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目次

樋口英明さんを追った映画公開   2022.04.23記

 私たちの10年企画で後援を頂いた元裁判官の樋口英明さんと福島で農業を続けながら脱原発を訴える人を追った映画『原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち』が9月から上映されます。

 監督は当企画も取材された小原浩靖 さんで、この映画について使命に生きる者たちの意思がスクリーンにみなぎる! 」と評しています。く
詳しくは
こちらをご覧下さい(予告編や上映会場が紹介されています)。

福島なりわい訴訟4月25日 最高裁で弁論、結審      2022.04.27記

 2022年4月25日 福島・なりわい訴訟の最高裁弁論が行われ、結審となりました。

最高裁では、この日以前に千葉訴訟、群馬訴訟の弁論が行われそれぞれ結審となり、あと5月16日に愛媛訴訟の弁論が行われて、国の責任を問う最高裁係属4事件が全て結審となり6月にも判決が出されるとみられています。

この日の弁論では国が数分、被抗告側(一審原告)が3人でトータル約1時間の弁論で、一審原告の陳述に対して裁判官は全員真摯なまなざしで発言を聞いていたとのことです。

 4月25日の様子は下記の動画でご覧になれます。

最高裁前行動  https://www.youtube.com/watch?v=MaSGlixCLAQ

報告集会前半・記者会見前半 https://www.youtube.com/watch?v=hSo9BMtV8aY&t=5971s

記者会見後半・報告集会後半  https://www.youtube.com/watch?v=BpaBNMfkCkk&t=1057s


あつぎ市民発電所のイベントでも展示  2022.04.15記

 5月15日(日)に「フクシマから地球へ 未来アクションあつぎ----気候危機を止める大転換を」と題するゲストトーク&ミュージックのイベントが実行委員会主催により行われますが、その会場で3月4日~7日に私たちが展示した資料の一部を再度展示することになりました。

詳細は、下記案内のチラシやウエブサイトをご覧下さい。

【オンライン配信】ZoomではなくYouTubeに変更しました。

参加申込みは必要ありません。どなたでもご自由にご参加ください。

YouTubeのURL https://youtu.be/0JwJGFXnnMs  

ロシア大使館に抗議、ウクライナ大使館に激励    2022.03.09記

 本企画の会期中、ロシアがウクライナの稼働中原子力発電所を攻撃したとのニュースが入り、この企画の趣旨からしてもロシアに抗議すべきだとの声がだされ、毎日の参加者の賛同を得て、3月8日に村田弘実行委員長を代表として、ロシア大使館に抗議に行き、さらにウクライナ大使館に激励と実行委員会有志7名の支援金手渡しを行いました。末尾にプーチン大統領への要請文とウクライナ大使からの感謝状をアップしましたので、最後までご覧下さい。

 以下の写真と文章は、参加者の一人の沢園さんによるものです。

プーチン大統領への要請文書

頂いたウクライナ大使からの感謝状

資源エネルギー庁が「汚染水安全」のチラシを学校へ配布                                    2022年2月24日記

資源エネルギー庁は昨年(2021年)末から、全国の小中高等学校に「アルプス処理水(汚染水)は安全」とPRするチラシ230万枚を配布したが、岩手、宮城、福島では配布を見合わせたり回収する動きがでていると河北新報が報じています(こちら)。

 したの画像がそのチラシで、資源エネルギー庁のホームページからダウンロードしたものです。 

2月22日記者会見実施 2022年2月23日記

2022年2月22日、県庁記者クラブで村田実行委員長他4名で当イベント実施について記者会見を行いました。

 翌23日の東京新聞が「横浜・神奈川版」トップでカラー写真付きで報じました。

撮影 田戸
撮影 田戸

福島原発かながわ訴訟第七回弁論 21,7,18

 福島原発かながわ訴訟第7回弁論が2021年7月16日に東京高裁で行われ、原告で避難先の神奈川から南相馬郡原町に帰還した山田俊子さんと黒沢弁護士が意見陳述しました。

