テングザル

2006年。マレーシア、ボルネオ島、サバ州、ラブックベイテングザル保護区にて。撮影者:赤見

2005年に日本モンキーセンターの学芸員になり、初めて霊長類目当てで訪れたフィールドがボルネオでした。
ラブックベイは、アブラヤシのプランテーションをマングローブ林に復元する取り組みをしつつ、現存するテングザルの群れに餌付けをして、維持しています。
パンケーキをほおばるテングザルを見ながら、いろいろと考えさせられました。

2014年。マレーシア、ボルネオ島にて。撮影者:田中

ボートで探索中に、川沿いに現れました。白いパンツをはいたような姿が印象的でした。

2017年。マレーシア、ボルネオ島サバ州スカウ村周辺キナバタンガン川にて。撮影者:飼育員・石田(2021年度まで在籍)

リバークルーズで出会ったテングザルの立派なオス。こちらに威嚇をした後、大きな身体で森の奥へ飛び込んでいく姿は大迫力だった。


2017年。マレーシア、ボルネオ島サバ州ラブックベイ テングザル保護区にて。元飼育員・石田(2021年度まで在籍)

ここのテングザルたちは人に慣れているため至近距離で観察することができた。テングザルの他にシルバールトンとカニクイザルが同じ空間を共有していた。

2017年。マレーシア、ボルネオ島、サバ州、ラブックベイテングザル保護区にて。撮影者:赤見

11年後の訪問でしたが、昔と変わらず餌付けはおこなわれていました。

2019年。マレーシアにて。撮影者:舟橋

テングザルは、夕方になると川沿いの木に集まって眠る習性があるらしく、1つの木に向かって群ごと移動する様子を観察することができた。本種は、体が大きくお腹も出ていてずんぐりとした印象を抱くサルだが、枝から枝への移動は枝を手繰り寄せてゆっくりと移動するという感じではなく、枝から枝の数メートルを勢いよくジャンプして移動していた。♂の体格は♀の2倍程度であった。
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2019年。マレーシア、クリアス川にて。撮影者:

クリアス川の川岸の樹上のテングザル。

若葉を食べていそう。