早稲田大学 商学部 を現役生チューターが徹底解説!
こんにちは! 早稲田大学商学部に在籍している4年のY.Iです。
大宮校でチューターをはじめて、4年目に突入しております。
今回は、現役生から見る早稲田大学商学部の特徴や裏話をご紹介します!
早稲田大学は大学の中では珍しく、大学四年間で通う建物が変わりません。文系のキャンパスは東西線早稲田駅付近に、理系のキャンパスは副都心線早稲田駅の付近に、人間科学部とスポーツ科学部は所沢に固まっております。文系キャンパスはさらに、本キャンパス(通称本キャン)と文キャンパス(通称文キャン)に分かれており、商学部は本キャンパスに所在します。
商学部は名前の通り商学を主に学びます。早稲田大学には商学部のほかに、政治経済学部、社会科学部などがあり、それぞれどのように異なっているのかと疑問を持っている受験生の方もいらっしゃるかもしれません。簡単に説明いたしますと、それぞれの学部はカリキュラムの専門性という観点からみて異なっています。商学部や経済学では、それぞれの学部でその名前にある学問をより専門的に学ぶことができます。そして、社会科学部は、商学部、政治経済学部、法学部などが扱う分野を手広く学ぶことができます。
①入学後のオリジナル英語テスト!
商学部では入学前に早稲田大学オリジナルの英語試験を受け、その結果によってクラス分けがなされます。1年次には、ネイティブスピーカー1人に対して生徒が4人程度の英語の授業を受けます。その授業は英語のみで授業が進められますが、入学前試験の結果をもとにクラス分けがなされているのさで、自分のレベル似合った環境で英語を学ぶことができます。
②数学は必修!
商学部では様々な講義で数学の知識を要求されるので、1年次には必修の数学の講義があります。この講義は数学受験の生徒とそれ以外の生徒で難易度が変化し、数学受験の生徒は高度な大学数学を学ぶことができ、それ以外の生徒は、生徒のレベルに沿った講座を受講することができます。
早稲田大学の商学部に所属して魅力的だと感じたのは、講義の質が高いということです。早稲田大学商学部の様々な講義において、商学部の卒業生をはじめとする業界の第一線で仕事をしている方々にゲストスピーカーとして講義をしていただくことがあります。そのような方々の講義内容は教科書よりもさらに新鮮でリアルに沿った内容であるため、とてもためになっています。
商学部には11号館という建物が割り当てられているのですが、なんと14階まであります。2009年に建て替えられたため、校舎はとてもきれいです!綺麗な建物で毎日勉学に励めるかと思いきや、実は商学部の講義でも、一部の講義は他学部の建物で行われることがあります。下にある時間割を見てもらうと講義の名前の下に3-404といった数字あることが確認できると思いますが、その数字はーの左側が何号館かを、右側が教室番号は何番かを表しています。数字が書いていない講義はオンラインで行われています。商学部は11号館なので、一部の授業はほかの学部の建物で行われていることが分かりますね!
