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・独立総合教育政策研究所主催「第1回令和の教育小論文コンクール」開催要項のページを新設しました。NEW
・リンクに、デジタル学習基盤DX研究会あおもり を追加しました。NEW
・所長室を更新しました 12月 1日 危機対応と公正な指導:教員に求められる「個別具体的状況に即した総合判断」の要諦 NEW
11月23日 知識の糸を「知恵」の織物へ —— 「深い学び」を実現するタテとヨコの座標軸
・UPDATEせんせい通信制大学第Ⅲ期について募集要項を掲載しました。 NEW
・(直近の主なUPDATE講座) 参加申込受付中 お問い合わせ等:連絡先 education.update.group@gmail.com
11月 3日 義本在ガーナ特命全権大使をお迎え!ガーナの文化から見つめる日本・ガーナの教育 講座 終了しました
講師:義本 博司 大使(在ガーナ特命全権大使;元文部科学省事務次官)
11月 9日 『学び合い』自由進度学習 講座 終了しました
講師:岩田 英士 先生(横浜市立中学校教諭)
11月16日 論点整理から眺める次期指導要領へ向けた学びの方向性講座 終了しました
講師:鹿児島国際大学福祉社会学部准教授 辻 慎一郎先生(元鹿児島県公立中学校校長)
田辺市立中芳養中学校 教諭 前山 賢一先生(元和歌山県公立中学校長)
千葉県教育庁保健体育課学校体育班指導主事 東條 正興先生(独立総合教育政策研究所理事)
11月29日 子どものサインを見落とさないために講座~心理×教育を大事にした学級経営
講師:宮岡美帆乃(公認心理士、小児科心理士)、 三木悠永(高知県・小学校教諭)
11月30日 「生成AIの校務&授業活用」講座 👉延期となりました
講師:伊勢本 惇示 先生 (文部科学省 初等中等教育局学校情報基盤・教材課)
12月 6日 大人がかかわる社会と学校教育融合 講座 NEW
講師:近江正隆 先生(一般社団法人SackOmi共同創設者COO、北海道大学客員教授)
12月13日 初任研では教えてもらえない❝楽しい❞「給食の時間」講座
講師:平本直樹 先生(公立小学校教諭、独立総合教育政策研究所主任理事)
12月14日 令和7年度全国学調結果分析を踏まえた授業づくり検討講座
講師:中村 義勝 先生(文部科学省 初等中等教育局教育課程課 課長補佐)
12月20日 青森県教育改革有識者会議議長がズバリ!失敗の本質ー日本型教育の失敗分析ー講座
講師:大谷真樹 先生(インフィニティ国際学院 創業者・理事長、青森県知事参与、青森県教育改革有識者会議議長)
弊 所 紹 介 (音声)
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所 長 挨 拶
近年、我が国の教育を取り巻く状況は、技術革新の劇的な加速、グローバル社会の深化、そして予測不能な社会構造の急激な変化など、構造的な複雑さを増しています。これらの変化は、子供たちの成長と学びの環境に多大な影響を与えており、教育現場では持続可能性に関わる喫緊の課題が顕在化しています。
具体的には、児童生徒のウェルビーイング(精神的幸福度)の著しい低下、不登校児童生徒数の過去最多更新、そして社会経済的背景(ESCS)に基づく教育機会の構造的格差の拡大などが挙げられます。さらに、GIGAスクール構想の進展にも関わらず、インターネット接続の安定性や環境の質に起因するデジタル構造的格差が、学習成果に深刻な遅延を生じさせています。また、公立学校教員採用倍率が過去最低水準となり、教職の持続可能性が危機に瀕している状況は、国際的な競争力の維持という観点からも憂慮すべき事態です。
Society 5.0時代を迎え、AIやビッグデータ、生成AIなどの先端技術が社会のあらゆる分野で活用される中、子供たちが将来、自律的に未来を拓く力を育むためには、従来の知識の蓄積に偏重した教育から、個別最適な学びと協働的な学びを統合し、主体的な非認知能力(思考力、創造性、レジリエンス)を育む教育への抜本的な転換が急務となっています。そのためには、ICT環境の戦略的整備と効果的な利活用はもちろんのこと、STEAM教育の推進、そしてAI時代に対応するための新しいカリキュラムと評価指標の再構築が重要となります。
これからの日本の学校教育は、これらの複合的な課題に真摯に向き合い、子供たち一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を持続可能な形で実現しなければなりません。そのためには、教育内容の質的向上はもとより、教職員が変化に対応し、最新の知識や技能を習得できるための養成・研修システムの高度化とキャリアパスの多様化が不可欠です。また、教職員の献身的な努力のみに頼るのではなく、働き方改革を通じて指導・運営体制を充実させ、学校・家庭・地域が連携する「チーム学校」の実現が、教職の持続可能性を確保する上で極めて重要となります。
当研究所は、独立した教育政策の研究機関として、これまで培ってきた知見と国内外のネットワークを活かし、これらの課題に積極的に取り組んでまいります。具体的には、教育データや研究成果を集約する公教育データ・プラットフォームとの連携を強化し、EBPM(証拠に基づく政策立案)のための調査研究を推進します。特に、生成AIの倫理的・効果的な活用法に関する研究を推進し、データ利活用を通じた公正性と包括性の向上、そして教職の持続可能性を確保するための政策提言を迅速に行ってまいります。さらに、教員の養成・研修に関する研究、カリキュラム開発に関する研究、そしてウェルビーイングと非認知能力を育むための教育評価に関する研究など、多角的な視点から教育改革に貢献してまいります。
令和の日本型学校教育の実現に向けて、当研究所は、子供たち一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、公正で包摂的な社会を創造する源泉となるべく、教育政策・教育活動の新たな姿の研究と改革に全力を尽くす所存です。変化の激しい時代において、子供たちが未来を拓く力を育むために、当研究所は常に最先端の研究に取り組み、社会に貢献してまいります。
皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
独立総合教育政策研究所 所長 安部慎也
本研究所は、主として学校・教育UPDATE Groupに関する活動・事業及び教育の発展に向けた総合的な調査・研究・開発を行うことにより、今日的教育課題の解決に向け、全国の教職員等や教育関係者のつながりを発展させるとともに、主に初等中等(小・中・高)学校教育の他、教育を社会と包括的に捉え、教職員等や教育関係者の資質・向上を図るとともに、一人一人の教員が教育観の変容や自己決定等、自己のキャリアを向上させる意識の促進を目的とする。
主に次の事業を行うこととする。
(1)学校・教育UPDATE Groupにおける講座主催と企画・運営
(2)UPDATE“せんせい”大学における教員養成及び教員の学び
(3)教職員の困り感や業務、キャリアに関すること、メンタルヘル
ス等の相談・法律相談・カウンセリング・コーチング
(4)教育理論と実践の往還を目指した研究会の主宰