教育経営の『道具』を問う(2)
1.趣旨
今期実践推進委員会では、教育経営の「道具」を問うことを通して、学校や教育委員会の実践に対し、教育経営学が関与・貢献するための具体的な方途を探ることを試みる。
活動1年目となる2025年度の実践研究フォーラムにおいては、本学会員を対象とした教育経営にかかるツールの開発状況にかかるアンケート調査結果の分析を踏まえ、実践推進委員による教育経営ツールの新たな開発に向けて、グループ・ディスカッションを試みた。
続く今年度の実践研究フォーラムにおいては、教育経営における「道具」とは、果たして教育経営に対し、いかなる影響をもたらし得るものであるのか、あらためて検討を行う。例えば、教育経営の「道具」とは、教育活動を標準化・効率化するものとしての役割を担うとされるが、それは他方で、学校における組織構成員間の相互行為が「道具」によって制御されることを意味する。しかしながら、組織的活動の中で用いられる「道具」と組織の構成要素との関係性が問い直されるとき、そこには、組織の目的を再構成するような「学習」が生じ得る。
このように教育経営における「道具」の可能性を捉えるとき、その効果や課題はいかなる点に見出されるだろうか。実際に、具体的な教育経営ツールを開発、学校教育現場において広く共有し、当該ツールを活用するプロセスを丁寧に顧みる作業を経て、理論的・実践的な議論の発展を目指す。
2.内容
(1)問題提起と報告
本山敬祐会員(岩手大学)「教育経営ツールの開発と普及のための基本的視点(仮)」
榊原康夫会員(福島県田村市立船引小学校)「『校長の信頼関係づくり省察ツール』の開発と活用(仮)」
平野裕一会員(大阪工業大学)「『新任・新着任管理職チェックシート』の開発と活用(仮)」
岡本淳之会員(株式会社教育開発研究所)「研究と学校現場をつなぐメディア(仮)」
(2)質疑応答・協議