格安 M2 SSD を書き込みテストしてみた(G-Storategy NV335)
G-Storategy NV335 NV33502TBY3G1 が 9,300円と安かったので購入(2023/09/17)
M2 SSD 2TB PCI-Express Gen3 896TBW TLC 5年保証
読込速度:3418MB/s 書込速度:3075MB/s
Controller:Maxio MAP1202 NAND :YMTC 3dv3-128L
速度は公称値どおりなので連続書き込みしたときの性能をテストした。
最後の100GBは250MB/s程度の低速になるので未割り当ては100GBとした。書き込み前にはドライブの最適化(Trim)実施。
空き80%の状態では空き領域がなくなるまで1200MB/s程度の速度が維持できた(最後一瞬低速になったが)
SLCキャッシュは140GBとかなり大きく3倍の420GBを占有するので空きが少ない場合は容量が尽きていきなり低速になる。(SLCキャッシュを解放しながらの書き込みになるので)
空き25%(450GB)の場合はSLCキャッシュで空きがなくなっているはずなのに1200MB/sが維持できている場合もあるので未割り当て領域が有効に使われているようだ。1回目より2回目の方が良くなる傾向があり、回数を重ねるとさらに良くなるのは最適化が進んでいるためだろう。(削除 Trim を繰り返すとデータが整理されていく?)※
SLCキャッシュが大きすぎるのが惜しい、空きが少ないのにSLCキャッシュが大きいと低速になりやすい。ちなみに手持ちのノートパソコンのSAMSUNGのSSDはSLCキャッシュが40GB程度と少なく速度の変化も小さかった。
空きが大きい場合は書き込んでいる間にSLCキャッシュが解放できるので低速になりにくい。空き50%でもかなり頑張り残り10%ぐらいまで耐えている。
※未割り当て領域を変えてテストしたら挙動が不審で低速になることが多かったので、未割り当て領域変更のテストはやめた。オーバープロビジョニングを最適化するのに時間がかかるのだろう。
結論
空きが少ない時にSLCキャッシュが大きすぎる問題はあるが、価格の割りに性能の良いSSDだと思う。空の状態では低速にならずに、ほぼ全容量を書き込めるのはポイント高い。
温度について
チップの温度は HWiNFO で見れるが、フラシュメモリの温度はわからずコントローラの温度だけ3番目に表示される。M2スロットの位置はCPUの下だが、CPUクーラーがサイドフローなので風があまり当たらず温度が高く室温25℃で70℃を超えるのでヒートシンクをつけた。触った感じコントローラが一番熱いがフラシュメモリもそれなりに熱くたぶん60℃は超えている。
これで400GB書き込み時で10℃下がった。ヒートシンクはアイネックスのHM-21、一番熱いコントローラは背が低くヒートシンクに触れないので薄いプラスチックを両面テープで張り付けて隙間を埋めた。コントローラの隣のフラシュメモリにはシールが貼られていないため僅かに隙間が空いているので埋めた方がよいがヒートシンクを貼った後に気が付いたのでそのまま。
トップフローのCPUクーラーならヒートシンクは不要でしょう。
テストに使ったプログラム
テストでは4GB程度のファイルを名前を変えて連続コピー、フォルダに20個のファイルを入れて4GB程度にしても速度は変わらなかった。ファイルが書き込めなくなくなれば終了。コピー元のファイルはRam Diskに置いてテストした。
CopyTest.bat