共同研究は、異分野融合研究をする上で必須であると、改めて最近痛感しています。
私はバイオ医療についてもある程度理解できるようになった時期に、バイオ医療のネタがあれば共同研究しなくてもいいとか、バイオ医療の試料があれば自分だけでも研究できるという風に思いあがった時期もありました。しかし、デバイスの開発に成功してバイオ医療に研究が進めば進むほど、バイオ医療の研究者の方と同じようにバイオ医療の視点で研究を見ようとしても、その解像度やモデル化、周辺知識に圧倒的な差があり、私にはそこまで深く現象をとらえた理解はできないと打ちのめされました。そして、当たり前ですが、バイオ医療の研究者の方との連携が不可欠だということに気づかされました。
バイオ医療についてある程度理解はできるのですが、やはり餅は餅屋で、工学屋は工学の視点でバイオ医療研究を見ているんだなと知りました。逆に言うと、バイオ医療の研究者の方にはできない視点で研究を見ているとも言えます。異分野融合は互いに分かり合うためのコストは大きいですが、その分得られる成果は大きくなると信じています。何かありましたら、まずは気軽な感じでお話しすることから始めませんか?
最近、いろんなところで共同研究の話をもらうようになっています。科学・技術のフロンティアを開拓するパートナーとしてお誘いいただけるのは、すごく嬉しく思っています。また、予算を申請する際のチームとして、私の専門がチームの穴を埋めたり、役立つのであれば、どんな形でも積極的にご協力させていただきます。
異分野の研究者の方は、ご自身の研究を進める上で現存する技術ではできないことを行うために、デバイスに期待をもっていただいていると思います。私はそれにこたえるために下請けな感じの研究でサポートをするというのでも最初はいいと思っており、まずは気軽な連携をしていきたいです。研究を進めていく中で、デバイス屋でないと思いつかない展開も必ず見えてきますので、じっくりと議論しながら、一緒にやったからこそ生まれる研究を模索していきたいです。
専門分野が近い研究者の方は、考え方が近いので重要な課題というのが一致しやすいです。そして、そういう課題は、連携しなくても自前でできてしまい、競合してしまうことも多いです。ただ、じっくりと考えてみると、それぞれが全く同じことはやっているわけではなく、強みは似ていても違っているものです。お互いの強みが活かせるようにあえて自前でやろうとせず、同じ労力を自分の強みに費やして共同研究をすれば、スピード感を持った研究が可能だと思っています。そうすることで一つの研究グループとして競争力を倍増することができ、お互いに重要と考える研究分野を迅速に開拓していけると信じています。
どんな話でも、お気軽にメールかこちらからお問い合わせください。
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日本学術振興会特別研究員(DC・PD・RPD・外国人)を受け付けています。これまで話した事がなくても、問題ありません。Zoomや対面の面談をして、学振をきっかけに交流していくのもいいと思います。これまで話した事がないということは、それだけ分野が離れていて、連携したときに新しい研究分野の開拓につながるはずです。ご自身の専門に石田研の研究をうまくリンクさせて、学振の研究内容を一段引き上げることもできると思います。
ポスドクは、石田研の研究予算が確保できたときに募集をします。募集にご興味をお持ちの方はぜひお問い合わせの上、応募してください。研究プロジェクトのための研究に取り組んでもらうことはもちろんですが、若い研究者の将来につながるようにご自身の裁量も大事にして、お互いに発展していければと思います。
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科学・技術のフロンティアを一緒に開拓しましょう。