NEW!
2026.06.12
新作公演『フロアB』の出演者を募集します
6月28日(日)締切
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2026.06.12
新作公演『フロアB』の出演者を募集します
6月28日(日)締切
演劇作家の加茂慶太郎です。ふだん福岡県福岡市を拠点に活動しています。
今年の10月に京都府京都市のTHEATRE E9 KYOTOで演劇公演を開催します。同劇場の「U30創造支援事業」に採択いただき、今年・来年と2年連続の公演開催を予定しています。
今年は『フロアB』という新作をつくります。この作品の出演者を募集します。
今作で私は、これまで約10年間の活動で育んできた自身の作家性を強くそなえた、キャリア初期における代表作を作り上げることを目指しています。
作家性の特色として、「演技への疑い」が挙げられるかと感じます。
私は数年前から「演技」を疑っています。というか「演劇」そのものをだいぶ疑っています。いま、演劇ってはたして面白いのか、よく分かりません。少なくともまだ、演劇のもつ可能性が発揮されきっていない気がします。いま多くの人に「面白い」と思われている方向性以外にも、伸びしろがあるのではないか。既存の演劇の「魅力」はこれから先、激動が予想される時代をくぐり抜けてなお魅力であり続けられるのだろうか。もっととんでもない面白さが必要なのではないか。あるいは、新しい形をもたなくてはならないのではないか。それらを獲得するには、いまの道を突き進むよりも別の道を選んでみる必要があるのではないか⋯⋯。そんなことを考えながら、近年は「演劇の再開発」を活動テーマに、現在まで進化してきた演劇の手法(派手な舞台装飾や強いドラマ性、音響や照明を活用した観客の没入度を高めるための演出など)をあえて排したシンプルで原初的な演劇を起こし、その可能性を模索しています。「ストーリーが面白い」「技術が優れている」といった評価軸に収まらない、「演劇が面白い」演劇としての進化系を探ろうとしています。
最近は特に演技について考えていて、「演技のない演劇」を作れないかと試行錯誤しています。ここでいう「演技」とは、舞台上で出演者が見せる、演劇のための振る舞いのことです。それをなくすとはつまり、出演者の行為の一つ一つを、“演劇のための”所作から脱却させ、純粋な行為そのものにすることです。演技と演出を分離すること、といえるかもしれません。「出演者が観客に(役やイメージ、作り手の見せたいものを)見せる」のではなく、「出演者が動いている」のを「観客が見る」という、双方独立した行為のかけ合わせによって発生するフィクションこそが演劇の本質なのではないか、面白がりしろがあるのではないかと仮定しています。今作のクリエイションでは、いまのところ私が「シアターエクササイズ (仮)」と呼んでいる、できたてほやほやのメソッドを導入して、それを起こしてみます。
いっぽう、本作にテーマがあるとすればその一つは「加害/被害」です。
これは私が日本の帝国主義や加害の歴史に対して無知であったことを近頃自覚し、関心が高まっていることに由来します。本作ではそうした話題に近づいたり離れたりしながら、“無自覚な加害者の目線では知覚することのできない被害者”を可視化しようとしてみます(「演技なき演劇」を試みながら)。人は他者になることはできませんが、多様性が推奨されつつも共生の難易度に揺らぐ現代社会においてはよりいっそう、他者の眼差しを持とうとする精神が重要であるように感じます。
また、演劇を起こす、すなわちフィクションを信じ、今ここではない別空間を想像することは、人間だからこそできることです。いまだ終結を見ない戦争や激しい円安、止まらない少子化など不安要素のおびただしい現代から希望を持って未来をまなざす、そのための行為になりえるはずです。
他者の視点、そして別空間という2つの意味での「フロアB」を現出させたいと思っています。
この作品に、一緒に取り組んでくださる方を募集します。
初めて京都で作品を発表します。できるだけ京都周辺にお住まいの方、拠点としている方に出演していただきたいと考えています。演技が上手である必要などは全くありません。「面白そうかも?」と感じてくださった方とご一緒できたらとっても嬉しいです。
私は、2023年にTHEATRE E9 KYOTOで実施された「倉田翠ダンス講座」を受講していて、それが同劇場との初めての関わりでした。「将来的にE9を利用する団体・アーティストとの出会い」を目的に実施された6月と12月の2期にわたる長期間のワークショップ講座で、私にとって自身と京都の街とを強く結びつける体験になっただけでなく、当時並行しておこなっていた自作のクリエイションと合わせて、長い時間をかけて“作品づくり”を考え、どんどんと更新してゆける豊かな実践経験を得ました。ここで培った考え方が自身の血肉となり、作家性の土台となっている感触があります。
