大澤昌代

《双子の椅子》2019

大澤昌代 Masayo Osawa
1976年京都市生まれ。2019年から「だれでもカメラ部」に所属。2020年「きょうと障害者文化芸術推進機構」企画のバナー事業に選ばれ、写真作品《双子の椅子》が日図デザイン博物館ほか京都府内各所を巡回展示する。「令和3年度京都とっておきの芸術祭」優秀賞受賞。

大澤昌代がカメラを手にしたのは2019年。大澤はカメラを通して世界を覗いている。自分自身と外の世界との間に存在する壁に、直径約2cmの丸い穴を開け、密やかに覗く。大澤にとっては、身のまわりにある様々なものが被写体となり、それら被写体は大澤によって命名され、新たな命が宿る。

大澤の視線の奥には、被写体への深い愛情が静かに息づいている。