ハラスメント防止ガイドライン
日本ゲニザ学会は学問の発展のために、ハラスメントの防止に取り組むことを社会的な責務であると考えている。本学会は、本学会員と学会活動に関わる全ての人の権利と尊厳を守り、ハラスメントのない、自由で開かれた公正な学術研究教育活動の実現に努めることをここに宣言する。
目的
日本ゲニザ学会(以下、本学会)は、ハラスメント防止宣言に基づき諸々のハラスメントの発生を防止することで、本学会員や本学会に関わる全ての人の権利と尊厳を守り、各自が自由かつ開かれた研究環境のもと、安心して快適に学会活動や職務に従事できるようにするため、このガイドラインを制定する。
基本方針
本学会は、ゲニザ写本、ユダヤ学研究の発展と普及を図ることを目的として結成された学術団体として、この目的に反する、本学会に関わる全ての人の自由かつ開かれた研究環境、ならびに安心して快適な学会活動や職務の従事を脅かすあらゆる人権侵害、差別、ハラスメントを容認せず、然るべき防止策と対応策を講ずる。
また、本学会に関わる全ての人の権利と尊厳を守るため、ハラスメントが生じないような環境を確保すること、及び、ハラスメントが生じている可能性があると判断される場合には、可及的速やか、かつ的確に事態を把握し、被害者の権利の擁護と尊厳の維持や回復を主軸に置いて対処を行うことに努める。
適用範囲
本ガイドラインは、原則として会員同士、若しくは会員と会員に関わる全ての人との間で生じる、本学会活動に関連するあらゆる行為について適用される。
総会、大会、研究会、理事会、委員会、事務局、本学会が主催するシンポジウム、講演会、学会誌等の出版活動等々とこれらに関連する活動、及び、本学会に関連する諸手続きの遂行に関わる活動、学会ウェブサイトやメーリングリスト利用上の行為など、いずれの活動にも適用される。
また、上記の活動に関わるものであれば、会員同士のみならず、会員が非会員の人や組織に対して行った行為、非会員の人や組織が会員に対して行った行為についても適用される。
ハラスメントとみなされる行為
他者に対し、本人の意図の有無に関わらず、正当な根拠なく相手に不利益や損害を与え、人権や尊厳を侵害する全ての発言や行為が、本ガイドラインに基づくハラスメントとみなされる。
本学会活動中に知り得た個人情報や噂の流布など、相手に直接なされたものではない行為もハラスメントの対象に含まれる。
上記の言動や行為を主体的に行う場合だけでなく、加害者の指示に従い加担した場合も対象に含まれる。また、それらの言動や行為がなされるのを傍観した場合も対象となることがある。
防止・対応策
別に定めるハラスメント防止委員会により、防止のための啓発活動や相談活動、事態が発生していると判断される場合の対処や調査、その後の学会活動並びに学会業務等を公正、安全に保つための対応策を講ずる。