スペシャルティコーヒー展示会出店
コーヒーは、アフリカ大陸の北東部に位置する内陸国「エチオピア連邦民主共和国(以下、エチオピア)」が発祥の地です。
エチオピアでは、9世紀頃にアビシニア高原でコーヒーが発見され、アラビア半島に運ばれました。アラビア半島では、アラビアから取って「アラビカ種」と呼ばれるコーヒーが栽培され始めました。
コーヒーが飲み物として常飲され始めたのは、アラビア半島の南端モカ、アデン近辺で、おそらく15世紀半ばにアフリカのエチオピアから伝わったものと考えられています。
コーヒーがいつ頃から人間に利用されていたかは、様々な説があり、はっきりしていません。
しかし、エチオピアがコーヒーの原産地とする説は最も有力で、自生するコーヒーの木も多いです。
焙煎した豆から抽出したコーヒーが登場したのは13世紀以降と見られます。
コーヒーの起源にはさまざまな伝説がありますが、最も有名なのは、エチオピアのヤギ飼いの少年カルディの伝説です。
コーヒーは西暦600年頃、エチオピアでのアビシニア高原で発見されたと言われています
コーヒーを発見したとされるのは、エチオピアのヤギ飼いの少年カルディです。
ヤギ飼いをしていたカルディという少年が、いつものようにヤギを連れて山に入りました。
ヤギたちは茂みの中に実っていた赤い実を好んで食べていました。カルディは、飼っていたヤギが異常に元気な様子を見つけます。
カルディは、赤い実を食べたあと、ヤギたちがいつもと違って跳んだり跳ねたりしていることに気づきました。
カルディは、ヤギが赤い木の実を食べて興奮して飛び跳ねているのを見て、自分も食べてみたところ美味しいだけでなく気分爽快に感じました。
この赤い実が山腹の木に実っており、修道僧に相談したところ、山腹の木に実る赤い実が原因と判り、その後修道院の夜業で眠気覚ましに利用されるようになったと言われています。
また、コーヒーの薬理効果を認めていたアラビア人の医師ラーゼスは、野生のコーヒーの種子(バン)の黄褐色の煮出し汁(カム)を「バンカム」と名付け、患者に飲ませていたそうです。
コーヒーは、食用・薬用などに用いられ、特にイスラム寺院では厳しい管理下に置かれ、持ち出しを固く禁じられた貴重品でした。
長い年月をかけて世界に伝播し、栽培地が広がっていきました。
コーヒーの起源や、どのようにイスラム圏、さらには世界に広まったかを説明する説話として、カルディの伝説は根強い人気を誇っています。
豆を煎って、その抽出液を飲むという今と同じコーヒーが飲まれるようになったのは15世紀の後半、イスラムの僧侶たちが飲み始めたのが最初だといわれています。長い時間、祈りをささげる僧侶たちに眠気覚ましとして、活力を生み出す飲み物として愛飲されていたそうです。
日本に初めてコーヒーが伝えられたのは、江戸時代初期(1640年代)の長崎出島説が最有力です。