・大阪公立大学 理学部/大学院理学研究科 化学科/化学専攻の助教の公募に関して(令和7年8月29日)
「生物無機化学研究室」の助教(大学雇用の専任教員、任期は5年 [ただし更新は1回だけ可能で最長10年])を1名募集します。
「金属が関わる生命現象を化学的視点から理解するための研究ならびに新技術の開発」に取り組む方を求めます。
これまでの専門や経験は問いません。
公募内容には「無機化学分野」となっておりますが、研究室名の通りに生物無機化学に関連する研究分野(金属関連タンパク質の構造機能解析、生体試料中の金属分析、金属酵素の機能改変なども含む)として掲載しています。
学生実習などの業務は化学科の教員として担当していただきますが、化学が専門でない場合でも周囲の教員が丁寧にサポートしますので心配いりません。
助教の方にもスタッフボックス(個室の居室)をご提供できますので、研究に集中できる良い環境です。
締め切りは10月15日であまり日数がありませんが、Web応募制ですので、興味のある方はぜひご応募ください。
JREC-IN https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?id=D125081669
大阪公立大 https://www.omu.ac.jp/research/recruit/faculty/entry-01080.html
詳細は澤井( hitomisawai@omu.ac.jp )まで、直接お問い合わせください。・東京都立大学大学院理学研究科化学専攻の助教の公募に関して(令和7年8月18日)
人数:1名
採用日:2026年4月1日以降のできるだけ早い時期
任期:任期5年(更新1回.更新後の任期は5年(計10年)).ただし,65歳となった年度の末日をもって退職となります.
応募資格:採用時点で博士号の学位を所持している者,またはそれと同等の業績(能力)を有すると認められる者で,ケミカルバイオロジー,構造生物化学,有機合成化学,およびその関連分野の研究に取り組める実験化学者.
有機構造生物化学研究室の教員と連携して国際的な視野で研究・教育を推進できる方.
選考方法:書類審査による1次選考の後,2025年11月中旬に面接による2次選考を行います.
公募詳細および応募方法:次の PDFファイルを参照のこと.
https://www.houjin-tmu.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2025/07/0768_071006.pdf
応募締切:2025年10月6日(必着)
応募方法:電子メールによる受け付け.
提出先:kyoinkobo-rigaku@jmj.tmu.ac.jp
問合せ先:理学研究科化学専攻・教授 伊藤 隆
TEL: 042-677-2545,E-Mail: ito-yutaka@tmu.ac.jp
・Coordination Chemistry Perspectives Series by RSC/JSCC(令和7年8月14日)
Copper in Biology: Molecular Structures, Cellular Processes and Living Systems Cu in Biology
Zinc in Biology: Molecular Structures, Cellular Processes and Living Systems Zn in Biology
Iron in Biology: Molecular Structures, Cellular Processes and Living Systems Iron in Biology
Fe/Zn/Cuの三部作が全て刊行されました。
・若手会主催の夏合宿報告(田村朋則さん、鈴木道生さんより)
令和7年7月8、9日に、沖縄県産業支援センターにて、若手の会主催の夏合宿を開催しました。
今回は、生体機能関連化学部会、生物無機化学夏季セミナー運営委員会との共同開催でした。他分野の研究を知る良いきっかけになったのではないかと思います。
参加人数は98名(招待講演者6人、一般19人、学生73人)と、沖縄開催にも関わらず多くの方にご参加いただきました。
招待講演では新井敏・稲葉謙次・岡本晃充・後藤雅宏・鈴木道生・山田健一 諸先生に、最新の研究内容からご自身の研究の社会実装に関する取り組みも含めてご発表いただき、また沖縄県の産学連携事業担当者の方からベンチャー支援に関してご紹介いただきました。
ポスター発表件数は68件で、沖縄の夏に負けないくらい熱い議論が交わされました。今回ポスター賞の審査は一般参加者や招待講演の先生方に加えて、学生さんにも投票権があり、分野に関わらず学生同士が積極的にお互いの発表を介して交流していました。
ポスター賞は10名で、うち4名は日本化学会のBCSJ賞とChemLett賞としております。
BCSJ賞(2名)
馬場 好花(東北大学大学院生命科学研究科) 多機能性フォトクロミック蛋白質二量化剤の開発
清家直樹(東京大学大学院薬学系研究科) 抗原結合を認識する新規activatable型蛍光プローブの開発とがん無洗浄イメージングへの応用
ChemLett賞(2名)
