ふじや染工房では、すべての工程を熟練の職人が一つひとつ丁寧に行っています。
手作業だからこそ実現できる、繊細な色の表現や仕上がりの美しさ。
それは、私たちが創業より70年以上積み重ねてきた経験と、ものづくりに込めるまっすぐな想いから生まれます。
素材の状態や季節、気温や湿度など、日々異なる条件を見極めながら、工程を的確に調整。
妥協なく、品質を高めるための工夫を重ねています。
染める前に下処理をするのですが、布海苔という海藻を煮溶かした液を引きます。染料の生地へ染み込むスピードを調整して、平に染めやすくします。
生地や色味に合わせて地入れの濃度を調整します。より良い染色のためには、下準備が大切です。この工程で、生地に不具合が発見されることも大いにあるので、注意深く手作業にて行います。
12mの生地を引っ張れる大きさの土間工房です。
お客様のご希望の色になるようう、職人が調色します。48〜49%の濃度で一度染めます。
乾燥後、足りない色味を足してもう一度染めます。そうすることで、より平らに色が染まり、また色味も合うのです。東京手描友禅の作家様の仕事や、紅型作家様、染色業者様、染色教室の生徒様、美術系学生様など、多くの方々のご要望にお応えしております。
引切りは、色むらなく染め、ぼかしは足の長さを自在にコントロールし、合口は美しく仕上げます。
色は、派手な色から地味な色まで、ご要望に応じて調色いたします。
地色や柄によって、反物の掛け方や時間を変えています。縄の跡や柄の跡がつかないように新聞紙をいれています。様々な工夫の中で日々蒸しを行なっております。
定着しきれない染料や布海苔を洗い落とします。染色に使用した布海苔や蒸しで定着しきれなかった染料を完全に落とすイメージを持って、水で綺麗にします。2時間以上つけておいてから、綺麗な水に順番に入れ変えながら落としていきます。
着装時の色移りや箪笥(たんす)の中でのカビの予防にもなります。これらの工程は目に見えませんが、美しい状態を長く保つ為には欠かせない大切な作業です。
白生地・仕立て・染み抜き、撥水加工、染め替え、仕立て直しなどに関しましても、お困り事がありましたらご相談下さい。各種染色業者とのネットワークがございますので、きっとお力になれるかと存じます。
⚫︎染色加工は1点から承っております。
試作品の染色もお受けしております。シルク、麻、綿など様々な生地への染めが可能です。
⚫︎様々なお客様からご相談いただいております。
友禅作家さま、紅型作家さま、染色業者さま、染色教室の生徒さま、美術系学生さま...等
⚫︎些細なことでも、どうぞお気軽にご相談ください。
工房で直接お話しいただくことも可能です。まずはお問い合わせ下さい。