2023年4月1日より、Keio CEMSのAcademic Directorに就任しました。それまで、長い間Academic Directorをされていた、マッケンジー先生が退職されたので、その後任です。CEMSはヨーロッパでは有名、かつ、大人気なのですが、日本や韓国では知名度が低く、なかなかCEMSへの応募が増えません(2024年度は5名。ちなみに、他のCEMSメンバー校には200名のCEMS入学生が毎年いるそうです。)CEMSへの応募者が少しでも増えるように日本語で発信していこうと思いますので、質問等ある方は、慶應CEMS事務室(cems-coordinators[at]adst.keio.ac.jp )へお問い合わせください。
商学研究科を含めた慶應義塾の研究科は日本で唯一のCEMS正会員校に選ばれています。
CEMSは、世界トップレベルの34の大学およびビジネススクール、約70社の提携グローバル企業と8つの非営利組織から構成されており、CEMS MIM (CEMS Master’s in International Management)というダブル・ディグリー・プログラムを提供しています。これは国際経営学修士コースで、このプログラムに参加し修了要件を満たした学生は在籍するCEMS加盟校からの修士号とCEMS修士号の両方を取得できます。
1988年に創立されて以来、その発展は著しく、FinancialTimesによるランキングで示されているように、世界トップレベルのプログラムとして認識されています。CEMS正会員校とは、厳しい審査基準を通過してCEMSに加盟した大学のことです。各国から参加できる大学は1つと限られています。
Keio CEMS MIM (CEMS Master’s in International Management)プログラムは、CEMSと慶應義塾大学が提供するプログラムです。CEMS MIMでは、グローバルに活躍するビジネスパーソンに必要な高い能力と、責任あるグローバルリーダーとしての良識を養うことを追及しています。
CEMS MIMプログラムは、CEMS提携企業とのネットワークにより、理論だけではなく実践にも強いプログラムを提供しており、各CEMS加盟校は、CEMSとして共通する高い質を保ちつつも、独自の強みを生かしたカリキュラムを組んでいます。慶應義塾大学では、経済学研究科、商学研究科、経営管理研究科、メディアデザイン研究科より、幅広い分野の科目を提供しています。
CEMS MIMプログラムに参加する学生(以下、CEMS生)は、1 ~ 2学期間(Term 1とTerm 2)にわたりCEMS科目を履修し、ビジネスプロジェクト等に参加するほか、グローバル企業で、修了要件の一つである8週間連続のインターンシップにより実務経験を積みます。CEMS生は3学期(Term 1、Term 2およびTerm 3 (International Internship))のうち、2学期間を所属校がある国以外の国で履修することが義務付けられています。交換留学が2学期間にわたる場合は、それぞれの学期で別のCEMS加盟校に留学します(2校とも同じCEMS加盟校に留学することはできません)。また、学生は修了までに英語のほかに2つの言語(母語を含む)を修得しなければなりません。
CEMS MIMプログラムに入学すると、34のビジネススクールから、2か国を選んで留学することができます。通常の交換留学では選択できないような大学も含まれています。
フィンランド Aalto University School of Business アールト大学経済学校
イタリア Bocconi University ボッコーニ大学
デンマーク Copenhagen Business School コペンハーゲン商科大学
ハンガリー Corvinus University of Budapest ブダペシュト・コルヴィヌス大学
スペイン ESADE Business School ESADEビジネススクール
フランス HEC Paris HEC経営大学院
ベルギー Louvain School of Management ルーヴェン・スクール・オブ・マネージメント
ノルウェー Norwegian School of Economics ノルウェー経済経営大学
ポルトガル Nova School of Business and Economics ノバ経済経営学院
チェコ Prague University of Economics and Business プラハ経済大学
オランダ Rotterdam School of Management, Erasmus University エラスムス大学ロッテルダム経営大学院
ポーランド SGH Warsaw School of Economics ワルシャワ経済大学
スウェーデン Stockholm School of Economics ストックホルム商科大学
イギリス The London School of Economics and Political Science ロンドン大学LSE
アイルランド UCD Michael Smurfit Graduate Business School UCDビジネススクール
ドイツ University of Cologne ケルン大学
スイス University of St.Gallen ザンクトガレン大学
オーストリア WU (Vienna University of Economics & Business) ウィーン経済・経営大学
アメリカ合衆国 Cornell SC Johnson College of Business コーネル大学
