Ver. 4.6.1で、CSV/TSVファイルやフォルダから、すぐにプロット表示・分析を始められるワンタッチな設定機能「ファイルから登録 」が追加され、Ver. 4.7.0ではワンタッチなインストール機能で簡単にインストールでき、Functionでデータ編集が出来るようになりました。
Analysis Platformをご使用になる際のFAQです。Analysis Platformは様々なデータ分析を工程で活用するためのデータ分析プラットホームとして開発されています。DX版QC7つ道具 DN7のオープンソースOSS版AP+DN7は、このAnalysis Platformで実装されています。
One Drive同期フォルダに入れても大丈夫ですか?
分析プラットホームは内部にバッファ用のデータベースを作成し高速アクセスしますので、One Drive対象のフォルダに入れた場合、動作が極端に遅くなったり、ネットワークが過負荷状態になったりします(Web画面を共有する機能はネットワーク負荷を下げるように設計されています)。トラブルの原因となりますので、One Drive同期は行わないでください(マイドキュメントやデスクトップなどOne Drive同期を行っている場所を避け、同期外の場所に設置ください)。
ハードディスクの空き容量はどの程度必要ですか?
内部データベースは工程のデータを大量に読み込ませると数十GBに達することがあります。CSV等を単発で読み込む際などは気にしなくて結構ですが、年間の製造データなどを読み込ませる際には十分な空き容量があるPCでご利用ください(PCの空き容量が一定量を下回ると分析プラットホームは警告後自動的に読込を停止しますが、その時点での他の場所への移植は難しい場合があります)。
このアプリは有償ですか?
関連会社や海外拠点で活用できますか?
AP+DN7はMITライセンスにおいてオープンソース化されております。
無償でご使用になれます(御社、子会社、関連会社、仕入先等どちらでも結構です)。
人数制限も導入数制限もありません。
商用利用も問題ございません。
海外現地法人でもご使用になれます。オープンソースであり、現状、外為法やEAR(米国再輸出規制)の例外規定対象です。
(ただし、御社にとっての、より安全のために、それぞれの現地法人より直接GitHubからダウンロードされることをお勧めいたします。それによりOSSライセンス規約に違反するリスクを大幅に低減できます。直接輸出される方は充分なOSSライセンス規約対策を行い、自己責任で実施してください)
表示言語も50か国語以上選択いただけます。
独自に改造して使えますか?
公開を停止した場合も持続して利用できますか?
AP+DN7はMITライセンスの条件下での改変や使用が可能です。デンソーからの追加のレギュレーションはございませんのでOSSライセンス規約に基づきご自由に改変・使用していただけます。将来、仮に公開が停止された場合でも、公開されていたコードの改変や試用は可能です。
(ご使用開始時に表示される利用規約はほぼ免責の内容です。MITライセンスの時点で免責なのですが、訴訟リスクを最小化するためにユーザの意思確認[同意ボタンを押さないとアプリケーションが起動しません]を行っております)
なお、OSSライセンス規約に基づかない改変は様々なリスクを伴い、その際の責は御社となりますので、ご留意願います。
また、御社で改変されたプログラムは前記の各種輸出規制の規制対象や著作権法など様々なレギュレーションの対象となり得ますので、御社外への配布等にご留意いただく必要がございます。
DN7は使う時に何か申請が要りますか?
特に申請は必要なく、ファイルサーバからアプリをダウンロードしてご利用いただけます。(以下のリンクを参照ください。)
データベース(DB)への接続は使っていいですか?
現状の仕様ですと、最悪データベースのロックも考えられますので、十分お気を付けください。
Ver. 4.0でDB接続を試す際の留意点は?
「この設定はDBに負荷かけるな」、ということが分かる方が、負荷をかけない設定で試し試し、というような使い方をしばらくはお願いします。
この設定はDBに負荷かけるな、
ということが分かる人がいません。
Ver. 4.x では、大容量データに関するより安全なデータアクセスについての機能を開発中です。DBに詳しい方がいない場合は、DB使用はVer. 4.xまでお待ちください。
Ver. 5.0ではクライアントが増えた際にも参照するDB(Factory DB)に負荷を与えない仕組みになっています。
日時はどのように扱われますか?
(画面編)
分析プラットホーム内部では全てUTCでデータを扱いますが、インターフェイスからはそのPCのロケールでローカル時間を判定しますので、東京の設定になっているPC(デンソーのドメインに入っているPCは基本この設定になっていると思います)からであれば、JSTで見ることができます。
お手持ちのPC設定だと、画面から操作する情報はすべて日本時間とお考えください。
日時はどのように扱われますか?
(CSV編)
CSVの取り込み時は、時差がない時間に関しては、エッジサーバが動くPCのロケールを参照し、東京だと日本時間となります。例えば、エッジサーバが動いているPCがイギリス時間だと、CSVのデータはGMT(=UTC)といて取り込まれるので、JSTから9時間遅れます。PCが日本時間で動いてる場合は、CSVの時間はJSTとして取り込まれます。
お手持ちの通常のCSV取込の場合は、上記の方法での取込ですので、サーバを起動させるPCの時間が日本時間か、ご確認願います。
日時はどのように扱われますか?