寺田 周平(東京大学薬学系研究科) オキシムの移動を利用したチロシン修飾法の開発
辻村佳奈(名古屋大学大学院工学研究科) ミクログリアのin vivo 二光子励起多色同時イメージング法の開発
部会ポスター賞(6名)
小川 帆乃香(京都工芸繊維大学大学院) Arylazopyrazole 型ステープルペプチドの開発
中川開斗(神戸大院理) 分光法によるヘム観察に基づくABC トランスポーターの輸送機構解析
谷口凜々花(熊本大学大学院先端科学研究部) 生体内安定性に優れた人工核酸型Staple核酸の開発
布施 慶和(慶應義塾大学大学院薬学研究科) 近赤外光免疫療法用IR700類縁体の開発とHTLV-1 感染細胞への応用
堀田有輝(名古屋大学大学院工学研究科生命分子工学専攻) 疑似翻訳を目指した色素修飾人工核酸による非酵素的鎖伸長法の開発
岡田悠雅(東京大学工学系研究科) Analysis of receptor signaling using in silico-guided design of growth factor mutants
次回は、令和8年9月に鈴木道生さん(東大農)のお世話で東京・横浜近郊で開催予定です。生物無機化学サマースクールとの合同開催の予定です。
・国際会議開催のお知らせ(齋藤芳郎さんより)
第8回日本セレン研究会・第13回国際セレン学会 合同年会が以下の要領で開催されます。
◎開催期間:2025年(令和7年)10月31日(金)〜 11月2日(日)
◎開催場所:東北大学 星陵オーディトリアム
〒980-0872 宮城県仙台市青葉区星陵町2−1 Tel: 022-717-8018
◎HPアドレス:https://www.senkyo.co.jp/saito/se2025/index.html
◎演題登録のページ:https://www.senkyo.co.jp/se2025/contents/abstract.html
演題には 口頭発表、ポスター発表、どちらでも が選択できるようになっております。演題登録の締切は、8月末を予定しております。
また Young Investigation Award (YIA) も用意しております。希望登録するサイトを設けておりますので、そちらでご登録ください。口頭発表 または ポスター発表 から選考する予定です(ポスター発表の場合は、フラッシュトークあり)。
ご質問等ありましたら selenium_2025@mail.pharm.tohoku.ac.jp までご連絡ください。
・炭酸塩生物学のHP開設(鈴木道生さんより)
学術変革領域研究(B)「生物が形成する炭酸塩における有機-無機相互作用の解明」のホームページが開設されました
炭酸カルシウム生成が二酸化炭素放出反応であるという教科書に明記してある従来の説を覆すことを目標にしています。約30年前の議論で生物の石灰化は完全に無機反応で進行するという誤解からこのような説が定説化してしまいました。最新のバイオミネラリゼーション研究で、生体反応がカルシウムと炭酸の結合に関与するということが分かり、生物における有機無機の複合反応およびプロトンの挙動が、二酸化炭素の放出か固定かに重要な議論となることを提案しています。
・国際シンポジウム開催のお知らせ(小林高範さんより)
22nd International Symposium on Iron Nutrition and Interactions in Plants (ISINIP)
第22回 植物における鉄の栄養と相互作用に関する国際シンポジウム
・会期:2026年6月22日(月)~26日(金)(26日はエクスカーション)
・開催場所:石川県立音楽堂 交流ホール(金沢駅直結)
・Webページ:https://isinip2026.jp
・世話人:小林高範(石川県立大学)、中西啓仁(東京大学大学院)
鉄以外の金属元素、あるいは植物以外の研究も歓迎します。ご興味のある方は奮ってご参加ください。
・第5回生命金属科学シンポジウムの開催要項(當舎さんより)
生体分子科学討論会との連続開催(ポスター発表・懇親会は合同)を予定しています
・世話人:當舎武彦(兵庫県立大学大学院理学研究科)
・日 程:2026年5月14(木)-16日(土)
14-15日:生体分子科学討論会、15-16日:生命金属科学シンポジウム
・場 所:イーグレひめじ http://www1.winknet.ne.jp/~egret-himeji/
講演会場:あいめっせ https://www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000026567.html
ポスター会場:会議室1+2を連結して使用予定
・懇親会:会場近くのレストランを予定
・第4回生命金属科学シンポジウムの開催報告(高野さんによる)
2025年5月15-16日に大阪公立大学I-siteなんばにて高野と藤枝 (大阪公立大学農学研究科) が世話人として開催しました。今回は生命金属科学研究会による単独開催でしたが、96名の参加を得て、終始議論が絶えず、盛会のうちに終えました。