山田さんは自然豊かな故郷に帰れて精神的に落ち着いたとはいえ、以前は自然の水を飲んでいたが、今はペットボトルの水を買っている等と様変わりした原町の実態を15分に亘って述べ、東電に廃炉と補償をしっかりして欲しいと結びました。

黒沢弁護士は、今回の弁論が更新弁論と言うことこら、本件訴訟の核心部分を分りやすく40分間に亘って陳述しました。

その柱は損害賠償についてで、避難指示区域だろうが区域外避難であろうが「避難賠償」「故郷喪失賠償」を同等に認めるべきだと、その根拠を丁寧に述べました。

終了後、進行協議が行われ、日比谷コンベンションホールで行われた報告集会での黒沢弁護士によると次回(10月8日午後2時)も弁論が行われ、次次回12月7日に弁護団としては二人の専門家の証人尋問を請求しているが、被告は反対しているとの事です。

もう一つの懸案事項は裁判所による現地視察が入るかどうかだが、いずれにしても、来春には原告の尋問が行われ終結の方向になるとの報告がされました。

 写真は、裁判所前で行われた事前集会で、訴える村田弘原告団長と小賀坂弁護士(弁護団副団長)と支援者等。

 この日、傍聴抽選に並んだのは60名で、その内28名が傍聴できました。 (田戸 俊秀記)                               

撮影 田戸
撮影 田戸
撮影 田戸

福島原発かながわ訴訟第6回弁論行われる 21,5,22

 福島原発かながわ訴訟、控訴審第6回弁論が5月14日に東京高裁で行われました。

今回は、裁判体が変わったことから更新弁論となり、村田団長と田島弁護士が意見陳述をそれぞれ約30分行いました。

村田団長は、被災から10年の苦しみを涙なからに訴えると共に、被災して避難生活を余儀なくされている原告等を非難する国や東電に対する怒りを語気を強めて陳述しました。

その後、田島弁護士が、国と東電の責任論を法律論と事実に基づいて詳細に陳述した。

 弁論終了後進行協議が行われ、既に決まっている7月10月に続いて12月の弁論期日が12月17日(金)10:00~16:00と決まり、この日は証人調べた行われることになりました。

写真は、裁判所前で挨拶する村田団長、黒沢弁護士と約70名の支援者。なお、当日の裁判所前での集会の模様は「福島原発かながわ訴訟を支援する会」のホームページの動画で見ることができます。

福島原発かながわ訴訟を支援する会ホームページ

次回は7月16日(金)午後2時。

撮影 田戸

FoE Japan ホームページはこちらです

DVD「終わりのない原子力災害―3.11東日本大震災から10年」の紹介をしています

www.foejapan.org/energy/fukushima/210104.html

福島原発事故から10年、川崎でシネマ&トークの集い開かれる 21,4,27

 4月25日、エポックなかはら大会議室で、「脱原発かわさき市民」の主催による「復興に隠された真実に迫る」をテーマとしたシネマ&トークの集いが開かれ、会場一杯の120名が参加しました。

 集いでは初めに、FoE Japanなどが制作したDVD「終わりのない原子力災害-3・11東日本大震災から10年」を上映し、次いでFoE Japan事務局長の満田夏花さんが講演されました。

 DVDは、満田さんによると学校などの教材に使ってもらおうとして制作したというだけあって、原発事故による災害と被害の実態を分かりやすく描いたものです。

 満田さんの講演は、政府発表やメディアで明らかにされない、「復興」の真実を、多くのデータに基づいて、告発するものでした。

なお、FoE Japanは、8月に行う福島原発事故10年企画の協賛団体でもあります。

 DVD上映と講演の後に、当時実行委員会事務局の水澤靖子さんが、8月の企画への参加呼びかけ等の訴えを行いました。

撮影 田戸
撮影・編集 橋本

4,11津島原告団と交流会 動画 youtube 21,4,19

4月11日(日)「帰還困難区域・津島の現状を知ろう」集会

集会には津島訴訟原告団から今野秀則団長と武藤晴男事務局長をお招きして、津島の現状、7月30日に判決を迎える集団訴訟の状況などについて報告していただきました。「ふるさと津島」のDVD映画部分カットして再アップしました。

