WaKaTaKe 研究会 (WaKaTaKeは地球システム・倫理学会の若手研究部会です)
オンライン開催・参加費無料
WaKaTaKe 研究会 (WaKaTaKeは地球システム・倫理学会の若手研究部会です)
オンライン開催・参加費無料
・日 時:2026年10月27日(火)15:00〜16:00
・方 式:Google Meetによるオンライン開催
・参加費:無料(事前申し込み不要)
・テーマ:「宿命」と「人の行為」─『チャラカ・サンヒター』が語る「死の時」
・報告者:星宮 康子(東洋大学大学院)
【プロフィール】星宮 康子(東洋大学大学院)現在、東洋大学大学院文学研究科インド哲学仏教学専攻博士後期課程。専門はインド哲学・インド医学。特に『チャラカ・サンヒター』における医療論理構造の解明を中心に研究を進めている。また現在に至るまで、赤十字看護専門学校卒業後、総合病院にて外来、検査部門を中心に勤務。その後、専門病院の画像診断部門、内視鏡部門にて診断・検査に携わる。
【要旨】人は自らの宿命を変えることができるのだろうか。それとも、生と死はあらかじめ定められているのだろうか。この問いは、現代にも通じる普遍的なテーマである。古代インド医学(アーユルヴェーダ)の代表的文献である『チャラカ・サンヒター』では、治療は人の生死を左右し得るのか、それとも宿命の前では無力なのかという問題が、二人の人物による対話を通して論じられる。ある者は、生死は宿命によって決まる以上、治療と無治療との間に本質的な違いはないと考える。一方、別の者は、死が避けられないものであることを認めながらも、適切な治療によって救うことのできる命があると主張する。『チャラカ・サンヒター』は、人の命(āyus)は「宿命(daiva)」と「人の行為(puruṣakāra)」の双方に支えられていると説き、その立場から「時ならざる死(非時死)」と「然るべき時の死(適時死)」という二つの概念を提示する。そこでは、医療とは単に病を治す技術ではなく、「どの死に介入し、どの死は受け入れなければならないのか」という根本的な問いと結びついて理解されている。今回は、この対話を手がかりに、『チャラカ・サンヒター』が「時」をどのように捉え、「宿命」と「人の行為」の関係をどのように考えていたのかを紹介する。そして、アーユルヴェーダが、生と死をめぐる人間の根本問題に対してどのような視点を提示しているのかを、考えてみたい。。
・以下のURLからGoogle Meetにご参加下さい。
問い合わせ先:服部 理恵 info@rose-marie.jp
最終更新日: 2026年10月08日