第10回「世界エイズデー」

ページ作成日:2022年11月17日(2023年7月28日サイト移行に伴い一部修正)

12月1日は世界エイズデーです。白山図書館では2022年11月16日から「世界エイズデー」をテーマにした展示、資料の紹介を行っています。(展示は終了しています)

世界エイズデーとは・・・

1988年にWHO(世界保健機関)が12月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。その後1996年からUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。日本でもその趣旨に賛同し、エイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ることを目的として、12月1日を中心に「世界エイズデー」を実施しています。(APIネットWebサイトより)

エイズ予防財団から推薦・紹介文をいただいた図書もポップと合わせて展示しています。ぜひお立ち寄りください。

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1988年当時に比べ、「エイズ」に対する人々の認知は格段に向上し、むやみに感染を恐れる必要はないということはよく知られるようになりました。ワクチンや治療薬の開発も目覚ましく進んでいます。一方で、国連合同エイズ計画(UNAIDS)の「ファクトシート 2021」にあらわされているように、HIV/エイズは決して過去のものではありません。

国内では2020年、2021年にHIV感染者新規報告数の減少が報告されていますが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う検査機会の減少等の影響で無症状感染者が十分に診断されていない可能性も考えられます(令和3(2021)年エイズ発生動向年報より)。厚生労働省や国立感染症研究所は、社会におけるHIV/エイズへの関心の希薄化に警鐘を鳴らしています。

下のグラフは、本学で契約している新聞各紙のデータベースで「エイズ」をキーワードに検索した際のヒット件数を比較したものです(2022年11月14日時点)。

同義語を含めた検索のため、完全に同じ条件での比較ではありませんが、傾向として紙面に「エイズ」という言葉が登場する頻度は明らかに減少していることがわかります。
メディアで取り上げられる機会が減っている今だからこそ、意識的・積極的に知る機会を持ちましょう。
図書館には「エイズ」が新聞でも多く取り上げられていた時代に出版された本も多く所蔵しています。その当時の社会情勢も併せて知ることができます。

館内展示では、HIV/エイズ以外の性感染症や性的同意、性教育などに関する本も紹介しています。

上記で紹介した契約データベースは以下から利用できます(学内者限定)。

「性的同意」や「性教育」について各紙がどのような取り上げ方をしているかや掲載件数の推移などを掴むことができます。学習、研究にご活用ください。

朝日新聞(朝日新聞クロスサーチ)

毎日新聞(毎索)

読売新聞(ヨミダス歴史館)

その他新聞DB