小西秀和+だれでもカメラ部

採集風景《日常採集標本箱》2018

小西秀和 Hidekazu Konishi
1979年神戸市生まれ。2002年静岡大学人文学部卒業。日常採集標本家。2018年から日常を採集(撮影や収集等)し、標本(インスタレーションや本、グッズ等)にする活動を続け、「遠州横須賀街道ちっちゃな文化展/静岡」や「THE LIBRARY/京都・東京」等で発表している。Instagramで発表しているカーブミラーシリーズが、Apple公式アカウント(@apple)に掲載。本展では「だれでもカメラ部」に合流して、「壁をのぞむ眼差し」に関する採集標本を行う。

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京路上壁面採集/壁面採集標本箱
The Walls Collection on the Streets in Kyoto / Various Walls Collection Boxes



ある日、動物園にパンダがやって来た。長い行列、暑い日差し、波立つ心。そんなとき、足元のアリを見つけて大はしゃぎする子どもがいた。私の心はとても穏やかになった。道端の石ころをポケットにしまった幼き日を思い出す。


非日常のパンダより、日常のアリをよろこべる人になろうと決めた。それから、どこにでもあるとるにたらないものに目が向くようになった。そして、どこにでもあるとるにたらないものなんてないことを知る。


アリも虫も草も木も花も苔も落葉も石もカーブミラーも点字ブロックもパイロンも電柱も電線も標識も看板も文字も街灯も横断歩道も信号機も光も影も窓も扉も水溜まりも空も雲も落し物も漂着物も階段も地面も穴も溝も壁も。

だれでもカメラ部 Daredemo Camera Club
障害のある人の社会参加を目的に2017年設立。2018年から障害福祉サービス事業所「ツナガリの福祉所」の活動として、利用者の写真表現をサポートしている。

■グループ展:「ゆびさきのこい」展/art space co-jin京都
■公募展:「京都とっておきの芸術祭2019-22」日図デザイン博物館(佳作2名、オーディエンス賞1名 、優秀賞2名受賞)
■フォトコンテスト:「市バス沿線フォトコンテスト」(半径500メートル賞1名佳作1名受賞)「深草ふれあいフォトコンテスト」3名入選

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