初日には一般講演5題、特別講演1題、ポスター発表 37題を、2日目には一般講演13題と特別講演1題を実施しました。藤島 皓介先生(東京科学大・ELSI)による特別講演“金属が紡ぐRNAとタンパク質の共進化”では、生命の初期の翻訳系において塩基性アミノ酸が現れる前に金属イオンが果たした役割について、初期の地球環境のバックグラウンドとともにお話しいただきました。大木靖弘先生 (京都大学化学研究所) による特別講演“窒素固定化酵素の作用機序に学ぶ金属-硫黄クラスター錯体の開発”では、ニトロゲナーゼの活性中心FeMo-cofactorにおいて、どこにN2 が配位しどのように還元されるのか、大胆に簡略化した金属-硫黄クラスター錯体を開発して明らかにした研究をお話しいただきました。いずれもスケールが大きく、生命の起源および未来のエネルギー生産への夢が広がる講演でした。一般講演およびポスター発表では、生命金属を対象とした錯体化学、材料化学、分析化学、タンパク質科学、植物生理学、微生物学、医学、薬学など様々な分野の研究成果が発表され、生命金属科学研究会ならではのダイナミックな異分野交流が見られました。
第5回は姫路で生体分子科学討論会と合同で開催されること、この交流を大事に第6回以降も開催することを確認し、閉会としました。ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。
なお、若手を対象としたポスター賞を以下の4名 (敬称略) が受賞しました。おめでとうございます。
我妻 拓実(京都大学大学院生命科学研究科)「Znにより誘導されMetallothioneinのFerroptosis抑制」
松本 航紀(大阪公立大学大学院農学研究科)「人工カルボニル還元酵素によるエナンチオ分岐型反応の構築」
浪川 勇人(東京大学大学院農学生命科学研究科)「アコヤガイ貝殻の炭酸脱水酵素nacreinのCaCO 3 クラスター形成に関する研究」
髙橋 諒全(慶応義塾大学理工学研究科)「機械学習モデルを利用したタンパク質凝集抑制分子の開発」
・幹事会報告
生命金属科学シンポジウムを、第6回以降も引き続き開催することを決定しました。
生命現象における金属の役割を、幅広い分野の研究者・学生が発表・議論できる場として機能していきます。
多くの参加者によるシンポジウムの内容の充実が、シンポジウム継続には重要です。引き続きの皆様のご参加とともに、「生命金属」の研究に関わる新たな研究者のご参加を期待しております。
・第30回亜鉛栄養治療研究会学術集会
福中彩子さん(群馬大学)の主宰で、第30回亜鉛栄養治療研究会学術集会が開催されます。
会期:2025年8月30日(土)12:15-17:15(予定)
開催形式:ハイブリッド(新大阪丸ビル別館2-3号室、Zoomウェビナー)
テーマ:亜鉛と代謝・生活習慣病
詳細は https://zinc-jznt.org/meeting/30th/#top
奮ってご参加ください。
・第98回日本生化学会大会
プログラムが公開されました。 生化学会プログラム
生命金属科学に関連するシンポジウムが多数開催されます。1S15m、2S08m、2S08e、3S16m、3S18a
・准教授・講師あるいは助教の公募
古川良明さん(慶應義塾大学理工学部)が、准教授、専任講師あるいは助教1名を公募しています。詳細は以下の通りです。ご興味をお持ちの方は、奮って応募してください。
蛋白質が関与する生命現象を化学の視点から解明する研究で、人工知能を活用した機能性蛋白質の設計やその実験的検証などがキーワードとなります。また、設置予定のAI分子創成センター(仮称)(センター長:古川良明教授)の構成員として、塾内外での共同研究を積極的に推進していただきます。
2026年4月1日より単年度契約で、双方の合意に基づき契約更新が可能です。ただし、最長雇用期間は、助教の場合、2029年3月末日までの3年間、准教授・専任講師の場合、2031年3月末日までの5年間です。
応募締切は2025年8月18日(月)です。
詳しくは、理工学部HP(https://www.st.keio.ac.jp/corporations/recruit/20250415_51.html)をご覧ください。
・令和5年度夏の合宿
田村朋則さん(京都大学大学院工学研究科)から、第5回生命金属科学夏合宿の詳細が以下のようにアナウンスされました。若手研究者・学生が他分野の人と知り合う大変重要な機会です。奮ってご参加ください。
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会名 : 2025年生体機能関連化学・生物無機化学・生命金属科学合同サマースクール (第36回生体機能関連化学部会若手の会サマースクール、第37回生物無機化学夏季セミナー、第5回生命金属科学夏合宿)
HP: https://seitaiwakate2025summer.jimdofree.com/
会場:沖縄県産業支援センター (〒901-0152 沖縄県那覇市小禄1831-1)https://www.okinawa-sangyoushien.co.jp/
*以前までのアナウンスから会場が変更されておりますのでご注意ください。
会期:2025年7月8日(月)~9日(火)
開場予定時刻:7月8日(月)13時30分
形式:合宿形式(参加者全員の宿泊施設を世話人会で予約する予定です。)
討論主題:招待講演6件、ポスター発表
