ふじや染工房について
ふじや染工房について
私たちの想い
ふじや染工房は、東京23区のほぼ中央に位置する新宿で、70年以上にわたり受け継がれてきた伝統技術を大切にしながら、真摯に染物に向き合っています。
新宿といえば超高層ビル群や繁華街のイメージが強調されがちですが、その一方で、東京染小紋や東京手描友禅など、伝統的な染色業が地場産業として息づいています。
ふじや染工房の創業は、1952年。新宿区を流れる神田川や妙正寺川の豊かな水を求め染色業者が集まり、職人たちが染工場を開いたことが始まりです。染物は水の質が仕上がりに大きな影響を与えるため、神田川の水質を重視し、この地に染工場を構えました。こうして始まった染色業は、多くの職人たちに支えられ、今日まで続いています。
私たちは、厳選した素材を用い、心を込めた染物をお届けすることで、日々の暮らしに豊かさをプラスしたいと思っております。
受け継ぐ伝統の技とつなぐ想い
染物は昔から日本人の生活を彩ってきましたが、染色技術を持つ職人は年々減少しています。
かつては神田川や妙正寺川で染物を水洗いする姿が見られた時代もありましたが、今では地下水を利用しながら、伝統の技を守り続けています。
職人の高齢化や後継者不足といった課題に直面しつつも、「今の世代、次の世代へと受け継いでいきたい」という強い想いを胸に、日々ものづくりに取り組んでいます。ふじや染工房の染物を通して、日本の伝統文化の美しさや職人たちの想いを感じていただけることを願っています。
一人でも多くの人に、
気軽に「ふじやの染物」を
私たちは、「ふじやの染物」が日々の生活に溶け込み、身近な存在になってほしいと願っています。
現代のライフスタイルに合ったデザインや用途を模索し、より良いものを追求しています。一人でも多くの方に愛着を持って使っていただけるよう、伝統的な技法を活かしつつ、新しい表現やスタイルを取り入れた染物も制作しています。
普段着として楽しんだり、特別な日の装いに取り入れたりと、固定概念にとらわれず自由に楽しんでいただければ幸いです。伝統と現代の融合を目指し、他のブランドとのコラボレーションや新しい挑戦も積極的に行っています。
ふじや染工房は、新宿に息づく伝統産業として、神田川や妙正寺川の流れと共に歩んできた歴史を大切にしながら、これからも日本の伝統を未来へとつないでいきます。