仲本先生に聞いてみよう
「お弁当(べんとう)には なにをもって行っていたのですか」
イモと油(あぶら)みそです。
お弁当は、手ぬぐいを広げて、中におイモをつつみます。そして油みそを入れます。
その油みそは必ず芭蕉(ばしょう)の葉(は)っぱにつつんで入れていました。男の子は、だいたいこういうお弁当をかついで学校に持って行くんです。
手を自由(じゆう)に使いたいときには、てぬぐいを背中(せなか)にしょった荷物(にもつ)にまきつけていました。
女の子のお弁当もやはりイモですが、イモを包丁(ほうちょう)でななめに切って、皮(かわ)もむいて、弁当ばこにつめて持ってきていましたね。
もっと知りたい!てぬぐいを使(つか)ったイモのつつみ方
仲本先生が子どものころは、小学校(しょうがっこう)に給食(きゅうしょく)はありませんでした。
そのため、家からお弁当(べんとう)を持って学校に通(かよ)っていました。
お弁当(べんとう)には、朝に炊(た)いたイモと油(あぶら)みそを手ぬぐいにつつんで持(も)って行っていました。
ここでは、仲本先生が子どものころにしていたイモのつつみ方を紹介(しょうかい)します。
手ぬぐいはものをつつむことができる便利(べんり)な道具(どうぐ)です。
手ぬぐいにはお弁当をつつむだけではなく、いろいろな使い方があります。
ほかにどんな使い方があるのか、調(しら)べてみてください。
たいらな場所(ばしょ)に手ぬぐいをひろげる。ひろげた手ぬぐいの上にイモをおく。
手ぬぐいの下の部分(ぶぶん)を持ち上げて、イモにかぶせるように上にめくりあげる。
手ぬぐいの左右の部分(ぶぶん)をイモをつつむように折(お)りたたむ。
耳の部分を引(ひ)っぱり出す。
キュッと強(つよ)くむすぶ。
もう一度(いちど)強(つよ)くむすぶ。
できた!
もっと知りたい!沖縄県の学校給食(きゅうしょく)のはじまり
あって当たり前じゃない!?
日本での学校給食(きゅうしょく)のはじまりは、明治(めいじ)22年(1889年)に山形(やまがた)県の私立忠愛小学校(ちゅうあいしょうがっこう)が、お家からお弁当(べんとう)を持ってこられない児童(じどう)のために無料(むりょう)で昼食(ちゅうしょく)を提供(ていきょう)したことだといわれています。
どうして無料で提供する必要(ひつよう)があったのでしょうか。
ちなみに、沖縄でいまのような主食(しゅしょく)と副菜(ふくさい)がそろった給食がはじめて提供されたのは、これよりもずっと遅(おそ)く、昭和37年(1962年)9月3日で、豊見城市(とみぐすくし)にある上田(うえだ)小学校だといわれています。