ブラジル Escola de Administração de Empresas de São Paulo-FGV EAESPサンパウロビジネススクール
カナダ Ivey Business School アイヴィー経営大学院
チリ Universidad Adolfo Ibáñez アドルフォイバニェス大学
コロンビア Universidad de los Andes School of Management ロス・アンデス大学 経営学院
香港 HKUST Business School 香港科技大学
インド Indian Institute of Management Calcutta インド経営大学院コルカタ校
日本 Keio University 慶應義塾大学
韓国 Korea University Business School 高麗大学校経営大学
シンガポール National University of Singapore シンガポール国立大学
オーストラリア The University of Sydney Business School シドニー大学ビジネススクール
中国 Tsinghua University School of Economics and Management 清華大学経済経営学校
ロシア Graduate School of Management, St. Petersburg University サンクト・ペテルブルク国立大学
トルコ Koç University Graduate School of Business コッチ大学経営大学院
エジプト The American University in Cairo School of Business カイロ・アメリカン大学経営大学院
南アフリカ University of Cape Town Graduate School of Business ケープタウン大学
CEMS MIMプログラムへの進学ルートについて
慶應義塾大学では、商学研究科・経済学研究科・メディアデザイン研究科の院生が CEMS MIMプログラムに参加することができます。慶應義塾大学でCEMS MIMプログラムに出願するには、これらの研究科の修士課程への入学が前提となります。(他大学からの入学も可能です。)
現在、慶應義塾大学商学部4年生に在籍中の場合
4年生の4月の時点で、1年から3年までの累積GPAが2.58以上の場合、AO入試対象者(成績上位30%)となります。AO入試の申し込み締切は通常5月末ですので、入試要項等を確認して準備を進めましょう。
学部4年次に先取り科目として大学院の各論の履修が可能となり、大学院進学後に取得する単位数を先に履修することができます。
現在、慶應義塾大学商学部3年生に在籍中の場合
3年生の4月の時点で、1年から2年までの累積GPAが3.31以上の場合、飛び級制度利用対象者(上位10%)となります。飛び級制度を利用し、最短で合計5年間で学部と大学院を修了でき、大学院に関してはダブル・ディグリーがもらえます。
CEMS MIMプログラムに進学する場合、まず、商学研究科に入学し、CEMSで2ターム留学することになります。履修モデルとしては次の3つが考えられるのではないかと思います。(商学研究科の場合に限ります)
インターンシップを長期休暇中にして、早く大学院を修了したい方向け
インターンシップと修士論文執筆に時間をかけ、9月に大学院を修了したい方向け
インターンシップと修士論文に時間をかけ、3月に修了したい方向け
CEMS MIMプログラムは、CEMS 提携企業に限らず、多くの国際企業からも大きな信頼を得ており、現在、多数のCEMS修了生が世界中で活躍しています。
修了生の約5割がCEMS提携企業での就業経験を有しており(インターンシップを含む)、年に一度行なわれるCEMS生限定のキャリア支援イベントでは、CEMS生およびCEMS修了生は企業担当者と直接話すことができるほか、希望者には企業による就職面接の機会が与えられます。(CEMS生限定のClosedな会員サイトがあり、そこからCEMS提携企業はCEMSの現役生及び卒業生のプロフィールを見ることができます。)
CEMS生専用のキャリア・フォーラム
CEMS生専用のキャリア・フォーラムが毎年開催され(2024年は11月に開催)、そこでCorporate Parterの採用担当の方々と直接面接ができます。その場で内定がもらえることも多く、慶應CEMS卒(皆さんのOBOG)はその場で内定をもらい、海外で働いています。
2023-2024 Students' activities at Keio CEMS
Henkel Office Visit (4/4)
のりのPittから始まった製品開発の歴史と会社の歴史を説明して頂きました。
Henkel Office Visit (4/4)
天王洲アイルにある研究開発拠点の役割についても説明もして頂きました。
Henkel Office Visit (4/4)
Diversity度合いのかなり高いオフィスでした。
Henkel Office Visit (4/4)
Global Citizenship Seminar 1 (3/30)
Term 2に全員必修の1日のセミナーで、GCS1 は商学部の森吉先生が担当し、GCS2はKBSの岡田先生が担当されました。
Global Citizenship Seminar 1 (3/30)
最後にラップアップしている森吉先生とCEMS生達。
Henkelの (CEMS Corporate Partner) Office Visit (4/4)
Henkel社の天王洲アイルのオフィスを訪問しました。
Henkel Office Visit (4/4)
Henkelは、慶應CEMSのCPではありませんが、CEMのCPで、本社はドイツのドュッセルドルフです。