映画「ふるさと津島」ダイジェスト

https://youtu.be/ZEG9oCbR0Nk 一部を表示

津島交流会の感想 21,4,17

 津島交流会の企画・開催、本当にありがとうございました。

「ふるさと津島」の上映と原告団長さんと事務局さんのお話、本当に被災者の皆さんの原点ともいうべき状況と思いがよくわかり、国と東電への怒りがますます強くなりました。

 帰還困難区域及びその周辺の復興ですが、現在強行されている国の「復興」政策が被災者の願いの「ふるさと復旧」では全くなく、まさに真逆のショック・ドクトリンと呼ばれる惨事便乗型新資本主義のアメリカ版をモデルとしている「福島イノベーションコースト構想」すなわちドローン・ロボット新産業の拠点として、廃炉のためを口実に防衛省も関わって、軍需産業分野でも一儲けを目論んでいることを思うと、お二人の涙に私たちはどう向き合ったらよいか考えさせられました。

その構想の目玉となる「災害伝承館」(11月・3月)や「福島ロボットテストフィールド」(3月)を見学して、子どもたちの校外学習や修学旅行の場として教育にも組み込まれている実態におどろきました。

そして、地元の反対を押し切ったトリチウム汚染水海洋放出の政府決定です。8月に延期された分、イベントの展示に少しでも被災者の思いと国の政策の落差を反映させ、明らかにすることができたらと思います。私たちの前で流されたお二人の涙を決して無駄にしないようにしなければならないと思いました。このような機会を設けていただき感謝いたします。「福島の親子とともに・平塚」小嶋倫子 記

                                      


なお、小嶋さんによれば、「福島の親子とともに・平塚」では、たんぽぽ舎の山崎久隆さんをお招きして、6月19日午後に平塚市美術館ミュージアムホールにてトリチウム汚染水海洋排出問題にについて講演会を予定しているとのことです。

詳細が分かり次第、本ホームページでご紹介させていただきます。

撮影 田戸
撮影 飯島
撮影 田戸
撮影 田戸
撮影 吉野(拓)
撮影 飯島
撮影 田戸
撮影 飯島

※ Zoomで参加された方からの声の一部を紹介します。


ドローンの空撮に写っている家々。私の住んでいる故郷の横須賀市はちょうど津島地区と同じ広さでした。この町がすっかり住めなくなっていたら・・(被害の実態を)よく感じることができました。


津島で生業と言えば何がどれくらいあるのでしょうか?映像からは林産物を含む林業が多くを占める印象があります。山林は放射能汚染が深刻で除染も困難なために被害が大きいと思います。日本全国、耕作放棄と並び、山林を維持できなくなって所有者不明土地が増えています。津島ではどうでしょうか?山林の維持がしやすくなるような条件は何かあるでしょうか?


映像の中に学校が写りました、10年前に通っていた子供たちは今どうしてるのかなと思いました。中には社会人になった人たちもいると思います。新しい場所で暮らすことを希望する人が多いのかなぁと思いますが、原告団に参加されている方もいるのでしょうか。


本日は今野さん、武藤さん、お話し、ありがとうございました。「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」公正判決を求める署名をひろめます。


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※「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」公正判決を求める署名は、以下から署名できます。

  お一人でも多くの方々の署名参加を呼びかけます!


紙での署名用紙ダウンロード先:https://www.tsushima-genben.com/shomei/


ネット署名:https://chng.it/8MdVjcyD98

原告団事務局長 武藤晴男さん 「幅広く署名活動をしたいと考えています。youtubeやSNSで拡散していただければ。目標としましては、(「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」の)裁判判決前(21年7月30日)までに10万筆を何とか裁判所に届けようと、今(4/11)現在、4万5,6千まで来てます。それも裁判所に提出して、更に提出したい(気持ちを表したい)ので、ネットでの署名も受け付けていますので、是非宜しくお願いしたいと思います。」

