2003年4月(平成15年)、鳥取大学大学院医学系研究科に4つの基幹部門と2つの協力部門から構成される機能再生医科学専攻が設立され、その中の遺伝子再生医療学講座に属していた基幹部門である再生医療学部門(久留一郎教授)と遺伝子医療部門(汐田剛史教授)が現再生医療学分野の母体である。この2つの部門は、機能再生医科学専攻設立と同時にスタートし、再生医療学部門は循環器の再生医療研究、遺伝子治療学部門は間葉系幹細胞由来肝疾患治療用細胞シートの開発など、優れた研究成果を上げただけでなく、医学部生命科学科の卒業研究生、医学系研究科の大学院生などを多数受け入れ、人材育成の観点からも、多大な貢献をしてきた。2020月4月(令和2年)に機能再生医科学専攻から医科学専攻への改組に伴い、再生医療学部門と遺伝子医療部門は、医学科のゲノム再生医学講座に所属することとなり、名称も再生医療学分野と遺伝子医療学分野に変更された。2021年9月に再生医療学分野の久留教授が、2023年3月に遺伝子医療学分野の汐田教授が退任された後、2023年4月に再生医療学分野と遺伝子医療学分野が統合し、新生・再生医療学分野が設立された。両分野に所属する教室スタッフは全て再生医療学分野の所属となり、2024年1月に難波大輔が教授として着任した。
機能再生医科学専攻設立当初は、再生医療学部門と遺伝子医療学部門は共に総合研究棟2階共用実験室を共有して出発したが、その後、遺伝子医療学部門が総合研究棟5階へ移動した。再生医療学部門は引き続き、2階を居室としたが、両分野の統合により、現在は遺伝子医療学分野があった5階に現再生医療学分野の研究室を設置している。