住職近況 テレビと新聞 私は6月にテレビを取り外し、片付けました。要するにテレビを見ないことにしたのです。もちろん新聞は取っていますから、世の中の動きはわかります。ただし、産経新聞ですから、その見方は多くの人とは少し違っているかもしれません。産経新聞については、今から30年以上前になるのですが、在日フランス人が書いたという『不思議の国ニッポン』の中に「日本では産経は右といわれているが、欧米人の目からすれば産経は真ん中で、朝日・毎日・読売は左だ」と書かれていました。それで早速、それまで読んでいた毎日新聞を止めて産経新聞にしたのです。とは言っても、毎日新聞をそれまで、右や左など考えたこともなく、不満に思ったこともありませんでした。ただし、社説は幾ら読んでもわかりにくくて読む気がしませんでした。朝日新聞のコラム「天声人語」は受験時代からあまりにも有名でしたから何度か読みました。しかし、何か斜に物を見ているようで好きにはなれませんでした。ところが産経新聞を読むようになって、社説が読めるようになり、またコラムの「産経抄」も楽しく読むようになったのです。また、産経新聞は何か事件が起これば、その事件の背景や問題点を追跡する記事が多く、それもシリーズ物で掲載されることが多かったので、当時は結構熱心に読んだものです。そのおかげで、日本社会の仕組みや構造、その問題点が少し理解できるようになった気がします。
インターネット テレビの代わりに今はもっぱらネットを見ています。ネットの中で一番よく見ているのが「真相深入り!虎ノ門ニュース」です。虎ノ門ニュースはネットのライブ放送で、曜日ごとに解説者が変わります。青山繁晴氏、百田尚樹氏、有本香氏、武田邦彦氏、須田慎一郎氏、ケントギルバート氏、石平氏、武田恒泰氏など多彩な顔ぶれが、それぞれのニュースについて、その背景や裏話などを交えて、文字通り真相を深掘りしてくれます。どの解説者も知識が豊富で、しかも自ら現場に足を運ぶ人たちですから、大変面白く興味深いのです。また地上波テレビのように制約やカットもありませんから、自由にのびのび話しているように感じます。
ネットのありがたいところは、生放送を見なくてもユーチューブに録画がされていて、いつでも好きなときに見られることです。ちなみに、ネットを見るに至った経緯を話せば、以前は、夕方になると関西テレビの「スーパーニュースアンカー」を見るともなく見ていました。ただし、青山繁晴氏がアンカーの水曜日だけは欠かさず見ていました。中身が他のアンカーとは段違いに濃く、予想がよく的中したからです。ところが、一昨年の安保法が審議される前だったと思うのですが、アンカーを降板した(させられた?)ので大変残念に思っていました。しばらくして、たまたまネットの虎ノ門ニュースに出ていることを知り、それからを見るようになったのです
住職雑感 人それぞれに色々な考え方や意見がありますから、そんな見方もあるのかと軽く受け流すつもりで読みください。
マスコミ崩壊 選挙が終わってみれば、自民党の圧勝。国民の大半が安倍さんに引き続き政権を担当して欲しいと思ったのです。逆に野党は、対案も出さず「安倍反対」だけですから支持が集まらないのは当然だと思います。実は野党の体たらくはひとえにマスコミによると思っています。批判だけで対案も出さず、まともな国会運営もしない野党を、本当はマスコミが厳しく追及すべきなのです。ところがマスコミは、その野党と一緒になって必至に安倍打倒に奔りました。「偏向報道」と「報道しない自由」まで駆使してです。しかし結果はものの見事に失敗です。以前なら成功したでしょうが、もう国民はだまされません。一度、民主党政権でひどい目に遭っているし、今はインターネットがあるからです。ネットを見れば、簡単に色々な意見を知ることができます。特に若い世代は新聞もテレビも見ませんから、マスコミの影響を受けない人が多いのです。これまで長い間、世論を思いのままに誘導し、第3の権力とまで言われてきたマスコミですが、ネットの前に今まさに壊れようとしています。平成29年は「マスコミ崩壊元年」と呼ばれる年になるかもしれません。