4,11津島と交流会 12.04.12

 「福島原発事故十年企画実行委員会」は8月に行われる展示と講演の前に、プレ企画として2月に原発学習会を行いましたが、プレ企画PartⅡとして「ふるさと津島」上映会と津島原発訴訟原告のお話を聞く集いを4月11日にパルシステム神奈川さんのホールをお借りして開催しました。

 この集いには、津島原発訴訟原告団長の今野秀則さんと、事務局長の武藤晴男さんが福島から来県し、講演されました。

 集いの前半は、「ふるさと津島を映像で残す会」制作のDVD「ふるさと津島」(70分)を上映しました。

このDVDは原発事故から8年目の人が住まなくなった浪江町津島地区を撮影したもので、野生動物などに荒らされたり風雨で傷んだ家屋が修理できずに益々壊されていく状態を克明に描き出され、かつて事故前の穏やかで豊かな地域の自然と文化、人の交流などが住民により語られるもので、まさに「ふるさと」とはこういうものだ、そしてそれが奪われる残酷さが伝わってくるものでした。

後半は、約1時間に亘って、原告のお二人が故郷を奪われることの辛さ、悲しさ、無念さを語るとともに、人との交流が希薄な避難先での生活の辛さを語りました。

それは、聴くものの胸をうち涙なしには聴けない、とても重く深いお話しでした。

  かながわ訴訟の村田団長(当実行委員会の実行委員長)からは、全国の原発事故関連の訴訟状況が話されました。

  講演の後、約1時間の質問時間がとられましたが、津島原告団のお二人は、質問に答えて、長期に渡る集団訴訟の困難さを具体的にかつ率直にはなされました。

  当実行委員会としては、これらの話を単に聞くだけではなく、津島訴訟の勝訴、かながわ訴訟の勝訴、そして全ての原発訴訟の勝訴の力とし、原発のない世界に向けて一層奮闘したいとおもいます。

 この集いはコロナ対策のために、Zoom配信を基本とし、会場への参加を制限しましたが、全体で66名の参加で行われました。田戸俊秀 記

                     


津島原告団長、今野さん(時に涙)と、事務局長、武藤さんの「取り分け涙腺が弱いんで」と言われ(感極まれ)ながらもやっていたりと、心情が伝わったような会で参加出来て良かったなと思います。

津島の仲の良さと、それは、自分のみならず、父母、祖父母、曾祖父母、またその先からとも繋がった者と『身を置いていた』津島地区の行事の多さに驚きました。伝統の継承行事(伝統芸能)を自覚して先人、先輩方から伝承される学ぶ時間に身を置いて「津島に生きる意味合い」「自分がそれを(代々として)教わっている ”重さ” を当時感じていた」と(涙されて)お話しして下さいました。行事の回数の多さはその土地を思う先人の願いであるとお話し下さり、津島の皆さんとの仲の良さ意思疎通に繋がっていらっしゃるのではないかなと思いました。(またそれは誇りであると地盤基礎が出来ていたのでしょうか。)

原告団長 今野秀則さん 「津島地区は面積は9550ヘクタール、丁度山手線の内側の1,5倍、かなり広大な面積です。そこに誰もいない、というのが私たち津島地区の状況です。中山間地域で山間に集落が点々と存在する、それが私たちのふるさと浪江町津島地区です。そこに事故当時450世帯1400人あまりの人々が暮らしていました。」「ふるさとの生活というのは、1400人(顔と名前が必ずしも一致しないまでも)私たちは殆どの人々の顔が分かります。あの人は何処の家の人、この子供はあのお爺ちゃんの孫など関係性が分かる親密な地域でした。」「何よりも、年間を通して沢山の行事がありました。本当に豊かな民俗芸能がありましたし、それを伝えて行く、保存し継承して行くそういうことに携わることによって、年代を超えた地域の人々との交流が出て来る。先輩方から教わるそれを壮年世代が受け継いで、それを更に子供達に伝えていくという、そういう活動がありましたし、それから敬老会、神社のお祭りだとか、地区ごとに沢山の行事がありました。年間365日とは(毎日ではないにしても)、土日ごとには何らかの行事があって、その為の準備作業なり、打合せなり、会議なり資料の作成なり考えるといい過ぎかも知れませんが、365日暇なしに地域に関連する色んな行事に携わりながら地域住民は生活している。それが生きがいであり喜びであり楽しみなんですね。だから私たちは今地域で生活出来なくて苦しいんですね、辛いんです。」

