イタリアの巨匠たち(4)

ジャンロレンツオ ベルニーニ (1598年_1680年):

彫刻家であった父ピエトロの仕事の関係で、ナポリに生まれますが、6歳のとき家族で移動し、亡くなるまでローマで7人の法王様につかえました。

彫刻が有名ですが、建築家でもあり、また画家でもあり、舞台演出などもやった万能アーチストでした。

今のローマの街を作ったと言っても過言ではないくらいに、街には彼の手がけた(というのは、お弟子さんが本当に沢山いたのです)作品がどっさりです。

彼のお墓は、地味ですがテルミニ駅近く、サンタマリア マッジョーレ寺院内にあります。



まずは、水がお友達であった、彼の設計による噴水から見て行きましょう。

スペイン広場にある破船の噴水は、父上との共作と言われています。

ナボナ広場にある、素晴らしい4大河川の噴水です。

バルベリーニ広場にある、トリトーンの噴水は、バルベリーニ館の前にありました。

その近くにある、蜂の噴水。蜂は、バルベリーニ家の紋章です。

ペルセフォネとプルトン

上の彫刻はボルゲーゼ美術館にあります。左上が、アポロンとダフネ。左下は、ダヴィデ。ダヴィデの顔はベルニーニの自画像とも。右はペルセフォネとプルトン。この美術館には、彼の作品がどっさり。上の自画像も入っていますから、ベルニーニファンには欠かせない場所と言えるでしょう。美術館は要予約ですから、ご注意ください。

アバクと天使は、サンタマリアデルポポロ教会内キジ礼拝堂にあります。

同じ礼拝堂内のライオンの巣のダニエルもお見逃しなく。

サルヴァドール ムンデイは、アッピア旧街道沿い城壁外の聖セバステイアヌス教会にあります。彼自身の作品ではなく、レプリカだそうですが。

福者ルドヴィカ アルベルトーニの法悦の彫刻は、トラステヴェレの聖フランチェスコ ア リパ教会内アルテイエリ礼拝堂に。

聖女テレサの法悦は、テルミニ駅から遠くない、サンタマリア デッラ ヴィットリア教会のコルナロ礼拝堂です。

サンピエトロ寺院前広場の284本柱を含めた広場や、寺院内部の大祭壇の天蓋など、法王アレクサンドロ7世のため彼がなした仕事は尽きません。

ハドリアヌス帝霊廟は、現在聖天使城と呼ばれていますが、旧市街から霊廟に行く聖天使城橋の装飾もベルニーニの手がけたものです。

今はテルミニ駅の近く、大変不幸な場所にありますが、聖女ビビアナ教会は、ベルニーニ設計です。内部の聖女ビビアナも彼の作品になります。

バルベリーニ館は、現在美術館です。1600年代法王ウルバヌス8世が作らせたものになります。

現在は国会議事堂になる、モンテチトーリオ宮殿は、1600年代イノケンテイウス10世が作らせたものです。

クリナーレ宮殿に近い、聖アンドレア アル クイリナーレ教会は、小さいながらもベルニーニらしい教会です。

サンタマリア ソプラ ミネルヴァ教会前広場にある、可愛い象像。可哀想にオベリスクを背負っています。

カピトリーニ美術館内にあるメドウサ


彼が手がけた作品は、本当に数限りなく、ここに挙げきれないのですが、お時間を作って、何日かベルニーニの宝物探しなんていかがでしょうか。