福岡県に居住する私にとってゆかりのある他地域の劇場・創作拠点はいくつかありますが、そのなかでもE9は自身を育んでくれた場所として印象深く、恩義を感じています。講座とは直接関係のない自身主催の公演ですが、その集大成としての意味合いも感じながら、開催に向けての準備を進めています。
お読みいただきありがとうございます。ご応募を心よりお待ちしています。
加茂慶太郎
出演者募集要項
募集人数
4名
募集条件
・演劇経験不問
・本番(2026年10月24日(土)・25日(日))に出演できること
・2026年4月2日時点で満18歳以上であること
・本要項の諸要件をご理解いただけること
・事務所や団体等に所属の場合は管理者の許可を得ること
小屋入り期間・本番
2026年10月22日(木)〜25日(日)
22日(木) 仕込み、関連企画 ※出演者の参加は必須ではありません
23日(金) 会場リハーサル ※出演者の参加可能な時間帯から調整して実施します
24日(土) 公演 ※全日(10:00~21:30)スケジュールの確保をお願いします
25日(日) 公演、バラシ ※全日(10:00~21:30)スケジュールの確保をお願いします
会場:THEATRE E9 KYOTO(京都府京都市南区東九条南河原町9−1)
リハーサル
全20回程度、合計50時間前後を予定
場所:京都市内
出演者のスケジュールに合わせて柔軟に調整します。基本的に、出演者が全員揃う日のみ実施する予定です
出演料
出演料として¥40,000(税込、交通費込)を公演終了後、翌月末までにお支払いします
※原則銀行口座振込。請求書をご発行いただきます
その他補足事項
・参加決定後、諸々の連絡はLINEにておこないます。座組全体でグループを作成します
・公演衣装は、基本的に出演者自身の私物をご着用いただくことを想定しています
・本作品は、今後再演もしくは他地域での上演をおこなう可能性があります。そちらへの出演に関しては改めて相談をさせていただきます
応募の流れ
① 参加応募(Googleフォームから入力)
② 面談の日程調整
③ 面談の実施
※応募者多数の場合は応募内容に基づき1次選考を実施し、通過された方のみ面談を行います
応募メール受付締切
2026年6月28日(日) 23:59
面談について
・応募者と加茂慶太郎による個別面談です
・公演制作担当者が同席します
・オンラインでおこないます(Google Meetを利用)
・所要時間は最大60分です
・応募動機や関心、稽古スケジュール等についてお聞きします
応募フォーム・内容
URL:https://floor-b-application.s.gy/my-link
内容(「*」は必須項目)
・メールアドレス*
・お名前*(活動名で結構です)
・所属
・居住地*(都道府県市)
・応募動機*(500字以内)
・自由記述*(※普段の演劇との関わり、経歴、最近の興味・関心ごとなど、ご自身のことを教えてください/500字以内)
・参加にあたり配慮してほしいこと、主催者への質問など
ご応募受付完了後、24時間以内に受付完了のメールをお送りします。なお、こちら(kamokeitaro.info@gmail.com)のメールが受信可能なアドレスをご入力ください。
スケジュール
6月28日(日) 募集締切
7月5日(日) 面談終了(予定)
7月10日頃 出演者の決定
出演者の決定にあたっては、応募者の興味関心、経験・雰囲気のバランスを考慮し、作品構想に基づき選考させていただきます。出演者および公演詳細の発表は7月中旬を予定しています。
ハラスメント防止ポリシー
わたくし加茂慶太郎は、公演主催者、およびリハーサル等事業進行の責任者として、公演関係者の心理的・身体的安全性の担保されたクリエイション、および公演運営をおこなう意志があります。ハラスメント事案に対しては細心の注意を払い、誠実に対応します。また、知識情報のアップデートを怠らないことを約束します。
応募にあたりご不明な点は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ先:kamokeitaro.info@gmail.com
プロフィール
加茂 慶太郎 KAMO Keitaro
1996年生まれ。神奈川県川崎市出身、福岡県福岡市在住。演劇作家。国際交流基金/YPAM共催 2025年度舞台芸術専門家派遣事業バンコク派遣アーティスト。過去作品に、『ちょうどいい入り口』(2025 福岡)、マルレーベル『一等地』(2023 福岡・大阪・横浜)など。ブルーエゴナクのメンバー。
6月14日追記
記載内容の一部変更をおこないました
・募集条件(年齢制限)
【変更前】「応募締切時点で満18歳以上であること」【変更後】「2026年4月2日時点で満18歳以上であること」
本来の設定意図とは異なる表記となっておりました。訂正してお詫び申し上げます。
・文章全般(表記)
ステートメント文章について、段落の入れ替え、および一部文言の表記変更をおこないました。大幅な削除・追記等、文意に変化の生じる変更点はございません。また、募集要項の一部文章について、語尾の軽微な修正をおこないました。