Ryzen 5 5600G 購入

Ryzen 5 5600G が発売当初の約半額の1.8万と安かったので購入。(2022/11/07)

・CPU  Ryzen 5 5600G  3.9GHz/4.4GHz TDP 65W

・MB   GIGABYTE A520M S2H

・メモリ CORSAIR CMK16GX4M2A2666C16 [8GB 2枚組]

・SSD  crucial CT250BX100SSD1

・CPUクーラー Zalman CNPS7X LED

・電源  KRPWPT500W92+ Platinum

・OS   Windows 10 pro

Ryzen 5 5600G は以前の Ryzen 5 2600 と違ってクロックが細かく制御できるのがよい。例えば電源オプションで最大のプロセッサの状態を 100% > 99% にした時、クロックは 3.9G > 3.85G になる。Ryzen 5 2600 の場合は 3.4G > 2.8G と調整が粗い。

マザーボードに関しては初期のBIOSがF15だったが、メモリのクロック調整ができなかったので最新のF15eに変更。CORSAIRのメモリは2666だがAutoだと2133なので調整が必要だがF15だとXMPもSystem Memory Multiplierも表示されない。F15はGIGABYTEのホームページにも載ってない。

CORSAIRのメモリは Ryzen 5 2600 の時はオーバークロック耐性がなかったが今回は3200でも問題なく動作した。CPUの性能の違い?

メモリ周波数を 2666 > 3200 に上げてGPUベンチマークへの効果は +8%程度だった。クロック上昇の約半分。

消費電力はアイドル 23W、スリープ 1.2W、電源OFF 0.8W、エンコード 約100W(ffmpeg) と優秀。エンコード速度は Ryzen 5 2600 の約1.4倍。

ただしBoost時のCPUVcoreが高いのが気になった、定格 3.9G 約1.1V、Boost 4.4G 約1.4V。Boost無効だとエンコード時の消費電力は30%減の約70Wと優秀でエンコード速度の低下も10%程度なのでBoost無効で使用することにする。

CPUVcoreが高いのはCMOSのVthを上げリーク電流を減らして消費電力を抑えるのが目的と思うが1.4Vはやりすぎでは?(電圧高いと故障率があがる)

問題点

・ケース前面のUSB3.0を使った場合、特定の外付けHDDでUSBがドライバがフリーズしてスリープやシャットダウンできずリセットするしかない。ケーブルが長くなってエラーが出るのが原因と思うが、Ubuntuでは問題ないのでWindowsのドライバが悪い、対処不能。

・スリープ復帰時に画面が砂嵐になることがある、しばらくすれば治る。PCの電源を入れるタイミングとディスプレイの電源を入れるタイミングをずらせば大丈夫そう。

Precision Boost Overdrive (PBO) の検証

Ryzen Masterで調べたところRyzen 5 5600G のデフォルト値は

PPT Limit 88W (Package Power Target Limit)

TDC Limit 65A (Thermal Design Current Limit CPU)

EDC Limit 95A (Electrical Design Current Limit CPU)

Prime95 Small FFTs 実行時 消費電力 121W(モニタ値が%なのでLimitを100に設定して確認)

PPT 74W、TDC 55A、EDC 91A EDCはぎりぎりだが他は余裕

Boost有効で消費電力を抑えたい場合はPPT Limitを下げるのがよいだろう。

Curve Optimizerの検証

CPU電圧を下げて消費電力が減る分をクロック周波数の向上にあてる機能

Ryzen Master  Curve Optimizer > All Cores > Start Optimizing 30分程度

結果 -15 (1カウントあたり3~5mV程度)

Curve Optimizer > Per Core > Start Optimizing 50分程度

結果 C1 -22、☆ C2 -30、C3 -23、〇 C4 -28、C5 -21、C6 -17

☆と〇は優先的に使われるコア、低電圧耐性が高いコアが選ばれている

Curve Optimizer を適用した結果(Prime95 Small FFTs 消費電力 約110W)

CPUVcore は 50mV 程度下がりクロックは 4.25G > 4.35G と 0.1G 上がった

All Cores と Per Core は全コア動作だと大差なし(少ないコアだと Per Core の方が電圧下がる)

クロック周波数のの向上は微々たるものなのでオフセット -50mV で消費電力を下げた方がよいと思う