「家を解体せざるを得ないという状況に追いやられている家がたくさんあって、本当に断腸の思いで決断をして家屋を解体に踏み切らざるを得ない。また、わずか1,6%が規制解除されたからといって、地域社会としての本来の機能を取り戻せるかというと大いに、疑問というか懸念というか不安なんですね。」

「この7月30日に判決が下されるだろうと。どのような判決が下されるのか・・特に私たちが求めているのは、原状回復を名に着いた訴訟ですので、かなり難しい訴訟だろうと自覚しながらもずっと闘いを進めて来ました。そういう活動の中で、先程のDVDは10年という時間が経過する中で、ふるさとがどんどんどんどん荒廃の極みに追い込まれて行く、手を子招いていては、ふるさとそのものが地図から消えて無くなってしまう状況、私たちの痛恨の思いなので、せめて記録として残したいねと将来に伝えて行くことも必要だろうと、原告団団員の中で「ふるさと津島を映像を残す会」を作って12名の団員が結集し活動を始め、(去年やっと出来上がったDVDは)これも被害を受けた津島地区全世帯に配っております。今後は更に、450世帯全ての家を記録しようと、勿論地区内にある小・中学校、公共施設、それから地区内にある思い出の場所神社とかその他もろもろの場所を含めて記録(記憶)しようとして、その完成版もそろそろまとまる段階にまで来ています。」

「ですが、単に映像として残すだけでは私たちの思いは完遂やり遂げられないんですね、私たちの思いはやはりふるさとという自分が小さいころから生まれてこのかた、地域の中で友達と遊び、年を追うごとに指導を受けたり教えを受けたり叱られたりしながら、衣を羽織るように一枚一枚地域の風土なり、そういうものを自分の身に着けて今現在に至っているのが私自身であり、地域の人々の皆なんですね。原発事故はそいうものを一切を私たちから剥ぎ取りました。」

「バラバラに避難しているそういう状況です。原発事故で絆を絶たれた自分たちはそのままで良いのかと、そのままにはして置けないと」「何よりも私たちのふるさとを取り戻したい。」と仰っていました。飯島ちひろ 記



ふるさと津島を映像で残す会

団員の中12名の方々が結集して自主制作したDVDです

原告団長 今野秀則さん 「(このDVD制作に至って)団員で最初はお金を出し合って活動を始めました。その後ですね、中々資金的にも大変なので、クラウドファンディング、で資金を募ってこのビデオを作りました。(2020年完成版)」

そして現在、(更に)津島の全520戸余りをドローンで空撮した『ふるさと津島 完全記録集(仮題)』DVDセットを編集中です。家屋と家主の照合作業も進めています。このDVDセットは、ふるさとを離れて避難生活を送る津島の住民に配布する予定です。」

津島原発訴訟ネット署名 QRコードはこちらです

撮影 田戸
版画・和紙造形 小林桐美さんと  撮影 飯島スマホから頼
絵画 津島佳子さん 作 撮影 飯島
絵画 津島佳子さん 作 撮影 田戸
造形 ウッキー富士原さん 作 撮影 田戸
CG&サウンドパフォーマンス 片平仁さん 作 撮影 田戸
写真 中筋純さん 作 撮影 飯島
撮影 沢園
イラストレーション 鈴木邦弘さん 作 撮影 沢園
絵画 山内若菜さん 作 撮影 飯島

もやい展2021TOKYOにて 21,4,14

撮影 沢園
版画・和紙造形 小林桐美さん 作 撮影 飯島
版画・和紙造形 小林桐美さん 作 撮影 吉野(拓)

~福島原発事故、その後~「もやい展」を見学して

4月5日、江戸川区で開催した「もやい展」を飯島さんと見学に行った。15人の芸術家、写真家、漫画家たちが原発事故後の福島を表現した各々の力作を展示している。福島原発事故がもたらした悲惨な10年後の現状を〜、それを乗り越えようとする家族の一時の暖かさと愛情を〜様々な視点と感性で表現していた。

