日本認知症予防学会東京都支部第5回学術集会
大会長 國枝 洋太
(順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター リハビリテーション科 主任)
この度、日本認知症予防学会東京都支部第5回学術集会を2025年3月8日(土)に順天堂大学本郷・お茶の水キャンパス御茶の水センタービルにて開催させていただくことを大変光栄に存じます。
日本認知症予防学会は、認知症予防エビデンス創出、認知症予防専門医や専門士などの各専門領域における人材育成、多職種協働・地域連携の充実を柱として、職種を超え、予防の観点から認知症を考える学術団体です。私が地域連携担当理事を拝命している東京都支部は、本学会の地区別組織として活動しております。このような経緯を鑑み、この度の学術集会のテーマは「大都市で実現する社会参加と認知症予防」とさせて頂きました。
認知症の治療では、2023年8月にレカネマブが厚生労働省に承認されました。これは、「アルツハイマー病による軽度認知障害および軽度の認知症の進行抑制」が期待され、認知機能低下予防に向けた大きな歴史の変換点になるでしょう。一方で認知機能低下予防に対する非薬物療法の役割は、誰しもが重要性を認識しているものの、なかなかエビデンスを構築しにくいのも事実です。そこで本学術集会では、大都市東京で高齢者の認知機能低下を早期に発見し、より効率的かつ効果的な取り組みを実践していくために、多職種で知恵や意見を持ち合って『東京版認知症予防モデル』を模索していく場にしたいと考えています。
本学術集会は、新型コロナウイルス感染症の影響により対面での開催は今回が初めての試みとなります。開催に際しまして、準備委員長にご就任頂いた順天堂大学保健医療学部理学療法学科教授の松田雅弘先生、東京都支部理事の先生方、東京都支部事務局のスタッフの皆様とともに、充実した学会になるよう誠心誠意準備を進めているところでございます。
多くの大学が立ち並ぶ東京都文京区で、皆様とお目にかかれることを心より楽しみにしております。
2024年6月