このシステムは、「評価・評定を計算すること」を目的として作られています。そのため、提出物の管理などの日常の運用には向いていません。また、各項目は点数化して入力する必要があります。(ABCなどの評価は入力できません)
<追加注釈>(2025/6/10)
先日、評価に関する研修会を受講した際、担当の講師から次のような指導を受けました。併せて報告させていただきます。
・各項目(レポート等)の評価はABCの3段階でつけるべきである。その理由は、情報開示をする場合の資料として、個別の点数を開示することは難しいためである。
・総括的評価の算出は、単元ごとに行うものであり、年間の総括的評価は、それら単元ごとに算出した評価を総括したものにするべきである。その理由は、単元ごとで評価の偏りが出るべきではないからである。
・単元ごとの総括的評価を算出するに当たり、各項目のABCの組み合わせで算出するのだが、項目ごとに評価の重みを変えて算出すればよく、ABCが同じ組み合わせでも、総括的評価に違いが出るのは当たり前である。
これらの指導を率直に受け取った場合、データ入力をABCで行い、かつ各項目の計算ウエイトを意図的に操作する機能を持ったシステムの導入が必要となります。しかし、その場合UIが非常に複雑になり操作性も低下するため、「ユーザーに優しくないアプリ」になることは容易に想像できます。
なお、この方式で本アプリ(単純明快)を運用する場合、各項目ごとのABCのウエイトを数値で設定(項目によりABCを、1.2.3点に置き換える、2/3/6点に置き換える、1/4/5点と変則的に置き換える、など)することになります。
新しいEXCELでは、ファイル共有(共同編集)をクラウドで行うように想定されています。そのため、古いEXCELで使われていたファイル共有を有効にすると、EXCELの動作自体に制限がかかってしまいます。「簡単明瞭」では、そういった制限がかけられる機能を使って動作しているため、古いファイル共有機能が使えなくなっています。
様々な計算式や書式が設定されているため、性能の低いPCで利用すると処理が遅区なる場合があります。その場合、計算結果が反映されるまで若干時間がかかる場合があります。
マクロ(VBA)を搭載しているファイルは、開くたびにVBAの実行許可を聞かれるというストレスがあります。また、マクロ(VBA)による処理は便利ですが、その一方でコンピュータウィルスの感染元ともなります。
「単純明快」では、「利用上のストレスを極限まで削減する」ことを目指しています。そのため、様々な便利な機能を搭載するよりも、より単純で、操作が明快であることを心がけています。
2023/8/8
「単純明快」には、マクロ(自動処理)が搭載されていません。そのため、帳票の印刷を行いたい場合には、Excelのメニューから[印刷]を選択し、実行するしかありありません。この印刷メニューは、キーボードからのショートカットで同じもの呼び出すこともできます。
なお、印刷スタイルは事前に最適化されているため、そのまま印刷を行えば適切な印刷が行われるようになっています。なお、印刷スタイルの設定は以下の通りです。
1~3学期のシートは、A4縦で用紙左側の余白を広くとっています。これは、パンチ穴用の余白部分を確保するためです。
学年末の帳票と分析シートは、A4横になります。この場合、パンチ穴用の余白は上部にとってあります。
印刷情報の新旧を確認できるようにするため、ヘッダー(上部余白)部分に、印刷日時が自動で記入されます。
情報元を確認できるようにするため、フッター(下部余白)部分に、ファイルの所在を表すアドレスが自動で記入されます。
表紙も印刷できますが、何の役にも立ちません。
これら印刷スタイルは、自由に変更ができますが、一度変更をすると、元の設定には自分で戻さなければなりませんので、ご注意ください。
2023/8/8
「単純明快」では、様々な関数計算が予め設定されています。これらの式を変更した場合、思わぬ誤作動を起こす場合があるため、入力可能なセル以外には<変更禁止>が設定されています。そのため、誤って関数を削除したり、変更することはできなくなっています。
ただし、<変更可能>なセルの場合でも、シート上でカット&ペーストを行うと、計算式が壊れます。シート上でのデータの移動には十分ご注意ください。
2023/8/8
このシステムでは、性別を設定しなくても使用できます、ただしその場合、一部集計が表示されない場合があります。
また、特定の生徒のみ性別を設定しない場合、男女のカウントには表示されませんが、合計には加算されますので集計上は正しい値が表示されます。
「単純明快」では、処理できる最大人数を600名としています。これ以上の人数になる場合には、対応できません。
1学級の名簿を40人で作成した場合、15学級分が設定できます。
2023/8/8
「単純明快」では、素点を入力できる項目数は最大30項目(総合計)となっています。これらの最大数を超える場合には、予め別表で合計点を算出後、計算結果を「単純明快」に貼り付けるといった方法をとるしかありません。
ただし、入力表は【観点別入力表】と【複合表】にわかれているため、【観点別入力表】が最大20項目、【複合表】が最大10項目となっています。
2023/8/8