レポートを書こう

このページはレポートを書く方法を説明するために作成しました.

使用するソフトウェアのバージョンによっては機能の有無,インタフェースの違いなどあると思います.随時インターネットで確認するなどしてください.

1.LaTeXを使って書く

数式,図,表などが複数含まれる文章を美しくかつストレスなく作成する時に重宝するツールです.平文以外の作成を明示的に行う手間をかけることによって,恐ろしくエレガントな文章が出来上がります.

基本的に全ての機能をフリーで使用可能ですが,インストールやエディタの設定に人手間必要な点,慣れるまでに時間がかかる点はデメリットです.

2.Wordを使って書く

大学(ここでは鳥取大学を指す)が指定する必携パソコンを使ってすぐに文章を作成する時に使えるツールです.

そこそこ直感的なUIを通して恐ろしく簡単に文章を作成できる点はメリットに挙げられますが,下記に説明する人手間を加えないとフォーマットなどの体裁が崩れたイケてない文章ができあがるという致命的なデメリットがあります.

ここでは,Wordでレポートを作成する方法を説明します.一般的なレポートの書き方については名著『理科系の作文技術』や小山田の講義資料を参照してください.

2.1.タイトル・氏名,フォントの設定

まずはじめに,作成するレポートが何のレポートなのか,作成者は誰なのか明らかにします.

  • 物理学実験演習ではテキスト後方に掲載されている表紙を使用します.
  • テーマ・教員名はガイダンス時に配布した資料に記載されている情報を参照してください.
  • 昨年と一部担当教員・テーマが変更されているので,気をつけてください
  • また,この段階でフォントの設定をしてください.
  • Wordのデフォルト設定で問題ないと思いますが,読みやすさを考慮してUDフォントの使用を薦めます.

2.2.ページ番号の設定

Wordの機能を使って各ページにページ番号が記載されるように設定します.

  • Wordのメニューから 挿入 を選択肢,ページ番号をクリックします.
  • レポートの上部を留める事を考慮し,ページの下部を選択してください.
  • これでページの下部に,このようにページ番号が追加されました.
  • 色々と文章を書いていくことで,2ページ以降もページ番号が正しく振られていることがわかります.

2.3.章構成

次に,レポートの章構成を決定します.実験テーマが変わっても章構成は,目的,実験方法,結果,考察,結論,参考文献となるはずです.

  • Wordの機能を使って各章の章番号,タイトルのフォントを設定します.
  • 『Word,見出し,番号』などというキーワードで検索すると該当する情報を見つけられます.
  • 設定は見出しのスタイル適用,アウトライン番号付与という二つの手順で行います.
  • まずはじめに見出しのスタイルを適用します.
  • 章タイトルに設定する行を選択し,Wordのメニューから > ホーム > スタイル を選び,見出し1をクリックします.
  • これで,選択した行に見出し用のフォントスタイルが適用されました.
  • フォントサイズ・効果などが変わっていることを確認してください.
  • 次に,アウトライン番号(章番号)を設定します.
  • 先程見出し1のスタイルを設定した行を選択肢,Wordのメニューから ホーム > 段落 を選び,アウトラインをクリックします.
  • 読みやすさを考慮して,数字とピリオドのみを含み,インデントのないアウトラインを選択しましょう.
  • これで選択した行にアウトライン番号が設定されます.
  • 以上の作業を各章に対して適用していくと,自動で連番が振られることがわかります.
  • もし章ごとに設定することが煩わしいと感じる場合は,コントロールキーを押しながら行を選択してみてください.

2.4.箇条書き

  • 箇条書きは,複数の項目を並べることで理解を促す時に使用します.
  • Wordのメニューから ホーム > 段落 > 箇条書き を選び,記号もしくは数字の箇条書きをクリックします.
  • 順序に意味をもたせる場合は数字,そうでなければ記号を使った箇条書きを選択してください.
  • 行頭文字を変更したいなど細かい設定を変更したい場合は,各箇条書きの右側の黒い三角形の記号メニューをクリックすることで設定を変更できます.
  • 箇条書きの項目を追加する時は,既存の項目の行末でエンターキーを押します.
  • また,インデントを下げて箇条書きの階層を変更する場合は,該当項目を選択した状態でタブキーを押します.
  • 逆にインデントを上げる場合は,シフトキーとタブキーを同時に押します.

2.5.数式

本文から独立した番号付きの数式を作成・参照する方法を説明します.

以下の手順で行います.

  1. 数式番号付きの数式オブジェクトのテンプレートを作成
  2. 個別の数式オブジェクトを作成
  3. 作成した数式オブジェクトに番号を割当
  4. 番号を割り振った数式オブジェクトを参照

2.5.1.数式オブジェクトテンプレート作成

  • Wordのメニューから 挿入 > 記号と特殊文字 > 数式 をクリックし,新しい数式オブジェクトを作成します.
  • この数式オブジェクトに#記号を追加し,数式オブジェクト内にマウスカーソルがある状態で,Wordのメニューから 参考資料 を選び,図表番号の挿入をクリックします.
  • ダイアログが現れるので,ダイアログ上で図表番号を設定し,ラベル(L)を数式(もしくはEquation)とし,ラベルを図表番号から除外するをチェックします.
  • ダイアログのOKボタンを押すと,数式オブジェクトにダイアログで設定した数式番号が挿入されます.
  • 数式番号が式の一部と誤解されることを防ぐため,数式番号を丸括弧で囲みんでください.
  • また,式全体を斜体(イタリック体)にしてください.
  • この状態で,数式オブジェクトを選択し,数式オブジェクトの右端のプルダウンメニューから『新しい数式として保存...』をクリックします.



ポイントは

  • 図番号を割り当てる
  • キャプションで説明する
  • 文章中で言及する
  • 図が文字を含む場合,文字は視認できる程度の大きさに設定

ポイントは

  • 表番号を割り当てる
  • キャプションで説明する
  • 文章中で言及する
  • 単位,有効数字などに気をつける

参考文献

基本的な作業は以下の流れになります.