写真のヤツレて弱った黒い牛は、福島で朽果ててしまう見捨てられた家畜たちを表現し、その後ろの背景には、原発事故により荒廃していく福島の現状を版画で黒く表現して、一枚一枚魂を込めて和紙に刷り込み、大きく高く展示していた。何か物悲しい被災地の現実社会を柔らかく包み込んだような不思議な作品なのだ。澄んだ瞳で静かに語る小林桐美さんは、これらの作品を福井県の越前和紙で制作したと説明してくれた。福井県で生まれた小林さんは郷土の和紙を大変に気に入っていて、現代美術紙展などの個展を開いている個性的な若手芸術家。

この展示会には、「みんなのデータサイト」さんも福島原発事故後の放射能汚染の状況を、綺麗に整理して分かりやすく展示していました。8月に開催する新横浜での展示会に期待しています!吉野拓造 記

市民放射能測定データサイト みんなのデータサイト 事務局長 小山貴弓さんと 撮影 飯島スマホから頼
市民放射能測定データサイト みんなのデータサイトさん 作 撮影 飯島
絵画 小林憲明さん 作 撮影 水澤
絵画 小林憲明さん 作 撮影 田戸
絵画 小林憲明さん 作 撮影 沢園

4月7日に参上。広い空間で、大きな絵画、立体造形、絵本、コミックス、映像上映。すごい迫力、作家の皆さんありがとう。

このイベントの参加者が「もやい」のひとり。。メッセージ、よぉく感じました。沢園昌夫 記】

絵画 金原寿浩さん 作 撮影 沢園
絵画 金原寿浩さん 作 撮影 沢園
撮影 飯島

47日毎日新聞、11日の津島訴訟原告団との交流会を神奈川版トップで掲載です 21,4,7

先日後援頂いたメディア各社に4・11津島交流会の取材要請をいたしました。毎日新聞は、今回の企画にいち早く後援を了承していただき、その後も電話での取材など重ねており、奮闘された高田記者さんに感謝です。

なお、Zoom参加の方は本日(4/7)時点で30名以上ご連絡いただいております。 参加ご希望の方は、メールでお名前を書いて 4月9日(金)までにお申し込み下さい。前日までに当日資料データとIDとパスコードを送信します。

申し込みメールの件名は「411津島」でお願いします。

お申し込み先 E-mail tt2201@gmail.com

「もやい展2021TOKYO」21,3,23

suzyj1966.wixsite.com/moyai

会期:2021/4/1(木)~4/8(木) 10~20時(※7日21時まで、8日17時まで)

場所:タワーホール船堀 1F 展示ホール

入場無料

みんなのデータサイトは、この度中筋純さんが取り組んでいる「もやい展」に呼応し、15名のアーティスト、13名以上のミュージシャンと共に、アートと市民放射能測定の融合にチャレンジします!

アート空間の一角7m四方の大きな空間を使って、B0の巨大な土壌マップのパネル展示は元より、測定器を設置した空間展示、10年を経て皆さんの思いがどう変わったか、変わっていないかのシール投票、食品基準値を12,500Bq/kgにまでしようとしている自民党の提言にNO!を表明する署名チャレンジ、船堀近辺を事前測定して発見したホットスポット動画の上映および測定体験ツアーなど、様々なことに取り組みます。

データを軸として活動しているみんなのデータサイトが、アートと融合すると、どんな展示ができるのか、新しい試みとなります。

是非、皆様のお越しをお待ちしております。

みんなのデータサイト

https://minnanods.net/

問い合わせ先:minnanods@gmail.com

当日、福島から津島原告団のお二人をお迎えし直接お話をお伺いします。参加ご希望の方は会場は人数に限りがあるため、9日までにご連絡いただきたく存じます。Zoomのご参加の場合も9日までにご連絡ください。

