福島原発事故10年企画~講演と展示~

 福島原発事故10年

 ~私たちは何処へ向かうのか?~

  2022年3月4日(金)~3月7日(月開催

    新横浜・オルタナティブ生活館・スペースオルタで

コロナウイルス感染がおさまらない中ではありましたが、延べ500人近い人の参加(Zoom含む)を得て、無事4日間の会期を終了することができました。皆様のご協力に感謝申し上げます。

  実施内容の概況はこちらをご覧下さい。

 企画詳細ページで各テーマの展示物がご覧いただけます。

  


 私たちは、2021年が福島原発事故から10年目であることから、この10年間を振り返り、福島第一原発の状況、原発事故による被害の実態、避難者の実態、日本のエネルギー政策の検証などを目的として、講演と展示を2021年3月に行うことを企画しました。

 しかし、新型コロナウイルス感染の拡大に伴い、会場が使えなくなったことから、やむなく8月に延期して開催する予定でしたが、感染拡大が一層深刻な状況になり、断腸の思いで2021年の開催を中止しました。

 そして、下記のように本年2022年3月に同様な企画で開催する運びとなりました。

 開催時間、会場、講演日時などは下記チラシや本ホームページの「企画詳細」をご覧下さい。

 原発事故から満10年経ちますが、原子力緊急事態宣言は未だ解除されず、事故収束への道筋も見えず、4万、5万ともいわれる人々がふるさとを追われ避難生活を送っています。降り注いだ放射性物質は消えず、事故は続いているのです。

 しかし、時の経過と「復興」の御旗を掲げる国の政策の下で、これらの事実が水面下に隠され、人々の記憶の後景に追いやられ、私たち市民も、無意識のうちに、それを受け入れてはいないでしょうか?。

 過酷な避難生活に耐えながら「暮らしを返せ、ふるさとを返せ」と叫び続ける避難者、事故の事実究明と被害者救済を求めて続く法廷での闘い、核エネルギーとの決別を願い、これらの活動を支えてきた人々。その生の声と、積み上げられたデータを基に、「この10年」をふり返り、向かうべき先を共に考えたいと思います。新型 コロナウイルスという新たな脅威の下にある今だからこそ・・。

【協賛】

福島原発被害者支援かながわ弁護団 福島原発かながわ訴訟原告団・支援する会 生活クラブ生活協同組合神奈川 日本国民救援会神奈川県本部 国際環境NGO FoE Japan 原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん) アイ女性会議 神奈川・子どもを守りたい 放射能から子どもたちと未来を守る会 「福島の子どもたちとともに 川崎市民の会」 「避難の権利」を求める全国避難者の会かながわサポーターズ NPO法人WE21ジャパンこうほく 日本国民救援会横浜西部支部 「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団(生業訴訟原告団) 福島原発避難者訴訟原告団 いわき市民訴訟原告団 福島原発被害弁護団 原発事故・津島地区完全賠償を求める会 原発事故損害賠償群馬訴訟支援する会 原発をなくす前橋連絡会 千葉県原発訴訟原告と家族の会    原発賠償関西訴訟原告団・KANSAIサポーターズ 「だまっちゃおれん」原発事故人権侵害訴訟愛知・岐阜原告団 原発賠償京都訴訟原告団 福島原発事故被害者救済九州訴訟原告団 福島原発被害者訴訟支援東京・首都圏連絡会 NPO法人市民電力連絡会 平和と民主主義をともにつくる会・かながわ その他多くの皆様

参加型イベント 車座トーク

この10年を私たち市民はどう過ごしてきたのか?コロナという再度の国難の中で、市民同士の話し合いの場を持ちます。

原告団と弁護団共同で展示の解説や来場者との質疑応答を中心としたミニ集会も随時開催!

座談会、講演会○被災者の声と裁判について講演座談会開催 詳細はこちら

 渡辺一枝さん 座談会 「福島の声を聴く」 *メルマガ「一枝通信」や、被災者の声を東京で直に聞く"トークの会"福島の声を聞こう"を主催されてきた作家の渡辺さんを迎え、各地の集団訴訟の原告たちの声と想いを聞き合う場を設けます。マスメディアでは聴こえない被災者の声に直接向き合う市民集会です。

 樋口英明さん 講演会 「司法の正義とは!?」 *2014年5月、大飯原発3・4号機の運転差し止めの判決を下す。「国富」の本質は経済的な富ではなく「豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していること」と説いた判決は、原発関係での日本の司法の良心を体現した数少ない名判決の一つとして有名。



脱原発ポスター展

 市民記者が情報発信するインターネットサイトを長年運営していたグループが、福島原発事故の翌月から脱原発を訴えるポスターをネットで募り、それを自由にダウンロードして展示できるサイトを立ち上げたのが「脱原発ポスター展」の始まり。

 翌2012年末時点で国内外から1700点以上ものポスターが集まり、3.11の衝撃をきっかけに全世界で作られたポスターが日本各地で展示されました。ポスターの図案は大半が著作権フリーとうことで、反核や脱原発の市民活動や街頭デモなどでも大活躍してきました。


 ドイツ、米国、韓国などの海外でもポスター展は開かれ、3.11の衝撃を世界がどう受け止め、そこから人々は何をメッセージとして表現したかを辿ることができます。現在サイトでは2000点近いポスターが集積され、新作データもポツポツと送付されて来ているようです。

 

脱原発ポスター展→https://nonukeart.org


 今回展示されるポスターは、発災直後、活発に活動していた名古屋周辺のママ友達が集まって立ち上げた「原発に不安を感じるママの会」から、展示用に用意されたポスター約100枚を借り受け、開催します。感謝!