早稲田大学には卒業生が作成している、スマホ用の早稲田大学時間割アプリがあります。そのアプリには、曜日と時限を入力すると履修することができる授業一覧を表示してくれる機能があるので履修登録の際にとても役に立ちます。
私の履修の仕方は少し特殊で、なるべく一日の前半に授業を受け、後半の時間を予習復習やアルバイト、趣味などにあてることにしています。
よくある学生のパターンとしては、平日の一日に授業を全く入れないことで休みの日を作り出し、その日に一週間でやらなければならないことをするといったものがあります。
私が早稲田大学に入学して良かったと感じていることは3つあります。
1つ目は、先述した通り、講義の質が高いということです。商学部では、経済学や会計学、マーケティング論など様々な講義が開講されておりますが、それらの授業で学べる知識は相互にリンクしており、1つの事柄に対して様々な視点を持つことができます。このように多面的な視点を育めるのは、授業内容が教科書通りの基礎事項のみにはとどまらず、包括的な授業内容のお陰です。また英語の授業では、高校までの英語学習と異なり、ネイティブの教員と話す機会が格段に増え、英会話力が上がったり、読解に関しても、文章の要点をつかむ読み方を習ったりと、実際に使える生きた英語を学んでいます。また、私は第二外国語としてフランス語の講義を受けているのですが、そこでは、Reading、Writing、Listening、Speakingの四技能を鍛えることにとどまらず、フランスの文化や直近の出来事など、教養になることもたくさん学べます。
2つ目は、他国籍の生徒と交流を持てることです。早稲田大学が海外大学との交流が盛んであることと、早稲田大学の規模がそもそも大きいということが、他のほかの大学よりも容易に他国籍の生徒と交流することを可能にしています。
3つ目は、自分のやりたいことをしやすい環境があるということです。早稲田大学にはほかの大学とは比べものにならないほどの数のサークルが存在しています。これらの中から自分に合ったコミュニティーを選ぶことで、自分一人では挑戦しなかったであろうことに挑戦できるような環境に身を置き、様々な経験をすることが出来ます。
①現代文(標準)
この授業は、名前の通り現代文の授業です。授業形態は、宿題として出されている現代文の問題を、授業中に解説するというものです。宿題として出される文章や問題の難易度はとても難しいというわけではありませんが、授業の解説によって、筆者の主張の把握や対比関係の整理といった本文の読み方や、問題文や選択肢の読み方などを学ぶことが出来ます。これらの能力は、難関大の現代文を解くために必須なスキルである「本文に回答の根拠を求める」の前提となる力であり、現代文を安定した得点源とする力を身に着けることができます。この力は受験本番までに必ずマスターしておくべきものであり、それには時間を要するため、私はこの授業を高校2年生の時にとっていました。
②SHS文法(選抜)
この授業は、英文法を仕上げるための授業です。関係詞や比較など、受験生としてマスターしておかなければならない文法から、少し掘り下げた、しかしそれができると難関大の英語では得点源となるような細かな知識まで、幅広く取り扱っている授業です。私はこの授業を高校3年生の時にとっていました。実際に、受験本番で回りと差がつく力が身についたと感じています。
③東京外大 読解
この授業は東京外国語大学の読解を対策するための授業です。早稲田大学商学部を目指していた私がなぜこの授業を取っていたかというと、この授業を担当している先生の授業が、大変ためになったからです。(現在もその先生の授業は大宮校にて開講されております。)
具体的にためになった点は、
① 英語の文章を構造から解説してくれるという点
② 文章に関連して、様々な受験で差がつきやすい知識を教えてくれえるという点
③ 英作文を得点源にする方法を教えてくれるという点
の3点です。
①は、私の英文の読み方ががらりと変わるような、今までにない物でした。高校の英語の授業においても、もちろん英文を読み解説を聞くことはありました。しかし、その内容は、英長文を上から日本語に訳し、問題を解くというものでした。一方で「東京外大 読解」のクラスでは、英文の構造をまず説明し、どこに文章の要点や筆者の伝えたいことが書いてあるかということを、文と文をつなぐ接続詞などから推測する術を、教えてくれました。この読み方は、英文を単に頭の中で日本語訳するという読み方よりも、効率が良く、また、筆者の主張などの文章の要点をより正確に把握する手助けとなりました。
②は、受験において、他の受験生と差をつけることに寄与してくれました。例えば、冠詞のa,theを付けるのか、無冠詞にするのかによって、どのように意味が変化するのかということや、ネイティブが持つ前置詞ごとのイメージの説明は大変役に立ちました。難関大の英語では、基本的な文法事項は誰もがマスターしているため、冠詞、前置詞の問題は非常に差が付きやすいのですが、それらに対応する力を身に着けることができました。
③は、具体的には、一般的な受験生が書くような英作文を、どのように変えていけば高得点が狙えるかということを教わりました。例えば、日本語は主語述語のペアをたくさん使いますが、英語ではなるべくそれを減らすことが良いとされています。そこで、SVを減らす方法を教わりました。具体的に英文をあげて説明すると、He cannot purchase the car because he is poor. という文章はHis poverty prevents him from purchasing the car.のようにした方が良いといった内容です。他にも英作文で高得点を取るためには、様々なことに気を付ける必要があり、それらを学ぶことができました。これは受験の英作文にとどまらず、大学でもかなり役立っています。実際、大学の授業でも、同じようなことを習った際に、改めてトフルゼミゼミナールでの授業の質の高さを実感したという経験をしたことがあります。