(データベース編)
データベースから取り込む際はデータが時差を含む場合はそのまま、時差の情報を含まない場合は、データベースが動いている環境のロケールを採用します。
日本時間OS上のデータベース:日本時間として取り込み
英国時間OS上のデータベース:英国時間として取り込み
となります。
例えばスイスにあるデータベースの値を、日本のエッジサーバに読ませた場合も、そのデータはスイス時間になります。
Excelのデータが読み込めません。
Excelはデータソースとしていろいろ問題があるので、読み込みには対応しておりません。
また、ExcelからCSVに変換されたデータはデータが破壊されていることがあり、読み込みが正常に行われないことが多いため、データを読み込む際はExcelからではなく、元のCSVを直接読み込んでください。
紐付け設定は、異なるDB間の紐付け(JOIN)も可能ですか?
可能ですが、共通のIDが必要です。ですので、製品にQR Codeなどがあり、それぞれのシステムでその情報を保有していれば、データの紐付けが可能です。
(ある程度、部分一致などの機能もあります)
データベースからの読み取りは、表示毎に全てのデータを読み込みなおすのでしょうか?
基本的に、取得したデータはアプリ内部のデータベースにパフォーマンスを最適化するため再構築して蓄積しています。したがって、最初に工場のデータベースに接続した場合は過去のデータをまとめて帯域制限して取り込みますが、それ以降は差分のデータしか読み込みませんので、工場のデータベースになるべく負荷をかけず、かつ高速なデータ表示ができるようになっています。
その他のシステムとの連携も可能ですか?
ERPやMES、物流系のDBなどとも連携できます(共通のIDが必要です)。
その他のシステムと連携する際は、データベース負荷の問題などもあるため、先方システム管理者との事前準備・連携試験など、十分な配慮が必要となります。一度CSVを介したデータ連携が最も安全です。
無防備(?)なDBに対してJOINするのは結構危険な予感がします。DBのサイズにも依りますが…
その通りです。
一応現状でもDBの負荷を低減するような読み込みアルゴリズムを入れてはありますが、リスクはあります。ですので、DBの知識がない方にDBのアクセス情報を教えるのは避けてください。
なんで品番は整数認識したのかなぁ…
文字列[A-Za-z-!#など]が入っていない数字だけの場合は整数認識されます。その場合は手動で修正してください。
カテゴリ値の可視化はできますか?
可能です。カテゴリで、データを分ける機能(層別プロット・パラレルカテゴリプロット等)でもご使用になれます。
時系列データの外れ値除去は自動ではできない?
現状手動設定のみです。将来的には各種フィルタや外れ値推定アルゴリズムなどを用意する予定です。
連続読込されないCSVファイルがあります
現時点では、ファイル名の最新のものが検出された場合にのみ、追加読み出しします。例えば日付の入ったファイル名の場合、後から昔のファイルを追加しても読込されません。その場合は一度データをリセットしてから、再度読み込むことで全てのファイルが読み込まれます。
追加書き込みのCVSで追加分のデータは読み込めますか?
読込できます。
ただし、ファイル名が最新のファイルに対する追記のみ対応しており、古いファイルに追記された場合は無視されます。
外れ値認識ってどういうロジックでしょうか?
閾値超えた時だけ?
PCAでは、今のところ固定で、教師データに関して外れ値処理(ロバスト統計的手法での除去を行っています。閾値判定ではありません)を適用可能です(分析手法の特性上Defaultで除去する設定になっています)。
将来的には選択肢を増やしていく予定です。
閾値判定やQQプロットなどの処理は可能ですか?
現在は実装されていません。将来的にはニーズに応じて導入を検討します。
データを表示する全てのPCへインストールしなければいけませんか?
現状Ver. 4.0でお使いいただいているスタンドアロンクライアントはEdge Serverという名称であり、Webサービス機能がありますので、同一のネットワークにある外部端末(Edge Client)であるその他のPC・タブレットなどからのデータ参照が可能です。
Edge ClientでChrome等が使える場合はこのアプリのインストールは必要ありません。またWindows端末である必要もありません。
アドレスの"localhost"をEdge ServerのIPアドレスにするとEdgeからご使用できます。
PCAはどのように使いますか?
比較元のデータ(教師データ)を正常状態とみなして、その状態から逸脱した場合にT2やQといった(中央のグラフ)指標が増えます。
T2やQが反応したIDの製品は普段と異なる条件で処理された(例えばですが、T2が反応し、その時のT2寄与率のグラフの一番上がステージ温度だとすると、その製品は普段とは異なるステージ温度で処理されて流れた)、というようなことが分かります。
PCAで寄与度のグラフはどう使いますか?
T2やQといった(中央のグラフ)指標は、通常状態から逸脱することで反応します。その逸脱原因で可能性が高いものから順に表示しています。ですので、寄与度のグラフ(右側のグラフ)で値の大きいものは、怪しいと思ってください。
ユーザ権限などの設定はありますか?
開発ロードマップ上は予定しており、仕様検討などは行っておりますが、現状は主要機能の開発を先行しております。
現状では、Edge Server (Ver. 4.0でお使いのスタンドアロンクライアント)にアクセスできる全ての端末からデータが参照できますので、IPアドレスやPC名称等の情報管理にご留意願います。
アクセス管理機能はいつくらいに導入されますか?
アクセス管理機能は、Edge Server の集中管理機能が実装されるVer. 5.0以降で対応する予定です。