審判は英語で?
審判は英語で?
現在、私は家事審判事件、労働審判事件と少年(審判)事件の対応をしております。そんでいつも通り依頼者が英語話者なので英語で説明をするわけですが、審判という言葉の訳が法律によって異なります。時々わからなくなるので、頭の整理のために書き出してみました。なお、私は実務家であって通訳・翻訳の学問的な背景があるわけではありませんので、トンチンカンなことを言っていたらごめんなさい。
そして今流行りのインフォグラフィックというやつを試してみました。AIすごい。
〇家事審判事件
家事審判事件での審判は ruling ですが、家事審判手続を指す場合の審判は adjudication である。
〇労働審判事件
労働審判事件での審判は decision ですが、労働審判の手続そのものは labor tribunal case である。decision はあくまでも labor tribunal が render することに対応する組み合わせだと理解しております。
〇少年(審判)事件
少年(審判)事件になるとややこしく、少年審判の手続を指す場合は juvenile hearing and decisionで、最後に裁判官が保護観察とかに付したりする保護処分の決定は ruling for protective measure である。
という具合に、単に「審判」という単語に対応する英語がひとつだけあるというわけではなく、文脈によって訳は変わってきます。
文脈を理解するには事前のインプットが役に立ち、労働審判であれば少なくとも労働審判委員会(これが Labor Tribunals )があるという理解が、また、少年審判であれば保護処分に至るまでの過程に対する理解があれば、訳すことはある程度は容易になります。
私は普段は通訳人さんにお願いをする機会は多くないですが(自分でやった方が早いので)、仮に通訳人さんにお願いをする場合は、単に私が「審判」と言っても、おそらく訳しにくくて困惑させてしまうので、そこは気を付けようと思いました。
そんなことより、以上の内容を今流行りのインフォグラフィックにしてみました。AIすごい。