参加費:一般16,000円・学生11,000円 (宿泊費・食費を含む)を予定していますが、助成金の獲得状況により変動します。決定次第、ご連絡いたします。
参加登録:6月6日(金)まで HPにて受付
招待講演講師(五十音順)
・新井敏 先生(金沢大学ナノ生命科学研究所)「細胞熱を測る・操るケミカルバイオ」
・稲葉謙次 先生(九州大学生体防御医学研究所)「タンパク質恒常性維持と金属イオン恒常性維持」
・岡本晃充 先生(東京大学大学院工学系研究科)「マイクロRNAを起点とする人工核酸集合体がもたらす免疫惹起効果」
・後藤雅宏 先生(九州大学大学院工学研究院)「注射に代わるバイオ医薬品の非侵襲的経皮薬物送達技術ースタートアップの現実と課題ー」
・鈴木道生 先生(東京大学大学院農学生命科学研究科)「炭酸塩生物学:バイオミネラリゼーションの基礎から応用研究まで」
・山田健一 教授(九州大学大学院薬学研究院)「脂質ラジカル・酸化脂質の検出から創薬研究へ」
実行委員会(世話人):
勝田陽介(熊本大学大学院先端科学研究部・代表)
田村朋則(京都大学大学院工学研究科)
足立惇弥(積水化学工業株式会社)
内之宮祥平(九州大学大学院薬学研究院)
問い合わせ先:E-mail: tamura@sbchem.kyoto-u.ac.jp
・常任幹事の追加
幹事会で議論した結果、令和7年4月より澤井仁美さん(大阪公立大学)に常任幹事として幹事会に参加していただくことになりました。
・助教の公募
東京都立大学の伊藤隆さんの研究室で助教を公募しています。生命金属科学の研究に興味のある方の応募を期待しています。詳細は以下の通りですので、若手研究者の方は奮って応募してください。
東京都立大学大学院理学研究科化学専攻 【5/16必着】
職名:助教
人数:1名
採用日:2025年10月1日以降のできるだけ早い時期
任期:任期5年(更新一回.更新後の任期は5年(計10年)).ただし,65歳となった年度の末日をもって退職となります.
応募資格:採用時点で博士号の学位を所持している者,またはそれと同等の業績(能力)を有すると認められる者で,①細胞内分子動態計測に資するプローブの開発,②蛋白質などの生体高分子の多次元NMR測定・構造解析,あるいは,③AIや情報科学を用いたNMR関連データの解析,のいずれかに取り組める研究者.有機構造生物化学研究室の教員と連携して国際的な視野で研究・教育を推進できる方.
選考方法:書類審査による一次選考の後,2025年6月中旬に面接による二次選考を行います.
公募詳細および応募方法:次の Web ページを参照のこと.https://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/tmu/
応募締切:2025年5月16日(必着)
応募方法:電子メールによる受け付け.
提出先:kyoinkobo-rigaku@jmj.tmu.ac.jp
・Copper in Biology: Molecular Structures, Cellular Processes and Living Systems
Copper in Biologyの案内も出ました。詳細はこちらに Copper in Biology
・Zinc in Biology: Molecular Structures, Cellular Processes and Living Systems
Zinc in Biologyの案内も出ました。詳細はこちらに Zinc in Biology
・Iron in Biology: Molecular Structures, Cellular Processes and Living Systems
RSC (Royal Society of Chemistry)とJSCC(日本錯体化学会)との共同企画 Coordination Chemistry Perspectives シリーズの第一冊目である "Iron in Biology: Molecular Structures, Cellular Processes and Living Systems" が近々刊行されます。その電子版のアナウンスがありました。本書は、城 宜嗣・當舎武彦・澤井仁美の3名が編集し、本研究会のメンバーが多くの章を執筆しています。詳細はこちらに Iron in Biology
このシリーズでは、"Iron in Biology" に続いて "Copper in Biology(古川良明・藤枝伸宇編)" と "Zinc in Biology(神戸大朋・安井裕之編)" が刊行されます。
・第25回蛋白質科学会年でのワークショップ開催
本研究会と深い関連のあるワークショップ「元素生命学: 生命を構成する多様な元素とタンパク質の相互作用」が、川上了史・古川良明さん(慶應義塾大学)のお世話で、6月20日(金)8時30分から開催されます。
詳しくは以下のホームページをご参照ください。 蛋白質科学会ワークショップ
・第4回生命金属科学シンポジウム
高野順平・藤枝伸宇さん(大阪公立大学)のお世話で、令和7年(2025年)5月15、16日に大阪で開催されます。
詳しくは以下のホームページをご参照ください。 第4回生命金属科学シンポジウム