発達障害ってなに?
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発達障害ってなに?
学術的なことや詳細は、専門のHPをご参照ください。
http://www.rehab.go.jp/ddis/ 発達障害情報・支援センター
ざっくりいうと、
できることと、できないことに極端な差(凸凹)があったり、
特定の科目や読み書きだけが極端に苦手だったり、
ソワソワして落ち着きがなく、ケアレスミスが多かったり、
忘れ物が多かったり、片付けが極端に苦手だったり、
コミュニケーションの苦手さが人一倍あったり、
環境に慣れることに極端な苦手さがあったりして、
(全部当てはまるかどうかではない)
学校や職場、家庭、どの場面でも、本人(または周囲、両方)が困難さを感じている場合、
その方には脳の発達の偏りがあるのかもしれません。
そして、特に困難さを感じている場合は、「発達障害」と診断がつくこともあります。
診断は精神科やメンタルクリニックなどで検査や診察を経て出るものです。
医師以外が勝手に決めつけることは診断にはなりませんので、惑わされないでください。
診断名も病院や診断の時期(時代)によって変わることもあるので、診断名に振り回されず、
自分自身の特性をよく知って、工夫していくことを大切にしてください。
また、はっきり診断できる医療機関もまだまだ少ないのが現状です。
困っているのに診断がつかない場合は、セカンドオピニオンを考えてもよいのかもしれません。
現在、診断名は大きく分けると3つに分かれます。
→2013年のDSM-5発表以降、自閉症、アスペルガ)ー症候群、広汎性発達障害などがこの名前に統一されました。
●学習障害(LD)
※この3つ以外にも、その他の発達障害もあります。
これらは併存する(一緒に診断名が付く)場合もよくあります。
大切なのは、「親のしつけ」が問題ではなく、生まれ持った脳機能の発達障害である、ということです。
完治するものでもありませんが、治療と並行して工夫や経験を重ねることで改善していくことは可能です。
そして周囲の理解と合理的配慮が欠かせません。
どんなに努力しても難しい部分も、周囲のちょっとした理解と配慮で乗り越えられることが沢山あります。
(海外の人には丁寧に説明するのに、日本語が分かる発達障害者には「見ればわかるでしょ」という仕事の教え方、見かけませんか??
海外の人に丁寧に説明するのは特別な配慮なのでしょうか??そんなこと、ないですよね)
また、発達障害があることに気づかず無理をしたり、
環境の整わない中で無理な活動を続けることで、二次障害を発症してしまうこともあります。
鬱病や統合失調症という診断の背景に、実は発達障害があった…と判明する方も増えています。
(精神科の薬の効果が増し、病気が改善した結果、発達障害の特徴が浮き彫りになるケースもあります。)
※障害者手帳 → 知的障害がない場合は、精神障害者保健福祉手帳の対象となります。
※障害年金 → 条件を満たしている場合、もらえることもあります。
※障害の程度によっては、手帳を取得せず、一般求人枠で就労している人もいます。
※精神保健福祉手帳の対象となる発達障害は知的障害を伴いませんが、
LD(学習障害)以外の物に関しては、知的障害を伴う場合もあります。
※この他に、トゥレット症候群、吃音(症)なども発達障害に含まれます。
発達障害は「脳」がうまく機能しないことで起こります。脳にはいろいろな機能が備わっています。
【参考書籍】
『アスペルガー症候群 就労支援編』/佐々木正美、梅永雄二・監修/2009年/講談社
『大人のAD/HD[注意欠如・多動(性)障害]』/田中康雄・監修/2009年/講談社
『図解 よくわかる大人の発達障害』/中山和彦、小野和哉・著/2010年/ナツメ社
『図解 よくわかる大人のアスペルガー症候群』/上野一彦、市川宏伸・著/2010年/ナツメ社
『女性のアスペルガー症候群』/宮尾益知・監修/2015年/講談社
『お母さんが「これだけ」は知っておきたい発達障害の基礎知識』/宮尾益知・監修/2017年/河出書房新社
『旦那さんはアスペルガー』/野波ツナ・著、宮尾益知・監修/2017年/株式会社コスミック出版