋製作所TS型100mm反射望遠鏡(1973年製 )
    中学2年の時に購入した愛機。惑星などの観察や撮影に使用しています。

  5. スカイウオッチャー31cmドブソニアン反射望遠鏡2011年製 )
    12万円ほどで購入。車に積んで暗い場所に移動し,主に星雲,星団,銀河の直視観察に使っています。球状星団の星のつぶつぶまで肉眼で見えて感動です。

  6. その他,ポータブル電源など

(加藤 徳善)