1. 住民登録

ドイツでは、入国後14日以内に滞在都市の役所に住民登録の義務があります。2021年度は、COVID-19感染防止のため、マンハイム市役所にオンラインで事前予約が必須でした。予約はいつも一杯で、私が住民登録できたのは、入国から1か月後でした。予約可能枠が見つからない場合は、週末や夜間にアクセスするとキャンセル枠が見つかります。役所はドイツ語中心なので、ホストの先生に同伴してもらいました(所要時間15分程度)。

  • 必要書類

1.アパートの大家さんに書いてもらう入居確認書(Wohnungsgeberbestätigung)

2.住民登録届(Abmeldung)(都市によって違うので、役所のウエブからDL)

3.パスポート

 役所の入り口で予約番号の提示を求められるので、メールのスクリーンショット等を持参するとよい。

2. 長期滞在許可(D-VISA)

ドイツ大使館では、日本国籍を持つ人は、入国後に居住地域の外国人局でビザを申請するよう案内をしています。私が2019年秋に問合わせした際も同様でした(ただし、日本国籍を持つ人でも、日本の大使館で申請手続きをしてもらった事例あり)。このため、「研究滞在ビザの申請書類」をもとに、必要書類を準備し、入国後に申請することにしました。

前述のとおり住民登録に時間がかかったため、私が外国人局にコンタクトしたのは入国から1か月弱、ビザ取得は入国から2か月後でした。

実際に提出を求められたのは以下の書類でした。事前に面会の予約を入れることになりますが、すべての書類を郵送orメールで送る必要があるようでした。このため、必要書類はPDFで保存しておくとよいです。

1.ドイツの医療保険の加入証書:選択肢は複数あり。渡航前にCare Concept AGのCare Expatriateに加入。

2.滞在期間の費用を保証する書類:渡航前に勤務先に作成を依頼。滞在期間内に保証される総額(毎月の給与額、研究費)を含む公文書(英文)。

3.長期VISA申請書:ウエブ申請システムで作成しましたが、滞在都市によりフォーマットが異なるため、結局、マンハイムの外国人局webからDLすることに。

4.大学院の修了証明書

5.滞在先とのHosting契約書:事前にIndependent researcher contractを交わしていたのですが、これではダメということで、結局、ドイツ大使館のページからHosting contractのフォーマットをDLし、滞在先所属機関でサインをもらって提出。

6.住民登録書:前述した市役所で発行済の登録書。

7.居住地を証明する書類: 住民登録時に使ったWohnungsgeberbestätigung +賃貸契約書

8.帰りの飛行機のe-ticket

9.証明写真:日本で撮影し数枚持参(白背景。これ参照)。

10. パスポート

  • 外国人局での手続きに関するメモ

Mannheimの外国人局には必要書類の委細が記載されておらず、ホストの先生が担当者に電話して必要書類を確認してくれました。しかし明確な回答をもらえず、日本から持参した書類一式を郵送するよう指示されました。3週間以上経過しても音沙汰なかったため、再度連絡をとったところ「組織改編で担当者が移動しため書類を紛失した。同じ書類一式をメールの添付ファイルで送れ」という返信が…その通りにしたところ、すぐに面会予約を取ることができたのですが、紛失とは、ちょっと悲しかったです。

当日持参したのは、写真、パスポート、手数料(75EUR)。面会時間の5分前に役所へ行き、担当者に写真とパスポートを提出して10~15分待合室で待機。途中、番号札を渡され、手数料を1階の精算機で支払うよう指示あり。精算機で支払い、レシートを担当者に提出し、さらに5~10分待っておしまいです。

写真は「6か月以内に撮影したもの」と書いてありますが、容貌が大して変わったわけではないので、パスポートと同じ1年前の写真を持参(問題なし)。手数料はカード払いも可でしたが、”currently unavailable”と表示され、結局現金払いに。念のため現金も持参するとよいです。


  • その他(雑メモ)

大学・研究機関は世界中から学生・研究者を受け入れているので、滞在許可、住宅情報・契約などの生活関連に詳しい組織があります。個人的な探索もできますが、組織を介した方が物事は早く進むように感じました。研究活動以外の細々したことでも、ホスト・受入れ機関に相談するのを勧めます。

・欧州の水事情(硬水)を検索すると「日本のシャンプーが泡立たない」「髪や肌が乾燥(痛む)」「お茶が黒ずむ」と出てきますが、実際は問題なかったです。日本から持参したシャンプーは支障なく使えたし、緑茶や出汁は少し黒ずむ程度でした(浄水ポットが売っているので、気になる人はそれを使うとよいです)。塩素濃度が低いのか、東京での生活と比べて手荒れもなかったです。