交流会・セミナーの報告
「オンライン骨髄腫福岡セミナー2020~患者・家族・医療者のつどい~」 のご報告
集まることができない、お互いの顔を見て話すことができない―そんな中だからこそ「骨髄腫について学ぶ機会を持ちたい」とオンラインによるセミナーを開催しました。
Zoomウェビナーを使い、講師の先生方はそれぞれの場所から、進行役も自宅からの発信。
参加者の顔が見えずにPCの画面の自分に向かって話すことがこんなに難しいこととは思っていませんでした。
講師の先生方も同じような感想を持たれたようです。
講演の前に「どのような方がこのセミナーに参加しているのかをお互いに知って、同じ時間を共有しよう」と申し込み時に記入していただいた項目のデータをスライドにしたものを見ていただき、また参加者によるアンケートを行い、その結果を共有しました
途中休憩をはさみながら講演と質疑応答が行われました。
講演Ⅰ「新型コロナウィルス感染症と骨髄腫」
福岡大学医学部 腫瘍・血液・感染症内科 高松 泰先生
ちょうどあちこちで感染症の拡大がまた始まった時期で、予防策等については改めて確認するいい機会になりました。また、その中での骨髄腫の治療についての基本的な考え方をお話しくださいました。
講演Ⅱ「骨髄腫の治療と診断」
原三信病院 血液内科 上村 智彦先生
骨髄腫という病気の説明、治療薬、治療期間固定治療と継続治療、自家移植、維持療法等についての詳しいお話がありました。最後に、治療をうまく組み合わせることによってよい状態を長期間持続させることが重要であり、年々それが可能になってきていると結ばれました。
講演Ⅲ「骨髄腫の再発治療とこれからの展望」
九州がんセンター 血液内科 崔 日承先生
再発・治療抵抗性骨髄腫についてお話いただきました。
国際的な再発治療の開始基準、再発再燃のパターンなどの説明。
治療を選択する場合に考えられる要因について、そして薬剤のそれぞれの働きと様々な薬を組み合わせについてのお話とCAR-T療法についても紹介がありました。
質疑応答
事前にいただいた質問をスライドにし、それについて先生方が分担してお答えくださいました。
終了後アンケートは37名の方から回答をいただきました。
講演の内容についてはどの講演も80%以上の方から「大変よく理解できた」「だいたい理解できた」とのご回答をいただき、セミナーの目的は達成できたと考えています。
講師の先生方がお忙しい中を講演の準備してくださったことに感謝しています。
また、オンラインセミナーのwebサイトで講演資料を予めダウンロードできるようにしていたことも参加者の理解を深めることに役立ったと考えています。
「来年は・・できるなら皆さんの顔を見て、言葉を交わせることができるセミナーを開催したい!」と願っています。
事後アンケート