荒川砂村ビオトープ
環境保全観察・学習会
2025年10月23日実施
2025年10月23日実施
立教セカンドステージ大学 秋学期 「社会の持続可能性と環境問題」講師である立教大学スポーツウエルネス学部准教授 奇二正彦先生と、江東区内で20年にわたり、ビオトープの保全活動、自然環境生物の調査活動をされているNPO法人江東ネーチャーリーダーの会長 阿河眞人さんのお二方を講師として、生物多様性の現場を視察し、環境問題の国際情勢などを知る勉強会です。
「私たちに何ができるか?」という問いの答えは、おそらくすぐには出ないかもしれませんが、まずは“知ること”“現場を体験すること”で、一つでも新たな気づきに繋がるのではないかと思います。
座学の勉強会と、移動してビオトープの観察体験会を実施しました。
2025年10月23日(木)10時開始
会場:東大島文化センター 3階 第一会議室 (都営新宿線東大島 大島出口徒歩5分)
参加者:18名
現地見学の前にまず座学で、江東区内で20年間にわたってビオトープの保全や調査、環境教育活動をされている阿河眞人先生から「ビオトープ観察のポイント」を学びました。
ビオトープとは「bio+topos」(生物のすみか)のことで、本来はわざわざ作ったものを指す言葉ではないこと、江東区の原風景の復元を目指して目標とする植生に誘導するための活動を行っていること、外来種の駆除が大きな課題となっていること等について学びました。
続いて立教大学スポーツウエルネス学部准教授 奇二正彦先生から、生きもの観察アプリのアイナチュラリスト(iNaturalist)、バイオーム(Biome)の使い方のレクチャーを受け。実際にインストールして江東区で2番目に大きなビオトープ、荒川・砂町水辺公園(ポケットエコスペース)現地見学会へ路線バスを利用して移動。前日は雨でしたがこの日は好天に恵まれました。
阿河さんがビオトープ内の植生について説明を聞きました。セイタカアワダチソウは、奇麗な花ですが、駆除が必要な外来種であること。ツルマメ、コセンダングサ、ツユクサ等についても説明して下さいました。仕掛けてあったトラップを引き上げると、厄介な外来生物のアメリカザリガニ「条件付き特定外来生物(一般家庭でペットとして飼うことは可能だが野外に放すこと等は禁止)」に指定されているアメリザリガニが捕獲されています。
また、絶滅危惧種のナンバンギセル(葉緑素を持たず、オギ等の根に寄生している植物)、準絶滅危惧種のタコノアシもビオトープ内に生きています。
昼食後は、参加者有志8名で道路沿いのセイタカアワダチソウの駆除作業。サイクリングロード沿いの20m程度の範囲ですが、2m近くあるセイタカアワダチソウを根こそぎ引き抜く作業を1時間ほど、その後、3m以上伸びたあしをカマを使って刈り取り、ビオトープ内の歩道を確保する作業を1時間ほど実施。
生物多様性(種の多様性、生態系の多様性、遺伝子の多様性)を守るために私達ができる事の一つとして、まずは自分の住んでいる場所に生息している生物を調査することが、世界全体の生物多様性の保全に大きく貢献するとのこと。まずは知ること、現場を体験することの大切さを学びました。
■ 2025年10月23日(木) 10時集合
■ 会場:東大島文化センター 3階 第一会議室 (都営新宿線東大島 大島出口徒歩5分)
■ スケジュール(予定)
10時05分 阿河眞人先生 「ビオトープ観察のポイント」
10時45分 奇二正彦先生 「自然調査活動アプリの使い方」
11時30分 路線バスにて移動
12時00分 荒川砂村エコスポット(東砂5丁目)にて現地視察
12時40分 昼食会場に移動 (スナモ 徒歩約20分)
13時00分 昼食・懇親会 (昼食費用各自負担)
13時50分 解散 (スナモから南砂町駅 徒歩8分)
※14時09分の南砂町駅発の地下鉄で14時45分池袋駅到着できます。
※4限の授業には間に合います。
■ 参加費 1500円 ( 会場費・講師謝礼 ) 当日集金
※昼食終了後、お時間のある有志で、再度荒川砂村エコスポットに戻り、
ビオトープの保全活動を1時間ほど実施します。その後、南砂町の銭湯で汗を流し、
反省会を予定しています。保全活動参加できる方は、軍手をご用意ください。
※事前・事後学習は どなたでも参加可能とします。当日参加できなくてもご興味ある方はご参加ください。 参加申込の必要はありません
■事前学習会(ズーム)
10月16日(金) 18時から約90分
第一部 講師 奇二正彦先生 「生物多様性とネーチャーポジティブの概念 環境問題の国際的現状」
第二部 講師 阿河眞人先生 「ネーチャーリーダー江東の活動内容と課題・ビオトープとは」
■事後学習会(ズーム)
10月31日(金) 18時から約90分
講師:奇二正彦先生 阿河眞人先生を交えて、参加者との情報共有・意見交換会