その他

 1. メロトロン, 2. ヴァイオリン奏法 3. ボトルネック奏法, 4. フェアライト, 5. Melody Maker

メロトロン


1960年代から生産されているアナログ・サンプリングによる鍵盤楽器。

各鍵盤に対応した録音テープを音源として,様々な音色を出すことができる。

音源に録音テープを使用することから,同一音が7秒程度しか続かない,ピッチが安定しないなど使いにくい面もあるが,その独特の音色から今日でも愛用するミュージシャンは絶えない。

Camelでは,1stアルバムの収録曲,Never Let Goでのフルート音などで使用されているようである。

ヴァイオリン奏法


エレクトリック・ギターのヴォリュームに指を伸ばし,音量をコントロールしながらピッキングする奏法。徐々に音量を上げることによって,滑らかなヴァイオリンのような音色効果を生む。

最近では,フット・ペダルで音量をコントロールする奏者が多い。

Camelにおいても,様々な楽曲で,この奏法によるギター音を聴くことができる。

ボトルネック奏法


ブルーズなどで使われるギター奏法。

通常は,筒状のスライドバーなどを指にはめ,弦の上で滑らせながら弾く。そもそもは,ウィスキー瓶の首の部分を使ったことから,「ボトルネック奏法」 と名づけられたという。

Andrew Latimerも,この奏法をしばしば用いている。

ライブDVDのComing of Ageに収録されたDocks(アルバムNudeから)の演奏シーンでは,ボトルネック奏法を行うAndrew Latimerを見ることができる。

フェアライト,


現在のフェアライト社は,プロフェッショナル・ユースの録音編集システムを製作しているが,最初に社名を歴史に刻んだのは,1979年発売のデジタル・シンセサイザー「フェアライトCMI(Computer Musical Instrument)」であった。

フェアライトCMIは,現実音をデジタル・サンプリングし,加工,再生する機能を有していた。また,MCL(Music Composing Language)といったオリジナルの音楽作曲言語によりシーケンサーとして音楽を自動演奏することもできた。

最新のデジタル技術を活用した大変高価な楽器であったが,ヤン・ハマー,スティー ビー・ワンダー,坂本龍一 ,高橋幸宏,冨田勲といった有名アーティストが購入したという。

Camelは,1984年作のアルバムStationary Travellerで使用したが,ケイト・ブッシュからの借り物であったとのことである。

Melody Maker


1926年創刊の英国の音楽週刊誌。

音楽情報とともに,チャートやバンド・メンバー募集欄が人気であったが,90年代半ば頃からはインターネットの普及に伴い発行部数が低迷する。

2000年12月で廃刊となり,一部の連載等については,ライバル誌のNew Musical Express及びそのサイトに引継がれた。

1971年に,Brewの3人が,キーボード・ブレーヤー募集の告知を出したのも,このMelody Maker誌であった。