消えゆくふるさと 最後の7つの物語

【製 作】 ふるさと津島を映像で残す会

津島訴訟原告団との交流にお二人の原告が来県 21,3,22

 「福島原発事故10年企画実行委員会」は、8月に行われる展示と講演のプレ企画PartⅡとして、帰還困難区域で現在も高度の放射能線量の為に立ち入り禁止になっている福島県浪江町津島地区の実態を映像と証言で学ぶ機会を設けました。

  当日の集いには、今尚ふるさとに帰れず、郡山市で避難生活をされている津島原発訴訟原告団団長の今野秀則さんと事務局長の武藤晴男さんに直接横浜にいらして頂けることになりました。「ふるさとを返せ 津島原発訴訟」は、今年7月30日に判決を迎えます。


お二人のつらい経験を朝日新聞デジタルが報じていますので、ご覧下さい。

津島原発訴訟原告団長 今野秀則 さんについて

朝日デジタル:福島)生きる 自宅から持ち出したもの

津島原発訴訟原告団事務局長 武藤晴男 さんについて

朝日デジタル:父が伝えた うそつかぬ心

実施日時

2021411()

13:30~17:00

実施方式  Zoomによる全国配信

内 容 (1) DVD「ふるさと津島」上映

    (2) 津島原告団のお話し

    (3) 質問と交流

Zoomでの参加ご希望の方は、メールでお名前を書いて 4月9日(金)までにお申し込み下さい。前日までに当日資料データとIDとパスコードを送信します。

申し込みメールの件名は「411津島」でお願いします。

お申し込み先 E-mail tt2201@gmail.com

樋口英明元裁判官「私が原発を止めた理由」を出版 21,3,17

 当実行委員会がお招きして8月15日(日)に講演頂く元裁判官の樋口英明さんが3月11日に「私が原発を止めた理由」という本を出版されました(四六版167頁 1300円+税)。

 樋口さんは、 大飯原発3.4号機の運転差し止めと命じる判決を書き、さらに高浜原発3、4号機の再稼働停止の仮処分を命じた元裁判官です。

 元裁判官の著書なので難しい本だと思うでしょうが、分かりやすく書かれていてとても読みやすい内容です。

 冒頭にいきなり原発の運転が許されない理由として下記5点があげられ、以下その詳細が説明されています。

 第一 原発事故のもたらす被害は極めて甚大。

 第二 それゆえ原発には高度の安全性がもとめられる。

 第三 高度の安全性とは、高度の耐震性が求められること。

 第四 我が国の原発の耐震性は極めて低い。

 第五 よって、原発の運転は許されない。

 この本では、前段で福島原発の事故の詳細を解説し、日本の原発の全てが一般民家の耐震基準以下の基準で設計されていて(上記第四)、その基準は想定される地震規模以下であることから再稼働は許されないとしています。

 興味深いのは、裁判で関西電力の主張が「原発の安全性」より、この地域ではその安全性を脅かす地震は起きない」という地震発生予知の主張が主な争点だったとのことです。

 しかも、その規模は日本の各地で頻繁に発生している規模を基準に言っているのですから、その杜撰さには驚きます。

 脱原発の方は勿論、原発推進派の方も是非読んで頂きたい本です。(田戸俊秀記)

21,3,10 【東日本大震災かながわ追悼の夕べ】にて

3月10日、横浜市中区の象の鼻パークにて、[東日本大震災かながわ追悼の夕べ]が執り行われ、150人が参加しました。チェリノブイリ原発事故被災者の演奏家カテリーナさんが追悼の想いを込めて、ウクライナの民俗弦楽器を弾いて歌い、原発のない社会と福島の復興の願いが書かれたキャンドルを灯しました。また、会場内のテントでは福島原発かながわ訴訟原告団とチームみつばちの活動報告展示を行いました。 [吉野拓造 記] 21,3,24 記

飯島ちひろ 撮影
田戸俊秀 撮影
田戸俊秀 撮影
田戸俊秀 撮影
吉野拓造 撮影
田戸俊秀 撮影
飯島ちひろ 撮影
田戸俊秀 撮影
飯島ちひろ 撮影
飯島ちひろ 撮影
磯谷利明 撮影]
磯谷利明 撮影]

