1本の真鍮・銅のパイプから鍛金加工で制作しています。
後部の ボルトスライド用の溝を斜めにカットすることにより、芯出しはペン尻を押してワンノックでできます。
リリース(芯をしまう時)は、レバーを弾いてしまいます。
以前はタイプを3種類として扱っていましたが、現在はG2タイプ(パーカータイプ)をスタンダードとして1種類にしました。
代わりに、セミオーダーとしてアクロボール、ジェットストリーム、SARASA、エナージェルなど、各メーカーの水性リフィルに合わせたセミオーダーを受けることとしました(このセミオーダー品はお客様の意向などをお伺いして制作するため、対面での予約に限らせていただきます)。
仕様
サイズ :全長は約140mm、軸径は9mm、重さは約40g弱です。
材質 :真鍮と銅の2種類
仕上げ ;槌目あり・槌目なしの2種類
リフィル(芯):パーカータイプ(G2規格:国際規格 ISO12757-2)
部品は、本体、スプリング、ノック部、レバーの4つだけで。
シンプルな構造のため、壊れることはまずありませんので、生涯使えるペンです。
600度以上に加熱して焼き鈍しした後、芋鎚で叩いて先端を絞っていきます。
一気に加工すると割れてしまうので、焼き鈍しを何度も繰り返して、少しづつ絞って加工していきます。
鍛金加工が終わったら、削って形を整えます。
鍛金加工によって先端は絞りますが、同時に管厚が元の倍以上の厚みになっています。
この余分な厚みを削って滑らかな形に仕上げます。
独特な形に溝切りを行います。
動きを確認しながら1本1本丁寧に調整、仕上げていきます。
いくつかの真鍮パイプと真鍮の丸棒や、銅・アルミの丸棒から制作します。
リフィル(芯)の出具合を確かめながら、慎重に穴あけ、ネジ切りを行います。
M3のねじ切り、真鍮の頭を接着して加工していきます。
銅で作っているのは、本体の真鍮より柔らかい素材として、アクション時の本体のダメージを極力小さくするためです。
本体、スプリング、ノック部、レバーの4つだけ(リフィルを除く)。
リフィルとスプリング以外は全て手作りです。
スプリングは市販のものですが、テンションはできるだけ軽いものをチョイスしています。