カオムラサキラングール

2016年。スリランカにて。撮影者:赤見

カオムラサキラングールはスリランカのみに生息し、4つの亜種に分けられます。
2016年の訪問では、そのうち3亜種を見ることができました。

はじめの2枚はS. vetulus nestorで、4亜種の中で最も個体数が減少している亜種です。
私が見た群れも、開発された市街地の中の孤立した森でくらし、民家の屋根や塀の上も走っていました。
腰のあたりが白っぽいのが特徴です。

中央の2枚はS. vetulus monticolaで、比較的標高の高い地域に分布しています。
ほかの亜種よりも明らかに毛が長くてむっくりしています。
案内してくれたスリランカ人のガイドの方が、寒い寒いと言っていました。
(夢中で観察している日本人にとっては快適な気温でしたが。)

最後の2枚はS. vetulus philbrickiで、最も分布は広いです。
カンムリラングールを見たのと同じ、ポロンナルワの遺跡で出会いました。
カンムリラングールは地上に降りて遊んだり休息するのに対し、カオムラサキラングールは全く降りてきませんでした。