カンムリラングール

2016年。スリランカ中部のポロンナルワ近郊にて。撮影者:赤見

ポロンナルワの遺跡は緑が豊かな公園のようになっていて、観光客、散歩に訪れる地元の人、学校団体などで賑わっていました。
ここはサルに出会えるスポットでもあります。
ゲートを入るか入らないか、というところで、もうカンムリラングールの群れに出会いました。

遺跡とラングール。すごく絵になります。
彼らはリーフイーターであるためか、人の食べものを奪おうとしたりごみをあさったりするようなことはなく、適度な距離を保ちつつ人と共存しているように見えました。


カンムリラングールの子どもが、イヌの子どもと遊んでいました。
微笑ましい反面、共通感染症がないか、少し心配にもなりました。

2018年。インド、バンディプール国立公園近くにて。撮影者:根本慧

国立公園のちかくにあるゾウの保護施設に野生のカンムリラングールが出没していた。現地の人々はサルを神の化身・使者と考えているため、サルに食べものをお供えとして与えたリすることが日常で、サルと人々の距離が近かった。

※映像が揺れます。ご注意ください。

国立公園ちかくの広場にて。1~2才のこどもを抱いた個体が多い。植物の緑色の部位を食べている。こちらでも、建物のすぐ裏にある木のうえにサルがいる。

※映像が揺れます。ご注意ください。

2018年。インド、バンディプール国立公園近くにて。撮影者:綿貫

このサルを最初に見たのは、国立公園近くのエレファントキャンプ内でした。アジアゾウ(インドゾウ)が飼われている広い原っぱに出てきました。

ゾウもラングールもお互いに慣れたもので、まったく気にしていないようでした。ラングールはゾウの食べ残したエサ(いろんな粉を練って丸めた団子みたいなもの)をかっぱらったりもしていました。

地面にいるのはアキシスジカ。ラングールは中央上部の木の上にいます(見づらかったら拡大して見てみてください)。樹上にサルがいて、地上の草食動物が木の葉や果実などのおこぼれにあずかる・・・という共生関係がここでも見られました。

宿泊したリサーチステーションの前の広場にも出てきました。足が細長いので、“お行儀よく”座っているように見えますね。

カンムリラングールは以前はハヌマンラングールの亜種とされていましたが、最近では独立種とみなされています。しっぽを挙上したときの形などに違いがあるといわれていて、ハヌマンは丸く前方に弧を描きますが、本種はS字状で後ろ向きです。

さすがインド! いろんなところでウシを見かけます。こういう光景もインドならではですね。

自力で動き回れるコドモでも、道を渡るときは母親のお腹の下が安心なようです。