3月9日(火)記者会見で声明発表

 3月9日(火)午後1時半から約40分に亘って、県庁記者クラブで実行委員会として記者会見を行いました。

 実行委員会出席者は、村田実行委員長、田戸事務局長、事務局の水澤さん、飯島さん、そして茅ケ崎で展示と講演会を実施したチームみつばちの吉野さんの5人で、記者は新聞各社とNHKが参加しました。

 司会を水澤さんが務め、冒頭村田実行委員長が原発事故から10年めという3月に、このイベントを行いたかったがコロナの関係で8月に延期した事を述べ、続いて声明文にそって、原発事故が続いていること、そしてその被害の実態を述べ、新型コロナウイルス対策と同じように原発事故避難者への対応も避難者無視の政策が採られていることなどを説明した後、そのような中でこの企画を行う意義を述べました。

 次に田戸事務局長が配布のチラシを使って、10年という事でいろいろな行事が取り組まれている中、この企画はそれらと異なる特徴があるとして4点の特徴について説明しました。そして、吉野さんが茅ケ崎での展示と講演の経験を報告し、飯島さんがホームページの紹介をしました。

 記者の質問は、展示に関する実務的なこと、実行委員会の構成に続いて、避難者である村田さんに対して、10年を迎えての感想を改めて聴かせ欲しいというような質問でした。記者からは「8月という先のことでは記事を書きにくい」との発言もありましたが、翌日の東京新聞が「横浜神奈川」のページトップで写真入りで報じました。 21,3,13

「3月10日付け東京新聞3月12日付けの神奈川新聞が写真入りで大きく報じました

21,3,10 東京新聞
21,3,12 神奈川新聞
田戸俊秀撮影]

千葉訴訟 2021,2,19東京高裁判決 21,3,7

 千葉訴訟、逆転勝訴判決―ー東京高裁

2月19日、原発事故で千葉県に避難した被災者たちが、国と東京電力に慰謝料などを求める訴えを起こし控訴審の判決が出されました。

1月の群馬訴訟で、東京高裁が有力な証拠を全く無視して国の責任を認めなかっただけに、19日の2審の判決が注目されていました。

東京高等裁判所の白井幸夫裁判長は「平成14年に国の地震調査研究推進本部が公表した長期評価に基づいて津波の評価をしていれば、原発の敷地の高さを大きく超える津波が来る危険性があることを認識できた。防潮堤の設置などの対策をとれば、すべての電源を喪失する事態にならなかったと認めるべきだ」と指摘し、国の責任を認めなかった千葉地裁の判決を覆し、国の責任を認めました。

 国の責任を高裁段階で認めたのは、昨年の仙台高裁の判決(福島の生業訴訟)に続いて二件目ですが、今回の東京高裁判決は、「元の居住地へ帰るために暫定的な生活を続けるか、帰るのを断念するかといった、意思決定をしなければいけない状況に置かれること自体が精神的な損害だ」として、避難者の苦悩を認定した画期的な判決と言えます。

しかし、損害賠償額は原告の被害実態からほど遠いものであることから、上告され、舞台は最高裁に移りました。[田戸俊秀 記]

[飯島ちひろ撮影]
[吉野拓造撮影]
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2月19日千葉訴訟東京高等裁判所前 フォトスペシャル
[飯島ちひろ撮影]
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千葉訴訟 2021,2,19 youtube

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田口卓臣教授を囲んで 2022.03.05記 

初日の3月4日、コロナウイルス感染が収まらない状況での開催でしたが、田口卓臣中央大学教授を囲んでの座談会には約20名が参加し、午後1時半から4時過ぎまで熱心に話し合いました。

田口教授は、福島原発事故に続いてコロナウイルスと大きな問題がある中、ロシアのウクライナ侵攻というとても大きな問題が発生し、それ抜きには原発事故問題も語れないと、その問題にかなりの時間を費やしました。

 ロシアがウクライナの原発を「制圧」と報じているが、ウクライナの原発はウクライナ人が居なければ制御できなのだから、ロシアが原発を「制圧」するなんて出来ないと語られました。

 写真は資料を示して熱く語る田口教授。