共用制度は、共用促進法に基づき国内外すべての研究者等に対し、課題審査を経て利用機会を提供する制度です。
QSTが共用促進法の施設設置者として、共用施設ナノテラスの維持管理、研究者等への共用を提供しますが、利用促進業務については、「登録施設利用促進機関」により行われることが想定されています。
詳しくはQSTホームページや本サイトの説明会ページ資料「ナノテラス利用の全体像と共用制度」をご覧ください。
NanoTerasuの設備を利用した実験の提案並びにその実施内容を指します。
原則として年2回公募が実施され、科学・技術・安全上の観点から審査が行われ選定されます。
課題種は研究の目的に応じて複数準備しており一般課題と成果専有課題があります。
詳しくはコチラを参照ください。
課題募集
【応募締切】
5月20日(火) 午前10:00
【申請方法】
User Information Webサイトからの電子申請
【対象】
放射光を利用した研究で成果を公表する課題(成果非専有)
【特典】
ビーム使用料免除
【審査結果通知】
8月上旬頃
【成果公開義務】
・課題実施期終了後3年以内に査読付論文等で成果を公開。
・成果物には課題番号を明記し「NanoTerasuを利用した成果である」旨明記
【報告書】
利用研究課題終了後60日以内に提出
※詳細はこちらをご確認ください。
採択課題はこちらを確認ください。
詳細はコチラを参照ください。以下は当該ページからの転載となります。
【申請方法】
Webサイトを利用した電子申請となります。
「2025A NanoTerasu利用研究課題募集要項」の「3.課題申請に必要な手続き」を一読のうえ、User Information Webサイトから申請してください。
マイページログイン>課題申請書を作成・編集する>新規作成より「一般課題」のボタンをクリックしてください。
【審査について】
科学技術的価値、成果創出への期待度、研究手段としてのNanoTerasuの必要性、実験の実施妥当性、技術的実施可能性および安全性について総合的かつ専門的に審査されます。
詳しくは「国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構により設置される特定放射光施設に係る放射光共用施設の利用研究課題選定に関する基本的考え方」をご覧ください。
【審査結果の通知】
審査結果は2026年1月下旬頃にUIサイトのマイページにて確認。
【報告書について】
課題実施後、報告書の提出が必要です。詳細はこちらを参照ください。
【成果の公開について】
成果非専有利用は、論文等により研究成果を公表していただくことが利用の条件となっています。
【その他】
・次回利用期間(2025B期)の募集の締め切りは、25年6月が予定されています。
【お問い合わせ】(注)#は@に置き換えてください。
・課題申請全般について:高輝度光科学研究センター利用推進部
電話番号:0791-58-0961
メールアドレス: ntjasri#jasri.jp
・研究内容について:ナノテラス事業推進室(ビームライン担当)
電話番号:050-3496-8910
メールアドレス:honma#jasri.jp
BL02Uは、共鳴非弾性X線散乱(RIXS)を超高エネルギー分解能で測定するためのビームラインであり、超高エネルギー分解能かつ高効率に分光が可能な2D-RIXS分光器に最適化されています。RIXSでは、散乱X線のエネルギーと運動量を測定することにより、電荷・軌道・スピン・格子の素励起や分子振動などの低エネルギー励起のエネルギー・運動量の分散関係を世界最高クラスのエネルギー分解能で知ることができます。
BL06Uでは、超精密加工技術を駆使したミラー集光光学系により、これまでにない高フラックスの軟X線ナノビームを供給し、100 nm以下の空間分解能でのスピン・角度分解光電子分光(SR-ARPES)を実現します。これにより物質中のナノ領域に現れる電子状態をエネルギー・運動量・スピン状態まで分解して直接的に観測することができます。ビームラインは2つのブランチに分かれており、ナノ集光の先端ARPES実験の他に、より汎用的なマイクロ集光ARPES実験を相補的に利用できる環境を備えます。
BL13Uでは、多様な偏光を生成・制御できるAPPLE-II型分割アンジュレータを用い、軟X線吸収分光法に基づくX線磁気円二色性(XMCD)等の顕微・ダイナミクス計測を行うことができます。これにより、磁性・スピントロニクス材料・デバイス等の先端材料における「スピン」をキーワードとした基礎学理の解明と研究開発の促進に供することが本ビームラインの目的である。必要な集光サイズやフラックス、試料環境(磁場・電場・温度等)に応じた複数の試料ステーションを使い分けることにより、測定目的に最適化したハイスループット計測環境を提供します。