●西郷工芸の郷構想
平成25年、鳥取市河原町西郷地区のやなせ窯の白磁作家、前田昭博氏(人間国宝)が、工芸家が複数活動している西郷地区の現状を踏まえ、西郷に工芸家をもっと増やして「ものづくりの里」にしたいとの思いを語られました。それを機に、いなば西郷むらづくり協議会は、鳥取県、鳥取市、鳥取商工会議所等と連携しながら、「西郷工芸の郷構想」実現に向け、工芸作家の移住促進に向けて動き出しました。平成28年には、工芸作家の移住促進に特化した一般社団法人も設立し、そういった活動が認められ、鳥取市においては、「鳥取市創生総合戦略」、「第10次鳥取市総合計画」で、「工芸村」を開設し移住定住、地域活性化を図ることを明記するまでになり、また、平成29年に行われた「西郷工芸の郷郷開き」は、その年の鳥取市10大ニュースの6位に選ばれました。
そのかいあって、現在(令和4年)では9世帯の工芸作家が西郷地区で活動し、かつてはなかった西郷地区に移住を考える作家さんのためのお試し移住体験等ができる施設や、作家の作品を展示販売するギャラリーとカフェを兼ね備えた施設もでき、多くの方が西郷地区を訪れる原動力となっています。