大会長ご挨拶

この度、日本学校メンタルヘルス学会第23回大会の大会長を務めさせていただくことになりました、就実大学の高木 亮、と申します。実行委員長の高田 純先生(東京工業大学)を長として私以上の貢献をしていただいております実行委員会の先生方とともに皆様にとってのかけがえのない研究と交流の場を準備してまいります。

さて、今大会のテーマは ”これからの学校の幸福追究(Happiness for Sustainable Development)へ” とさせていただきました。学校における働き方改革が中央教育審議会答申(平成31年1月25日)で示されるなど教師の多忙やストレスが社会問題としても注目されています。また、学力や子どもの不適応や事件・事故は常に世をにぎわせております。学校も教師という職も、部活動も「ブラック」などと語られる機会や出版物も散見されています。しかし、教職員だけでなく学校に係わるカウンセラー、ソーシャルワーカー、医師の多くはストレスに立ち向かってでも学校や子どもをめぐる社会を「よりよくしていこう」と努力をしてきました。このことは本学会の今までの活動であり歴史でもあるといえます。学校は日本社会の縮図なのですから “ブラック” ではなく “素敵な場所” であるべきです。そして、学校を支える様々な職はストレスを感じるほどのめり込んでしまうほどの意義と格好良さを感じる仕事であってほしいと思います。そして何より子どもにとって学校は人生全体の成長・発達の原動力となる幸福感を感じることができる場であってもらいたいと思っております。ですから、学校でおこる様々なことをストレスや負荷・コストとしてだけでなく、誰かのために何かを成し遂げてきたというメンタルヘルスと改善の課題と考えていく上でのきっかけに本大会がなれば幸せです。

岡山駅(新幹線と寝台特急が必ず止まり、空港から20分の日本で最も便利な駅)の隣の駅(西川原就実駅)降りてすぐの建物で皆さんをお待ちしております。


第23回学校メンタルヘルス学会

大会長 高木 亮